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エア・アジアがASEANの50周年を記念してVRプロモーション映像を公開 - VR Inside

エア・アジアがASEANの50周年を記念してVRプロモーション映像を公開

     

バガンの気球

ASEAN地域には多くの訪れる価値がある観光地がある

VRヘッドセットで利用できる360度映像コンテンツは、従来の2Dディスプレイ向けの映像とはまた異なる表現が可能なメディアだ。このメディアを利用してインタラクティブなVRコンテンツや実写VR映画を作成するクリエイターも居て、新しいメディアが持つ特長との格闘を続けている。

映像コンテンツの中でも比較的360度映像との相性が良く、現地に行ったような感覚がそのまま活かせるのが観光地の紹介を行うプロモーションムービーだ。360度カメラを使って映像を撮影すれば、今までの小さな画面では伝えきれなかった地域の魅力まで伝えられる。

マレーシアに本拠を置き、アジアでサービスを展開する格安航空会社のエア・アジアがASEANの50周年を祝してASEAN地域のVRプロモーションムービーを公開した。有名な観光地はもちろん、あまり知られていない穴場の観光地もVR映像の舞台として選ばれた。

エア・アジアのVRプロモーションムービー

エア・アジアが公開したVRプロモーションムービーのシリーズは、20本のVR映像からなる。30秒程度のオープニング映像を除くと、一本の動画は2分前後の長さにまとめられている。

オープニングでは大胆に複数の国で撮影した映像が繋がれているが、それぞれの映像では360度カメラで撮影された観光地の映像を見ることができる。アンコールワットのような誰もが知っている世界遺産から風光明媚な自然の広がる地域まで、現地へ旅行に行きたくなるような映像だ。

VRならではの特長

風景や雰囲気をアピールしたい観光地にとって、VR映像は最適なメディアの一つと言える。エア・アジアだけでなく、ハワイ州の観光局などもVR映像を使ったPRを行っている。

正面だけでなく左右を探すことでも新しい発見があるし、上を見上げて空の高さを感じられるのもVR映像ならではだ。単純な解像度を比較するならばもっと高画質な2D映像も公開されているが、VR映像でなければこんな楽しみ方はできない。

エア・アジアが公開したVR映像の一部は、遠隔操作が可能な潜水ドローンによって撮影された水中映像だ。さらに、飛行ドローン、ヘリコプター、熱気球、パラグライダーなどを使って上空から撮影された映像も使用されている。

観光客にアピールするための映像ではあるが、それだけではない。普通に旅行しただけではなかなか見れないような風景を画面越しに楽しむのも、こうした映像の利用法の一つである。

TaKanto Virtual Reality

今回公開されたVR映像の中でも貴重なのは、バガンの気球を映したものだ。この気球でカメラを使って撮影することが許された企業は、今回映像を作成したTaKantoが初めてだという。

エア・アジアに協力してこのVR映像の制作を担当したのは、シンガポールで初めてのVR企業であり、アジアを代表するVR企業の一つでもあるTaKanto Virtual Realityだ。

彼らはOculus RiftやHTC Vive、そしてGear VR向けのVR映像を制作している。エア・アジアとの仕事は今回が初めてではなく、これまでにもオーストラリアのゴールドコーストを映した360度映像を制作している。上の動画がそれだ。

TaKantoのマネージングディレクターであるAriel Talbiは、このプロジェクトでエア・アジアのような大企業と仕事ができたことは名誉であり、素晴らしい経験だったとコメントしている。

彼らはこのプロモーション映像の素材を撮影するために、2016年の11月以降に60回以上もエア・アジア便で移動しているという。

「この映像が、多くの人にASEANの国々の美しさを伝えてくれることを願っています。

VRの最近の成長は、ブランドにとって没入感のある体験を顧客に与えるための優れたマーケティングツールとなる成長です。旅行業界はこの新しいマーケティングツールを受け入れ始めています。

その中でも、この大規模なプロジェクトを行ったエア・アジアが一歩先を行っていることは言うまでもないでしょう」

エア・アジアとASEAN

大阪とクアラルンプールへの旅行を進めるバナー

エア・アジアアメリカ版サイトトップのバナー

エア・アジアは、日本を含めたアジア各国への安価なフライトを提案している。その価格はいずれも一般的な大手航空会社のチケットに比べてかなり安いのだが、同社が特に力を入れているのがASEAN地域向けのプランだ。

ASEANパスの魅力

ASEANパスは、一言で表現すればASEAN地域限定で利用できる飛行機の回数券だ。先払いで10クレジット(18,000円)または20クレジット(32,000円)を購入し、このクレジットと航空券を引換えることができる。

例外もあるが、一回のフライトの価格は基本的にフライト時間で決まってくる。距離(時間)が短いならば1クレジット、長めの距離で3クレジットだ。

最大10回飛行機で移動して18,000円と考えれば、そのお得さが分かるのではないだろうか。3クレジット必要なフライトを中心に利用したとしても、十分安い。

ASEANに密な航空網を持っているエア・アジアだからこそ可能になった価格と言えるだろう。旅の日程には余裕があるが、資金はとにかく節約したいという旅行者にとって非常にありがたいプランだ。

安さゆえの制限

もちろんお得なプランゆえの制限もある。ASEANパスのクレジットで引き換え利用できる路線は140もあるが、ASEANの国同士に限られている。そのため、日本から利用するにはまず対象となる国のいずれかに入国しなくてはならない。

また、ASEANパスで予約できる座席の枠は通常の予約と別で数が少なく、時期によっては争奪戦が熾烈になるようだ。クレジットを利用できる期間の制限もある(10クレジットならば30日、20クレジットでも60日)上に利用の14日前までに予約が必要なので、上手く使い切れなければ失効してしまう可能性も高い。

きっちり期間や目的地の決まった旅行でメリットを活かすのは難しいが、「2ヶ月かけて適当にASEANを巡る」といった旅ならばかなりお得に利用できるだろう。

 

このように、地域限定の特別なシステムまで作ってASEAN地域の観光を勧めているエア・アジア。今回のプロモーションを行ったのも納得だ。

魅力的な自然や歴史遺産、街の様子を伝えるプロモーション映像によって、今年の夏はエア・アジアを利用して世界からASEANへバケーションに訪れる観光客が増えそうだ。

 

参照元サイト名:YouTube
URL:https://www.youtube.com/playlist?list=PLyNoEbhBOkcd1V0A1iQB5zzy7MEn_gr2I

参照元サイト名:South East Asia Globe
URL:http://sea-globe.com/air-asia-asean-virtual-reality/

参照元サイト名:VR Status
URL:https://www.vrstatus.com/news/airasia-launches-the-largest-360-vr-production-with-takanto.html

参照元サイト名:AirAsia
URL:http://www.airasia.com/jp/ja/book-with-us/asean-pass/overview.page

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。