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VRで風を感じながら空を飛ぶSomniacs「Birdly」 - VR Inside

VRで風を感じながら空を飛ぶSomniacs「Birdly」

     

Birdly

鳥のように空を飛んでみたい、人間がそう感じ始めたのはいつなのだろうか。空を飛べれば川や荒れ地があっても自由に移動できるし、何より気持ち良さそうだ。

交通機関の発達によって移動は便利になり、飛行機を使えば空から海を渡ることもできるようになった。しかし、生身の人間が自由に飛ぶのは現代科学でもほぼ不可能である。

リアルで空を飛ぶ夢が実現できないのなら、バーチャルで飛んでみるのはいかがだろうか?

Birdlyとフライトシミュレーター

Birdly

SomniacsのBirdlyは、VRによってリアルな飛行感を与えてくれるマシンだ。メカメカしい外見ではあるが、一度ヘッドセットを付けて体験を始めてしまえばこの装置を実現したメカニクスやソフトウェアについてはすっかり忘れてしまうという。

古代から人類が抱いてきた飛行の夢が今実現するのだ。その興奮の前には、目の前に大きな扇風機があることなど無関係である。Birdlyのインタラクティブな没入体験は、ユーザが鳥のような自由さを楽しむことを可能にするという。

Birdlyは、VR空間に高解像度な街を作り出す。その中を鳥になって自由に飛び回る体験は他では考えられないものだ。

飛行機やヘリコプターを操縦するフライトシミュレーターは一つのゲームジャンルとなっている。しかし、それらは気軽に飛行体験を楽しむようなソフトではなく、高度で複雑な操作を必要とする。

自分の思い通りに巨大な乗り物を操縦するのはとても気分の良い体験だが、本物の乗り物を再現したそれらの操縦は直感的ではない。一方でBirdlyでは、マウスも、ゲームパッドも、もちろんフライトシミュレーター専用のスロットルを搭載したコントローラーも使わない。ただ鳥のように翼を広げて飛ぶだけだ。

ユーザが体験をコントロールするには、広げた両腕(VR空間では翼となる)を調整すればいい。ユーザの行動に合わせてマシンが動き、ファンが向かい風を送り、ヘッドセットで見る風景が変化していく。

VRの没入感を活かして鳥になれるタイトルは他にもあるが、Birdlyは大型のマシンを使っているのでそれらとはまた次元の異なる体験ができそうだ。

Birdlyの仕様

Birdly本体は2015年12月にシリアル版となっている。公式ホームページによれば、その仕様は以下の通りだ。

項目
長さ 210cm
140cm
高さ 80cm~110cm
重さ 132kg

サイズ感としては、以前紹介したVRフィットネスマシンのIcarosに近い。あちらも空を飛ぶコンテンツを体験できるマシンだ。Icarosはトレーニング用なので身体に負担がかかる点が異なるが、雰囲気は似ている。

Birdlyの価格は掲載されていないが、参考までにIcarosは約100万円である。Birdlyも個人で購入するには少々高いのではないかと思われる。

また、本体の他に以下のアイテムが付属する。

ヘッドマウントディスプレイ(現在はOculus DK2とHTC Vive)
高品質なヘッドホン
装着できるスタンドの付いた有線リモコン
Android端末用のリモコンアプリ
コンテンツを作成するためのSKD、マニュアル、トレーニング、サポート
見本市のようなイベントにBirdlyを持っていくためのケース

気になる部分はいくつかあるが、まずはヘッドマウントディスプレイだ。Oculus DK2となっているが、普通に考えればOculus Riftだろう。2015年12月発売のシリアル版から更新されていないため、単に情報が古いと思われる。

次にBirdlyのキャリングケース。一般のユーザがこのマシンを家庭外に持ち出すことはほとんどないだろう。また、使用例として見本市が挙げられていることからも商業利用を前提としているようだ。VRアーケードのアトラクションの一つとして、あるいはVRに限らないゲームセンターに置くアトラクションの一つとしての利用を想定しているのだろう。

公式ホームページには、輸送用ボックスに入れた状態での寸法も記載されている。ボックスや付属品込みだと重量170kgになるという。

 

UploadVRではSomniacsがBirdlyの体験スペースを設けたSXSW 2017の模様が記事になっている。Birdlyでの体験を見せていたブースには人だかりができていたようだ。単にVRヘッドセットを付けてコントローラーを握るだけのVRに比べて、見た目のインパクトから注目度は高い。

Birdlyは既に購入可能だ。価格は公表されていないので希望者はメールでの問い合わせが必要となっているが、人を集めたい施設に導入してみる価値はあるのではないだろうか。

フィードバック用のファンがもたらす副次的な効果ではあるが、風が当たることはVRの酔いの予防にも効く可能性がある。また、身体の傾きがあるので頭と身体の認識のズレも少ないはずだ。自由に動けるVRで気分が悪くなるというユーザも、Birdlyなら案外大丈夫かもしれない。

日本でもいずれ体験できる場所ができるだろうか?

 

参照元サイト名:Somniacs
URL:http://www.somniacs.co/#

参照元サイト名:UploadVR
URL:https://uploadvr.com/birdly-vr-locomotion-ridiculous/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。