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VRハプティックスーツ「Hardlight VR」がクラウドファンディングの目標額を余裕でクリア - VR Inside

VRハプティックスーツ「Hardlight VR」がクラウドファンディングの目標額を余裕でクリア

   

Hardlight VR

VRコンテンツで遊ぶユーザは、映像と音声でVR空間で何が起きているかを知ることができる。対応しているコントローラーならば、ステージ上で地響きがしているときやプレイヤーキャラクターが攻撃を受けたときには振動でそれを伝えてくれることもある。

「キャラクターを操作している」ゲームの感覚としてはそれで十分かもしれないが、自分がその世界にいると感じるには顔と手への部分的な刺激だけでは物足りない。そんなとき、プレイヤーの身体に直接感覚を伝えるVRハプティックスーツが「Hardlight VR」だ。

Hardlight VRは、現在もクラウドファンディングサイトKickstarterで開発資金を募集している。期限は2017年3月25日午前0時58分(日本時間)だ。

Hardlight VRの特徴

Hardlight VRの特徴

Hardlight VR最大の特徴は、本体に16個も内蔵されたバイブレータだ。腕と肩(片側3個)、胸と腹(合計8個)、背中(2個)のバイブレータがVR空間の出来事をプレイヤーの身体にフィードバックする。

また、ボディトラッキング機能も備えている。本体に内蔵されたセンサーがヘッドセットのトラッキング能力を補強し、より正確なものにする。

他にも、柔軟で扱いやすい(サイズの調節も可能)、軽量(約1.5kg)、豊富な対応タイトル、オーディオモード搭載などの特徴がある。

オーディオモードには詳しく触れられていないが、音声を振動に変換してコンソール/PCゲームや映画、音楽を全身で感じられるという。おまけのような書き方をされているが、映画館のような身体に音が響く感覚を味わえるならばかなり楽しみな機能だ。

クラウドファンディングの状況

Hardlight VR

2月の記事で紹介した通り、Hardlight VRがクラウドファンディングでの獲得を目指す目標金額は8万ドル(現在のレートだと約920万円。以前よりもドルが高い)。クラウドファンディングの初日に4万ドルを獲得した後も順調に金額を伸ばし、3月14日時点で13万ドル(約1,500万円)を突破している。

まだあと10日の余裕があるため、滑り込みで目標額の2倍近くまで伸びることもあり得る金額だ。単価が高く設定されている(Hardlight VRそのものを受け取るためには499ドル以上の投資が必要。それ以下ではHardlight VRが対応するSteamのVRゲームやTシャツしかもらえない)ため、多くの支援者が499ドル以上を出資しているのが大きい。

さらに、それぞれ一人ずつだが5,199ドルや2,679ドルを提供している支援者もいる。スーツ10着/5着と開発者向けのドキュメントやSDKのセットが受け取れるという。

支援プラン

最初期の出資ならば399ドルでスーツをゲットできたのだが、現在はそのプランが終了してしまっている。

今申し込めるのは、5ドル(コミュニティへの参加権)、20ドル(VRゲーム2本セット)、25ドル(オリジナルTシャツ)、499ドル(スーツ本体)、549ドル(限定版スーツ)、1089ドル(開発キット2着)、2679ドル(開発キット5着)、5199ドル(開発キット10着)、5999ドル(開発キット2着&開発者との夕食)だ。

開発者との夕食は航空券の都合かアメリカ国内限定だが、それ以外はいずれも世界中への発送が可能となっている。コミュニティへの参加権とVRゲームは6月、Tシャツとスーツ本体は9月に手に入る予定だ。特に人気がある499ドルのプランは既に127人が申し込んでおり、59本しか残されていない。

追加報酬

追加報酬

目標金額の8万ドルに到達したため、スーツを受け取る支援者は4人対4人での対戦が可能なFPS『The Art of Fight』を無料で受け取れる。さらに、10万ドル到達によってHardlight VRがワイヤレス化するという。

もし15万ドルに達すれば、スーツに加えてTシャツももらえるらしい。厳しめの金額ではあるが、期間はあと一週間以上残っている。様子見をしていたバッカーが本気で支援すれば可能性はあるかもしれない。

 

Hardlight VRに搭載された16個というバイブレータは、それぞれを個別に制御することができるように設計されているはずだ。これは、Hardlight VRが単なる振動ベスト以上のものになる可能性を予感させる。ただ振動のオンオフでユーザにフィードバックを与えるのではなく、状況に応じた刺激が得られるようになるだろう。左の脇腹を撃たれたときはその部分だけが激しく振動し、後ずさりして壁にぶつかれば背中からソフトな刺激が加えられるようになるはずだ。

専用の施設で体験するVRでは同様のハプティックスーツを使用するものがあるが、これが家庭用に提供されるのは実に未来的だ。VRゲームに限って言えば、家庭用VRとVRアミューズメントの違いはそこまで大きくないのかもしれない。

発送予定が半年先の9月と気の長いプロジェクトではあるが、楽しみな製品だ。

 

参照元サイト名:Kickstarter
URL:https://www.kickstarter.com/projects/morgansinko/hardlight-vr-suit-dont-just-play-the-game-feel-it/description

参照元サイト名:Hardlight VR
URL:http://www.hardlightvr.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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