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見た目は普通の眼鏡!EssentialがARスマートグラスの特許出願 - VR Inside

見た目は普通の眼鏡!EssentialがARスマートグラスの特許出願

     

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Andoroid開発者のAndy Rubin氏がCEOを務めるEssential Productが、ARスマートグラスの特許出願をおこなっていたようだ。
Patently Appleが公開した画像を見れば、外見はかなり洗練された……というよりほとんど普通のメガネに近いことがお分かりいただけるだろうか?
だがスマートグラスと聞くと、私たちはどうしてもまだGoogle Glassの「悲劇」を連想してしまう。こちらをどのように展開していくだろうか。

Google Glassの失敗は「世界の準備不足」?

Rubin氏は5月30日に公開されたWired誌のインタビューで、Google Glassが失敗したのは、使用されていた技術が悪かったからではなく、まだ世界がGoogle Glassを装着するための準備が整っていなかったからだ、と語った。

Google Glassが一般販売を中止に追いやられた理由は複数存在するはずで、「世界の準備」にだけ原因を求めるのは少し困難だ。たとえば一般向けとしては高額だった価格設定や、少し変わったデザインなどなど……要因としてはこれらの点を容易に指摘することができるだろう。

ただ、確かにプライバシーの観点から人々がGoogle Glassに抵抗感を覚えたという点は、要因としては非常に大きいものがある。もしもSNSを通じた画像共有が一般化した現在なら、Google Glassも違った受け止められ方をしたかもしれない。そうした理由から次に流行するウェアラブルデバイスのジャンルとして「スマートグラス」を取り上げるレポートも存在する。

とはいえスマートグラス業界は全体的に現在のところ厳しい状況にあることに変わりはないことも事実だが、今後の製品開発次第で市場成長の可能性は残されているとも言える。

レンズ内に埋め込まれたカメラ

ではEssentialの特許出願したスマートグラスは、人々が日常生活に取り入れて気軽に装着できるような作りになっているだろうか。

残念ながらEssentialのスマートグラスがどのようなスペックなのか、またどのような機能が搭載されるのかについては、詳細はほとんど不明だ。しかしEssentialのエンジニアはこのスマートグラスについて幾らかのことを語っている。

エンジニアによればレンズはデュアルモードディスプレイとなっており、そのディスプレイの中に最低1つ以上のカメラが埋め込まれることになるという。

このカメラはユーザーの方を向くように埋め込まれている。そのため装着者の視線が向いている方向をトラッキング可能だ。

ARはこのレンズ上で展開される。ユーザーが見ている景色と視線の方向に基づいて、プロセッサーが周囲の環境を「拡張する」ようなイメージを映し出す。

エンジニアが例に挙げるのは次のようなケースだ。

たとえばある商品のバーコードをグラス装着者が見ていたとする。するとプロセッサーが同じ商品を寄りやすく購入するオプションをディスプレイに表示してくれるのだ。

ちなみに、レンズは度付きにもできるし、感光性レンズ、サングラス用のレンズにもできる。普段はメガネをかけないという人でも、ファッション感覚で装着できるかもしれない。

スマートなデザイン

先にも述べたが、市販のメガネとほとんど見分けのつきにくいデザインに仕上がっている。それはカメラをレンズの中に埋め込むという設計を採用しているからだ。

言うまでもなく、Google Glassにおいてはカメラ部分は露骨に露出していた。それと比較すれば、少なくとも外観についてはかなり「スマート」に仕上がっている印象を受ける。

実は最近になってスリムな外見のスマートグラスを手掛け始めたのは、Essentialだけではない。マイクロソフトも同じくスリムなスマートグラスのプロトタイプを試作し、公開した。

実際、ARウェアラブルデバイスを日常的に使用するシーンを想定すれば、コンタクトレンズとまではいかなくとも、できるだけ目立たず日常生活に違和感なく溶け込むような、スリムなデザインに仕上げることは、本体機能の拡充に先立ってほぼ必須の条件として存在しているだろう。こうした各企業の開発動向は当然の流れではある。

だが気にかかるのはこうしたスマートグラスに対する人々の反応である。やはり「違和感なく溶け込む」スマートグラスが開発されれば、「隠し撮り」への懸念を含むプライバシーへの問題意識が人々の間でむしろ再燃することになるのではないか。
いくら人々がFacebookやInstagramでSNS慣れしたからといって、スマートグラスも当然のように受け入れてもらえるとは限らない。社会の将来的な反応は予測しづらいが、今後各社がどの様に人々の不安を払拭していき、ポジティブな側面を強調するイメージ戦略を上手く提示できるかどうか。この点にスマートグラスが再起するチャンスがかかっていることは間違いない。

参照元URL:
Patently Apple
http://www.patentlyapple.com/patently-apple/2017/05/the-day-after-the-essential-phone-unveiling-we-take-a-peek-at-their-patents-and-a-possible-future-project.html

VR focus
https://www.vrfocus.com/2017/06/essential-patents-design-for-smart-glasses-with-ar-tech-in-lenses/

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池谷 翼

Writer: 大学では社会学を専攻してました。先端情報技術と社会の関わり合いに興味があり、個人的に調べています。