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『Facebook Spaces』が『Oculus Rooms』に取って代わる計画はない - VR Inside

『Facebook Spaces』が『Oculus Rooms』に取って代わる計画はない

     

Facebook Spaces

コミュニケーションアプリとして優れる『Facebook Spaces』

Oculus RiftのユーザがRiftバージョンの登場を待ち望むアプリ、『Oculus Rooms』。

このアプリはGear VRに提供されているが、リリースから7ヶ月が経過した現在でもOculus Riftバージョンは存在しない。

OculusのNate Mitchellは、Oculus Roomsのように友人とのコミュニケーションが取れるアプリとして『Facebook Spaces』の名前を挙げていた

Oculus Rift版のRoomsが登場しないのは、Facebook Spacesとコミュニケーション機能が重複するからではないか」とFacebookを疑ってしまうRiftユーザも居るかもしれないが、どうやらそれは考えすぎのようだ。

SpacesとRooms

Facebook Spaces

Facebook Spacesはその名の通りFacebookが開発する、友人と気軽にVR空間上でコミュニケーションができるアプリケーションだ。

比較的登場が遅いアプリ(2017年4月リリース)ということもあり、デビュー時から先行する他のコミュニケーションアプリを参考にしたと思われる充実した機能が用意されていた。

VR空間とリアルを繋ぐことにも力を入れており、今月の前半に行われたアップデートではVR空間からのライブ配信が可能となっている。

VRでの出来事をシェアする方法としてリリース時から「バーチャル自撮り」機能があったが、リアルタイム&相互にやり取りが可能な方法として新たにライブ配信が追加された形だ。

この機能により、Oculus Riftを持たないFacebookユーザも視聴者としてFacebook Spacesで友人とコミュニケーションが取れるようになった。

Oculus Rooms

一方のOculus RoomsはFacebookではなくOculusが開発するコミュニケーションアプリであり、同時にVRゲームを起動するハブとなるアプリでもある。

Facebook Spacesのように友人とVR空間を共有し、一緒にHuluの映像を見たり、アプリ内から他のVRゲームを起動して一緒にプレイしたりと便利な機能が利用できる。

単なるコミュニケーション用のアプリではなく、マルチユーザのVR体験を快適にしてくれる存在だ。

Gear VRでは昨年の12月にリリースされ、アップデートが継続している。だが、当初2017年に登場するとされていたOculus Riftバージョンはまだリリースされそうにない。

Rachel Franklinのコメント

Oculus Rooms

VR空間の部屋を共有できるOculus Rooms

VR上で他のユーザとコミュニケーションを取るためのアプリである、という点に関してFacebook SpacesとOculus Roomsは同じカテゴリーに属するアプリと言えそうだ。

だが、Facebook Spacesの責任者であるRachel Franklinによれば「どちらかのサービスが他方を取り込む」ような計画はないという。

アプリを起動する機能

Franklinは、RoomsにあってSpacesに無い機能について指摘した。

「Roomsは、Oculusプラットフォームの基礎となります。

Roomsをプラットフォームの基礎とする機能の一つが、(アプリから)アプリを起動し、マルチプレイを開始できるという点です。

SpacesとRoomsは互いから学びますが、この点においてどちらかがどちらかを取り込む予定はありません。

似ている点もありますが、それぞれがサービスのターゲットとしている世界は異なります」

コミュニケーションの範囲

Facebook Spacesは直接Facebookのアカウントに接続されており、Facebook上のフレンドや写真にアクセスできる。

Oculus Rift専用のアプリだが、先日のアップデートによってスマートフォンやタブレット端末からもVR空間のフレンドとやり取りができるようになった。

ここでコミュニケーションの相手として想定されているのは、基本的にFacebookのフレンドだ。

Oculus RoomsはFacebook Spacesと異なり、Facebookのアカウントと繋がったアプリではない。そして利用にはGear VRが必須だ。

この点も両アプリの差異と言えそうだ。

Facebook Spacesの新機能

インタビューの中でUpload VRから「Facebook SpacesにOculus Roomsのようにアプリを起動する機能を追加する可能性」について尋ねられたFranklinの答えは、あまり肯定的なものではない。

「私たちが実装したいクールな機能はたくさんあります。

両プロダクトの意図するところは、少なくとも現状ではかなり違うのではないでしょうか。

SpacesはRiftを所有し、友人と一緒に過ごしているところからスタートしています」

はっきりと否定されているわけではないが、Spacesの次のアップデートでアプリを起動する機能が追加されることはないだろう。

Oculus Roomsが他のVRアプリを起動するハブとして機能することを想定しているのと異なり、Facebook Spacesはアプリ内でフレンドと楽しむことを目的にデザインされているように感じられる。

すぐにRift版Roomsが登場するとは考えにくいが、Facebook SpacesがあるからといってRift版のリリースを諦める必要はないようだ。

 

参照元サイト名:Upload VR
URL:https://uploadvr.com/facebook-no-plans-spaces-overtake-oculus-rooms/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。