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4K対応&120Hz駆動のVRヘッドセットが第2四半期中に発売される? - VR Inside

4K対応&120Hz駆動のVRヘッドセットが第2四半期中に発売される?

     

二つのディスプレイ

ディスプレイの解像度が高ければ、それだけ精細でくっきりした映像を表示することが可能となる。これはVRヘッドセットに搭載される小さなディスプレイでも同様だ。

テレビやPC用のディスプレイでは4K、あるいは8Kや16Kという製品が出てきているが、それらに比べればVRの解像度は低い。これはディスプレイのサイズや価格を抑える必要があり、処理に必要なマシンスペックの制限もあるので仕方のないことだ。

16K対応VRヘッドセットはまだ無理でも、4KのVRヘッドセットが2017年の第2四半期に登場するかもしれない。VR Circleが取り上げたこの情報は、OLEDマイクロディスプレイを製造するeMaginのプレスリリースに基づいている。

eMaginの情報

OLEDの模式図

eMaginとは

1996年に設立されたeMagin社は、アメリカワシントン州のベルビューを拠点としている。同社のOLEDマイクロディスプレイは、軍事用途(ナイトビジョンのディスプレイやトレーニングに使われるシミュレーション装置)、消費者向け用途(VRヘッドセットのディスプレイ)、商業・工業用途(医療機器やエンジニア向けデバイスのARディスプレイ)などに採用されている。

eMaginが設計と製造を手がける主力商品はOLEDディスプレイだ。OLEDには応答時間の短さやバックライトが無いことによる小型・軽量化の容易さといった特徴があり、VRヘッドセットのディスプレイにも適している。

大手家電メーカーとの契約

このeMaginが大手家電メーカーとの契約を結んだという。eMaginは次世代の消費者向けヘッドセットのプロトタイプに関連して複数の契約を進めており、2017年には大きな売上の増加が期待されるとしている。

プロトタイプだとしても、出荷しなければメーカーの売上には繋がらない。大きく売上が増えるというならば、2017年中には少なくとも開発者向けのプロトタイプが販売されるのではないかと思われる。

この時期についてはさらに詳しく、「2017年の第2四半期中に製品が顧客に提供される予定」との文言もある。この製品が何を指すのかははっきりしないが、同時に「2K×2Kのフルカラーマイクロディスプレイのサンプルを提供した」という話も出てくるため、4KのVRヘッドセットである可能性が高い。

2K×2Kとは

ここでは4Kではなく2K×2Kという表現が出てくるが、これはVRならではの表現方法だ。VR用ディスプレイは左右の目に合わせて二つで一組となるため、2Kのディスプレイが二つで合計4K相当となる。

これは現在販売されているVRヘッドセットよりも高い解像度となる。HTC ViveやOculus Riftの解像度は2Kだ。PSVRはこれらよりも低いフルHD相当だが、90HzのPCベースヘッドセットとは異なり120Hzでの駆動が可能だ。

解像度ではRiftかVive、リフレッシュレートではPSVRが上という形になっている。ただし、PSVRのタイトルも多くは90Hzまたは60Hzのデータを使用している。ネイティブ120Hzで動作するゲームは『Korix』が初めてだという。

eMaginのディスプレイを搭載する製品は、これらよりも高性能になると噂されている。解像度は4K相当でありながら、リフレッシュレートは120Hzと言われているのだ。実現すれば、RiftやViveを超える解像度でPSVRと同じ滑らかさの映像が表示できることになる。

製品が発表される時期

この先には、VR関連のイベントがいくつか予定されている。このどれかで今回の製品が発表されるかもしれない。

VR World Congress

4月11日から13日にかけて開催されるVR World Congressは、タイミングから考えても期待できるイベントだ。

このイベントの主な後援企業はAMDである。AMDのグローバルなマーケティングを担当するRon Taylorは、以前のプレゼンテーションで同社が4Kヘッドセットの開発に取り組んでいることを明らかにしている。

eMaginのディスプレイを採用した4KヘッドセットはAMDから登場するのかもしれない。

Augmented World Expo

5月31日から6月2日にかけて開催されるAugmented World Expoは、ARとVRを扱う世界最大のイベントの一つであり、企業が新製品を発表する場としてふさわしい。

E3

6月13日から15日と開催時期は遅いが、第2四半期には違いない。大規模なゲームイベントなので、製品が主にVRゲームのためのヘッドセットであるならばここで発表される可能性もある。

 

どのイベントで発表されるとしても、そしてどの企業から発表されるとしても、この製品は大いに注目を集めることになるだろう。噂通りの性能ならば、消費者向けVRヘッドセットの中で(数値上は)最も優れた製品になりそうだ。

利用可能なコンテンツや価格についても不明なので、まずは正式に追加の情報が出てくるのを待とう。早ければ10日後のVR World Congressでアナウンスされているかもしれない。

 

参照元サイト名:VR Circle
URL:https://www.vrcircle.com/2k-x-2k-vr-headsets-coming-in-2017-perhaps-from-amd/

参照元サイト名:eMagin
URL:http://emagin.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。