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豊富な難易度設定が楽しめるドラム演奏音ゲー「Drummer Talent VR」プレイレビュー - VR Inside

豊富な難易度設定が楽しめるドラム演奏音ゲー「Drummer Talent VR」プレイレビュー

        2017/05/14

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外国の街中やパブでドラム演奏が楽しめるVR音ゲー

本日は、リアル志向のドラム演奏を楽しめるVR演奏シミュレーション「Drummer Talent VR」を紹介したい。価格は1980円。

「Drummer Talent VR」はルームスケールの音ゲーアクションだ。プレイヤーは椅子、あるいは地べたに座ってHTC VIVEのコントローラーをドラム・スティックに見立ててドラムをプレイしていく。

楽曲にはそれぞれ「ノーマル」・「ハード」・「エキスパート」・「マスター」の4段階の難易度が用意されていて、プレイヤーは難易度と楽曲を選択可能。楽曲は、ポップスやロックなど、どこか懐かしい生楽器の音色が中心の楽曲で、テクノ・アンビエントなどの電子的な楽曲はなし。

異国情緒ある風景が特徴

いわゆる「VR版ドラムマニア」と呼ぶべき、ドラム演奏ゲームには「Drums Hero」など、いくつかの先発ソフトがあるが、本作の特徴はストリートやパブなど、異国のステージでドラム演奏を楽しめるところだろうか。

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「Drums Hero」が、いわゆる「Beatmania」風の、機械的でド派手な画面演出を目指しているとすれば、本作「Drummer Talent VR」はリアル志向と言うべき、背景の描き込みが特徴だ。

ステージには楽器の数々やメサ・ブギー「デュアル・レクチファイヤー」やフェンダー「ツイン・リバーブ」風のアンプなども描かれている。ただ、背景やサウンド、聴衆の歓声などのリアルさに反して、観客の姿はいわゆる「棒人間」スタイルなのは若干勿体無いと感じた。

また、一緒にプレイするバンドメンバーが描かれないのも、少しさびしい。なんといっても、バンドは、ライブ演奏というものは、メンバーと呼吸やビートを併せてグルーヴしていくものだからだ。

アーリーアクセス版とのことなので今後のアップデートもあるかもしれない。期待したいところだ。

 

VR酔いは一切なし

本作は「VR酔い」を起こしやすいような視点移動は一切ない。

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VRゲームの中には、一部のFPS(一人称シューター)などで、視点の移動が激しく、VR初心者では、数十分も続けられないゲームもあるが、その点、本作は辛い思いをすることはなく、VR初心者や現役ドラマー諸氏にも安心してプレイできるゲームだと言えよう。

ただし、譜面はドラムセットの上から流れてくる形なのだが、それが思いの外ドラムセットを正確に叩くためにセットを見据えつつ上を見上げる、というのが難しく、これは今後改良してほしいUI(ユーザー・インターフェイス)だと思う。簡単な難易度ならいいが、ドラムセット全部を見据えつつ叩くのには、視野角が狭い。

また、ハイハットやクラッシュ・シンバルなど、画面の端にある楽器を叩こうとすると何度かトラッキングが不正確になり、叩けない事があった。

初期設定などを何度か見直したり、ハンドコントローラーの充電をしっかりしたりしたが改善はされなかった。これも今後のアップデートで修正されることを期待したい。

リアルなサウンドだが、跳ねっ返りはない

サウンドは生楽器志向を強く感じ、楽曲もクラシック・ロックな雰囲気を感じさせる。シンバルの残響やスネアのサウンドもいい感じだ。

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ただ、アーケード版の「ドラムマニア」と違い、バス・ドラムを踏んで演奏することはないため、フットペダルを踏まなくてもプレイできる。これもいつか、VRフットコントローラーなどが対応したら再現されていくかもしれないが、今は、手だけの操作で、段階的な難易度が用意されたステージを、音ゲー初心者やドラム未経験のユーザーも、ゲーム感覚で楽しむことができる、と前向きに解釈することにしよう。

ただ、VRドラムゲームの宿命か、スティックがドラムにあたって跳ね返るという感覚はさすがに再現できない。

また、HTC VIVEのハンドコントローラーは言わずもがな、ドラムスティックより重い。

現役ドラマーにとっては筋トレ感覚になるかもしれないし、自宅で防音環境を気にせずプレイできるとはいえ、そこは一応留意しておこう。

 

様々な場所でドラムを叩く快楽

ジョン・カーニー監督の映画作品「シング・ストリート 未来へのうた」或いは同監督の「はじまりのうた」は観た方はいるだろうか?

街角の色々な場所で音楽を伸び伸びと演奏する、異国情緒溢れるシーンが魅力の映画だ。もし未チェックならば是非チェックしてほしい。

音楽好き、楽器演奏を試みたことがある方ならば必ずなにかしらの琴線に触れる作品であろうと断言する。

本作は、映画のように、外国の様々なシチュエーションでドラムを演奏する、ステージに立つライブパフォーマンスを楽しむ方向に特化したゲームだと言えるだろう。

サウンドもおおらかで、いい意味で「いなたさ」が出ており、古き良き時代を感じさせる。

アーリーアクセス版とのこともあって、まだまだ改善すべき点は散見されるが、多言語対応(日本語対応と書いている記事があったが、日本語は未対応)、豊富な難易度設定、とプレイヤー目線の作風には期待せざるをえない。

 

 Drummer Talent VR 詳細

タイトル Drummer Talent VR  (ドラマータレント VR)
ハードウェア HTC VIVE,Oculus
提供元 Tungsten Games
ジャンル ドラム演奏シミュレーション
マネタイズ 1980円(VIVE)
配信先 Steam(VIVE)でダウンロード

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Takanomerde

Writer: 1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。