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これからの10年にVRフィットネス/VRスポーツで起こるかも知れないこと - VR Inside

これからの10年にVRフィットネス/VRスポーツで起こるかも知れないこと

     

海外メディアVRFitnessinsiderは、今後10年で起こるVRフィットネス/VRスポーツで起こる変革を予想した記事を掲載した。

Zaha Hadid Stadium

「身体性」を拡張するVR

VRの進化は、VRヘッドセットによる視覚・聴覚的体験の拡大という側面のみならず、VIVE trackerの登場や触覚コントローラーの開発競争に見られるような身体的体験の拡張という側面がある。

同メディアは、こうしたVRが起こす身体的体験の拡張によって、これからの10年でフィットネスとスポーツにどのような変革が起こるか予想した。以下のその予想の一部を紹介する。

なお、予想は2016年から2027年までの年ごとに記載する。

2016

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コンシューマー市場に、史上初の本格的VRヘッドセットOculus Rift」と「VIVE」がリリースされる。当初はコンシューマーデバイスとしては非常に高価なものであった。

しかし、その後の数年において、VR市場の拡大に伴い徐々に価格を下げて行く。

2017

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VIVE対応ワイヤレスキットTPCASTとNietroの登場によって、VRヘッドセットをPCに接続せずに使えるようになる。PCから解放されたことによって、VRヘッドセットによるVR体験の没入感が増した。

世界各地にVRアーケードが設立され、VRヘッドセットを所有していなくてもリッチなVR体験をする機会が増える。

VRバイシクルデバイスVirZoomの登場により、「VRフィットネス」という言葉が誕生する。VRフィットネス・スタジオが開設され、VRフィットネスデバイスの研究・開発が始まる。

「Virtuix Omni」をはじめとするVR移動シミュレーターと、「Fall out」「Call of Duty」のようなFPS/TPSが融合して新しい身体的体験を伴うゲームが発明される。

2018

VIVE 2.0? Next Oculus?

VIVE 2.0? Next Oculus

VIVE 2.0がリリースされる。同デバイスはワイヤレス機能とアイ・トラッキング機能が標準実装される。コントローラーも手首に装着できるより自然なものとなる。また視野角・重量・画素数等の基礎的な仕様も向上する。

VIVE前世代機も引き続き販売されるが、価格は最新のグラフィック・ボードとセットでも当初の半額となり、VRユーザーの増加を促す。

OculusもVIVE2.0リリースから間髪を入れずに、同等の仕様の次世代機をリリースする。

しかしながら、VR市場の関心は早くも「Inside-outの実装」と「ハウススケールの実現」に移る。

本格的なVRジムと同等のVRトレーニングが可能なオールインワン型VRトレーニングシステムが登場する。また、VRトレーニングがリアルなトレーニングより効果的であることが科学的に実証される。

オールインワン型VRトレーニングシステムを使って、トレーナーと二人三脚でトレーニングする「VRトレーニング・プログラム」が流行する(VR版ライザップを想像するとよい)。

2019

メジャーなVRヘッドセットの装着感が、ついに衣服と同等となる。

有名フィットネス・トレーナーは、VR空間を通じて多くのファンと一緒にVRトレーニングをするようになる。

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念願のVRプロスポーツ・リーグが発足する。スター選手が使うデバイスは大人気商品となる。

2020

Hololensを使った本格的ARジム・アプリがリリースされる。ユーザーは自由にVRとARを切り替えてフィットネスを楽しむようになる。

グラウンド・サイズのVRスタジアムが設立される。このグラウンドを使ってマルチユーザーによるVRスポーツとVRフィットネスが流行する。

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サッカー・ワールドカップのような世界的スポーツ・イベントでは、ついにVRヘッドセットを使った観客数がリアルな観客数を抜く

2021

リアルなプロスポーツにおいて、VRトレーニングは「当たり前」のものとなる。プロスポーツ選手は、試合前にVRで試合をシミュレートして戦術等を確認する。

AIを実装したVRトレーナーが実用化される。AI・VRトレーナーはビックデータを活用して、よりユーザーに適切なトレーニング法を提案できる。

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ブレイン・インターフェースを使った新型VRトレーニングシステムがリリースされる。このシステムは心拍数や血糖値のモニタリングはもちろんのこと、神経に直接作用してユーザーが適切に筋肉を動かすことをガイドする。

2022

Zaha Hadid Stadium

VRスポーツ・スタジアムがついに完成する。

NFL(アメリカ・プロフットボール・リーグ)でARトレーニングシステムが導入される。また、ARバイザーを使った試合観戦が一般的となる。

2023

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プロテニス大会で初めて「VRマッチ」が導入される。VRマッチとは、リアルなテニスコートに対戦者のバーチャルな分身を作ることで、遠隔にいるプレイヤーとの試合を可能にするシステムである。同システムの導入によって、プロテニス・プレイヤーを長年悩ませていた「移動による疲労」と「時差ボケ」が一掃された。

2024

「不気味の谷」が克服される。VRヘッドセットを着用して見るモノとリアルなモノの差を認識できるヒトはいなくなる。

VR空間に没入するあまりリアルなカラダが虚弱になる現象が多発して社会問題となる。

2027

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遺伝子工学とバイオテクノロジーの発達によって、運動をしなくても健康を維持する方法が確立される。その結果、フィットネス業界はリアル・バーチャル問わず壊滅する。

以上の予想は、予想の根拠が示されてない以上、実現する確立を推定することは不可能だ。そのため、近い将来実現するかも知れないアイデア程度に考えておくべきだ(最後の予想はブラックユーモアに満ちてもいる)。しかしながら、これらの予想は多少なりともVR・ARの可能性を垣間見せていることは、間違いないだろう。

今後10年で起こるVRフィットネス/VRスポーツで起こる変革を予想したVRFitnessinsiderの記事
http://www.vrfitnessinsider.com/vr-fitness-sports-future-heres-will-happen-next-10-years/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com