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VRアーケードがアメリカのゲーマーに新しい体験を提供する - VR Inside

VRアーケードがアメリカのゲーマーに新しい体験を提供する

     

VRアーケードの個室でゲームをする男性

ケンタッキー州に登場したVRアーケードの個室には、HTC Viveが用意されている

VRアーケードは特に中国のようなアジア地域で一般化し、消費者向けのVRヘッドセットを購入前に試してみたいゲーマーや、VRヘッドセットは購入するには高すぎると考えるユーザがVRゲームを遊べる場として利用されている。

アジアに比べると、アメリカやヨーロッパには「家庭用のVRデバイスとスペースをレンタルできる」タイプのVRアーケードが少ない。しかし、徐々にその数は増えている。

Bowling Green Daily Newsは、ケンタッキー州で初めてのVRアーケードをオープンした経営者の声を掲載している。

テレビゲームの変化

VRアーケードで使われるViveには防護用のアクセサリが付けられている

VRアーケードで使われるViveには防護用のアクセサリが付けられている

カウチポテトからスマートフォンへ

家庭用ゲーム機が登場し、進化を続けるうちに「テレビゲーム」と言えばリビングのソファでくつろぎながらプレイするものというイメージが形作られた。ゲーマーと言えば、PCゲームにのめり込むかポテチを食べながらコントローラーを握るかというのがステレオタイプだ。

近年では、スマートフォン向けのゲームアプリが人気だ(日本ではガラケー時代からソーシャルゲームが普及していたが)。また、携帯用ゲーム機の処理能力も向上している。

こうした傾向によって、移動時間やちょっとした待ち時間に少しゲームを遊ぶというカジュアルなゲーマーも多く見られるようになった。

ゲームの中に入り込む

VR技術は、ゲームの遊び方をまた変えてしまう可能性がある。VRならば、ゲームの中に入り込むような体験が可能となる。

この技術に目を付けたのは、ゲームデベロッパーやゲーマーだけではない。高価なVRヘッドセットを購入せずに低料金の時間貸しでVRゲームを遊べるVRアーケードがビジネスになる、と考えた経営者たちもいる。

VRアーケードは特に中国や周辺のアジア諸国で普及している。背景には、VRゲームへの注目の高さと所得の低さ、レンタルに対する意識・文化の違いなどがあるようだ。

ヨーロッパやアメリカではあまりVRアーケードが作られてこなかったが、最近ではそこをチャンスと考える経営者たちが店舗を開設している。ケンタッキー州のケンブリッジスクエアには、州で初めての、そして米国全体で見ても14番目のVRアーケードがオープンした。

Holodeck VR

VRヘッドセットを付ける男性

Holodeck VRのブースでVRヘッドセットを身に付ける

ケンタッキー州で初めてのVRアーケードであるHolodeck VR。店内には四つのレンタルブースがあり、数十種類のVRゲームを利用者が自由に選んで遊ぶことができる。

Holodeck VRは、3人の共同経営者によって設立された。共同経営者のNick LapierreとJoey Strattonは、かつてウェブサイトやモバイルアプリの設計を行っていた。彼らはまた、熱心なゲームの愛好家でもある。

彼らは昨年、南部へ旅行している。テキサス州オースティンのサウスウエストフェスティバルでVRの可能性を見て、VRアーケードの将来性を感じたようだ。

Lapierreは、VRが毎月のように記録を塗り替えながら成長を続けている技術だと説明する。

昨年の夏、彼らはワシントンDCでVRアーケードについて学んだ。そしてもう一人のビジネスパートナーであるDuane Tylerとともに、VRアーケードという存在をケンブリッジスクエアにもたらすことを決意した。

VRは世代を超える

彼らが提供するゲームの多くは10代の若者や大学生といった世代に向けたものだ。他の調査でも、VRを体験したことがある人や強い興味を持っている人が多いのは34歳以下の若い世代だという結果が出ている。

だが、ゲームの世界に入るのに遅すぎることはないと彼らは語る。

Holodeck VRの経営者の一人であるTylerは、Lapierreの言を借りれば「VRアーケードビジネスに関わる最高齢者かもしれない」人物だ。だが、彼はVRを楽しんでいる。

「多くの子供たちが彼らの両親と、あるいは祖父母とともにアーケードにやってきます。保護者たちは、子供たちが何をしているのかを知りたいのです」

とTylerは彼らの心情を説明した。

Holodeck VRの野望

ビジネスの青写真を描いた三人は、幸運にもケンブリッジスクエアに適切な店舗スペースを見つけることができた。インテリアを整えさえすれば、VRアーケードをスタートさせることができる状態だった。

現在のHolodeck VRはブースが4つしかない小規模なVRアーケードだ。しかし、最大であと4部屋増築することも可能だという。

Tylerは、Holoeck VRの短期的な目標をフランチャイズ展開だと語った。他の都市にもVRアーケードを作ることが、彼らの小さい目標だ。その先には、さらに大きな目標がある。

「次に目指しているのは、自由に動ける『倉庫』の規模を持つVR体験です。しかし、それを実現するためには大きなコストがかかります」

 

Holodeck VRの利用料はブース単位で計算され、30分で15ドル、1時間ならば25ドルだ。日本円だとそれぞれ1,670円と2,780円になる。

ハイスペックなPCに7.1chサラウンドサウンドに対応したゲーミングヘッドホンと、プレイ環境は充実している。また、アメリカの店舗ということでアジア圏と比べると価格はやや高めに設定されているようだ。

 

参照元サイト名:Bowling Green Daily News
URL:http://www.bgdailynews.com/community/virtual-reality-arcade-opens-up-new-worlds-for-gamers/article_aff57c14-d3a2-5b16-9171-fc56a349a948.html

参照元サイト名:Holodeck VR
URL:http://www.theholodeckvr.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。