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E3 2017以降、PSVRが最も検索されたVRヘッドセットであることが明らかに - VR Inside

E3 2017以降、PSVRが最も検索されたVRヘッドセットであることが明らかに

     

海外メディアVRFocusは、E3 2017以降の主要VRヘッドセットの検索動向を報じた。

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Googleトレンドが示すPSVRの強さ

同メディアによると、世界最大のゲーム見本市E3 2017以降に最も検索された主要VRヘッドセットは、PSVRであることを調査の結果明らかにした。

調査した主要VRヘッドセットは、PSVR、HTC VIVE、Oculus Riftというハイエンド型VRヘッドセットである。調査期間を2017年6月の1か月間に設定してGoogleトレンドを用いて、これらのVRヘッドセットの検索動向を調べた結果が本記事トップ画像である。青線がPSVR、赤線がOculus Rift、黄色線がVIVEを示している。

2017年6月の1ヶ月間を通して、PSVRの検索数がおおむね最も多いことがわかる。そして、E3 2017でソニーがプレゼンをした2017年6月13日には、PSVRの検索数が跳ね上がっていることが見て取れる。ちなみに、同日の各VRヘッドセットのGoogleトレンド検索動向指数は、PSVRが89、HTC VIVEが66、OculusRiftが49であった。

また、調査する検索の種類を「ウェブ検索」から「ショッピング検索」に変えた調査結果が、以下の画像である。

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ショッピング検索に関しても、2017年6月を通してPSVRが他のVRヘッドセットをおおむね上回る結果となった。ショッピング検索における検索動向指数はウェブ検索のそれよりPSVRの突出が目立ち、場合によっては他のVRヘッドセットの2倍近い数値を記録している。

PSVRが他のVRヘッドセットより多く検索される理由は、Oculus RiftとVIVEに比べて初期投資が少なくて済むことと、「PlayStation」というゲーム機の知名度によるものだろう。

E3 2017でPSVRタイトルとして発表されたものは、 本メディアですでに報じたように「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」「Doom VFR」といったビックタイトルのほか、合計19タイトルであった。

既存ゲーム機の脅威とはなっていないVRヘッドセット

Googleトレンドを使った以上のような調査を、主要VRヘッドセットだけではなく既存のメジャーなゲーム機を比較対象として追加した場合、全く異なる景色が見えてくる。

調査期間を2017年6月に設定して、PSVR、VIVE、Oculus Riftに加えてPS4とXBox Oneを調査対象にしたGoogleトレンドの検索動向グラフが以下である。

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上のグラフの緑の線がPS4、青の線がXBox Oneを示している。既存ゲーム機に比べると、主要VRヘッドセットの検索指数はグラフから見ることが困難なほど圧倒的な差をつけられているのだ。

グラフからは、ソニーがE3 2017においてプレゼンした6月13日にPS4の検索数がピークを記録していることもわかる。

PS4とPSVRのあいだにある圧倒的な差は、地域別に見た検索動向グラフからもわかる。以下に示すグラフは、上がPSVR、下がPS4の地域別にみたGoogleトレンドの調査結果を示したものだ。

2017年6月における地域別にみたPSVRのGoogleトレンド検索動向

2017年6月における地域別にみたPSVRのGoogleトレンド検索動向

2017年6月における地域別にみたPS4のGoogleトレンド検索動向

2017年6月における地域別にみたPS4のGoogleトレンド検索動向

これらのグラフが意味することは、PS4はほぼ主要な世界全域で検索されているのに対し、PSVRは日本とアメリカ以外ではあまり関心がもたれていない、ということである。

ただ見方を変えると、ゲーム機ブランドとしての「PlayStation」が文字通りワールドワイドなことも判明する。そのブランドのなかにPSVRも含まれているのだ。

統計にみるPSVRの強さ

PSVRに関する各種統計情報は、本メディアではたびたび報じている。

2016年10月24日に報じた記事では、PSVRのリリース日にはPSVRのGoogle検索数がOculus RiftとVIVEを大きく上回ったことを報じた(下のグラフ参照)。

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PSVRがリリース日から大きな注目を浴びた原因は、ふたつ考えられる。ひとつは、リリース前の長期的なプロモーション活動が成功したこと、もうひとつはPSVRをプレイするために必要なPS4がすでに普及していることである。

また2017年6月21日にPSVRのプロモーションを再開することを報じたニュースでは、日本におけるハイエンド型VRヘッドセットの所有者の83.6%がPSVRユーザーであることも報じた(下のグラフ参照)。

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以上のように、PSVRはVRゲーム機としては揺るぎない地位を築いていると言える。だが、VRゲームというジャンル自体がまだメインストリームとなっていないことも事実である。VRゲームがメインストリームになるかどうかは、PSVRとPS4を開発しているソニーが大きなカギを握っていることとみて間違いないだろう。

E3 2017以降の主要VRヘッドセットの検索動向を報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/07/playstation-vr-leads-vr-searches-during-e3-2017/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com