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HTCのスタンドアロン型ヘッドセット「Vive Standalone」が登場 - VR Inside

HTCのスタンドアロン型ヘッドセット「Vive Standalone」が登場

     

HTCがワイヤレスのスタンドアロン型ヘッドセット「Vive Standalone」を発表した。

価格や詳細スペックなどについては明らかではないが、その外観は今年5月にGoogle I/Oにて発表されたHTCとLenovoによるDaydream対応ヘッドセットによく似ている。

「Vive Standalone」は中国市場向けに開発された機種と考えられるが、現時点で詳細な情報が出ておらず、続報を期待したい。

「Vive Standalone」について

「Vive Standalone」はHTCとクアルコムが提携して開発したもので、ハイエンドプロセッサSnapdragon 835を搭載している。

位置トラッキングにも対応しており、ハイエンド機種である本デバイスは、HTCのVRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」上のアプリを起動することができる。

興味深いのは今年5月に発表されたGoogle Daydream対応スタンドアロン型ヘッドセットに外観が極めてよく似ている、もしくは同じデザインを使用している、という点だ。

本製品は中国国内のみでの提供になる可能性があるが、デザイン的に共通点の多いDaydream対応ヘッドセットが今年後半に登場するので、こちらにも期待したい。

HTCとLenovoによるDaydream対応スタンドアロン型ヘッドセット

今年5月に開催されたGoogleのデベロッパーカンファレンス「Google I/O」にて、HTCとLenovoは両者が共同開発したスタンドアロン型ヘッドセットを発表した。

Daydream対応アプリをプレイするにはヘッドセット「Daydream View」とDaydream対応スマートフォンが必要だが、このヘッドセットはスマートフォンを差し込む必要がなく、単体でDaydream対応アプリをプレイすることができる。

また、「WorldSense」というGoogleが開発したインサイド・アウトのトラッキングシステムを搭載しており、バーチャル空間で動き回ることができる。

「WorldSense」は機械学習やコンピュータービジョン、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping=自己位置推定、環境地図作成)技術などを融合したものであり、精度の高い位置トラッキングが可能。

リリース時期や価格についての詳細は未公表だが、2017年後半のリリースを予定している。

急速に発展する中国のVR市場

HTCはハイエンド機種「HTC Vive」を世界展開しているが、同社がもっとも力を入れている市場は中国だ。

同社は現在、中国国内で開発者向けのVRカンファレンスを実施したり、また教育機関向けのViveパッケージを販売したりなど、普及を推し進めるべく様々な活動を行なっている。

またHTCは学校教育でのVRの活用を提案しており、2017年中に中国で数百〜数千の学校との提携関係を結び、Viveを利用したVR教育の普及を目指している。

現在、中国のVR市場は急速に拡大しており、その勢いはこれからも続くと予想されている。

2016年から2021年にかけて、中国のVR市場がもたらす利益は飛躍的に拡大するとみられており、2016年には582.6億円規模だった市場が、5年後の2021年には1.3兆円規模の市場に成長すると予測されている。

VR市場は世界的に成長段階にある市場だが、地域別で考えると、中国がもっとも大きな伸び代を見込める地域だ。

ヘッドセットはスタンドアロン型へ

現在、ハイエンドVRヘッドセットの次世代として注目されているのがスタンドアロン型ヘッドセットだ。

ワイヤレスでスマートフォンもハイスペックPCも必要とせず、デバイス単体のみでアプリを起動することができる。

そのためランニングコストを下げることが可能で、セットアップが簡単であり、ワイヤレスなのでコードに手足を絡ませることもなければ、動く範囲も制限されない。

スタンドアロン型ヘッドセットの開発は様々な企業が取り組んでおり、それらのうちのいくつかは販売を開始している。

Oculusのスタンドアロン型ヘッドセット

Oculusは「Pacific」というコードネームでスタンドアロン型ヘッドセットを開発しており、これは「モバイルVRとハイエンドVRの隙間を埋める」デバイスになるようだ。

デザインや機能はまだ確定していないが、Riftをコンパクトにしたもので、Gear VRよりも軽量という話もある。

2018年にはワイヤレス機種を200ドルの低価格で発売するという情報もあり、Oculusの動向も注目される。

「Pico Goblin」

中国のVR開発スタートアップPicoが開発する「Pico Goblin」も、PCやスマートフォンを必要としないスタンドアロン型ヘッドセット。

プロセッサはクアルコムのSnapdragon 820で、ディスプレイ解像度は2.5K相当を実現している。

3GBのRAMと16GBのストレージを備えているが、外付けのマイクロSDカードによって128GBまで増設可能で、長時間の使用が可能な「Pico Goblin」は、コンテンツ再生やゲームをノンストップで行なった状態でも約3時間持続する。

Bluetooth 4.2もサポートしており、6DoF(=前後左右上下)の位置トラッキングが可能で、対応コントローラーが付属する。

「Pico Goblin」は現在予約受付中で、公式ページから予約した場合、本来の価格より$20安い$249(約¥27,000)で購入できる。

「IDEALENS K2+」

「IDEALENS K2+」は日本でも発売されているスタンドアロン型ヘッドセット。

AMOLEDディスプレイが採用され、解像度は全機種「IDEALENS K2」より向上した2.5Kになり、視野角も120°と広範囲で、VRコンテンツを快適に楽しむ環境を提供する。

頭部を前後から緩やかに挟み込む装着方式や、眼鏡をかけたままでもピント調整がすぐに出来る手軽さが、大きな特徴のHMD。

また、周辺機器として、純正モーションコントローラー(別売 ※オープン価格)も日本で販売開始している。

参照元:VRFocus

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daisuke

Writer: ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。