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HTC、VIVEのワイヤレス化に向けてIntelと提携したことを発表 - VR Inside

HTC、VIVEのワイヤレス化に向けてIntelと提携したことを発表

   

海外メディアUploadVRは、2017年1月9日の記事において、HTCとIntelがVIVEのワイヤレス化に取り組んでいることを報じた。

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同メディアによると、VIVE開発メーカーHTCはCES2017でのプレス・カンファレンスにおいて、Intelと提携してVIVEのワイヤレス化に取り組んでいることを発表した。

Oculus RiftやVIVEのようなPCにコードで接続するハイエンド型VRヘッドセットをワイヤレス化する試みは、2017年のVRヘッドセット開発のひとつのトレンドとなっている。このトレンドの口火を切ったのは、昨年11月にその存在が明らかになったHTC公認のVIVEワイヤレスキットのTPCASTである。2017年に入って、先日開催されたCES2017では、TPCASTをはじめとして、KwikiVR、Rivvrといったメーカーがワイヤレスキットを出品していた。

VIVE本体を開発しているHTCが進めているワイヤレス化のアプローチは、上記サードパーティーメーカーとは異なる。同社は、VIVEをワイヤレス化するにあたり、VRヘッドセットに何らかのアクセサリーを追加するのではなく、無線通信技術を開発するという解決策を選んだ。そして、通信というハードウェアとして基礎的な機能を開発するに伴い、Intelというトップ・ハードウェアメーカーと提携するに至ったのである。

無線通信規格「WiGig」とは何か

CES2017のプレス・カンファレンスにおいて、VIVEトップ・エグゼクティブのDaniel O’Brienが発言したところによると、VIVEのワイヤレス化にあたっては、Wi-Fiの後継規格と位置づけられているWiGigを採用する予定、とのこと。

WiGigとは「Wireless Gigabit」の略称で、文字通り大容量に対応した無線通信規格のことである。その特徴は以下の通りである。

  • ギガbit/秒の通信が可能
  • レイテンシー(遅延時間)が小さい
  • データを圧縮せずに通信できる

VRヘッドセットとPC間の通信という見地からすれば、レイテンシーの小ささと非圧縮通信は重要である。

レイテンシーは、ユーザーからの入力に対する反応時間に影響する。レイテンシーが大きいと、ユーザーの動作に連動して画面がスムーズに描画されず、没入感が削がれてしまう。

データの非圧縮通信は、画質に影響する。というのも、圧縮したデータを復元する時にデータの劣化が発生し、その結果として画質の低下を招くからだ。

以上のようなHTCによるVIVEワイヤレス化の試みは、具体的なリリース時期は発表されていないものも、昨今のVRテクノロジーの進化スピードを考えると、2017年内には何らかの好ましい結果が得られるように思われる。

VIVEワイヤレス化の公式対応は既定路線だとして、次に問題になるのはワイヤレス化に伴う価格改定である。現状でも十分に高額なVIVEが、ワイヤレス化に伴いさらに高くなると、その高さからユーザーがVIVEを敬遠してしまう可能性もある。

理想的には価格はそのままでワイヤレス化が実現することだが、まずは続報を待っていよう。

HTCがVIVEのワイヤレス化でIntelと提携したことを報じたUploadVRの記事
http://uploadvr.com/htc-working-intel-wigi-wireless-vive/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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