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HTCが子会社Vive Studiosを発表「より深く、リッチで、長い」VRゲームを提供 - VR Inside

HTCが子会社Vive Studiosを発表「より深く、リッチで、長い」VRゲームを提供

      2016/12/10

HTCのジョエル・ブレトン

12月8日、HTCが子会社Vive Studiosの立ち上げを発表した。この新たなコンテンツ・パブリッシャーは、VRヘッドセットHTC Viveの新しくハイクオリティなコンテンツをリリースしていくという。同社は、ジョエル・ブレトンをこの新しい取り組みのコンテンツ代表として任命した。Vive Studiosは同日、初のゲーム『Arcade Saga』をローンチしている。

HTCによれば、Vive StudiosはHTC社内のスタジオが開発したVRコンテンツや、外部のデベロッパーと提携したVRコンテンツを販売していくという。

このビジネスモデルは、従来のコンソールやテレビゲームのパブリッシャーに近いものだ。同社は、Vive Studiosの性質を以下のように説明している。

「Vive Studiosは、コンソールゲームに似たパブリッシングモデルを採用します。このモデルでは、2 Bearsのような社内デベロッパーや外部のパートナーとの協力でファーストパーティのコンテンツを制作します。Vive Studiosは現在、外部のデベロッパーに開発資金を提供し、パブリッシングとマーケティングをサポートする窓口の役割を担っています。Vive Studiosは、多様な分野に革命を起こすようなツールやコンテンツを積極的に開発しています」

Vive Studios

UploadVRは、カリフォルニア州サンフランシスコにあるVive Xオフィスでブレトンと話すことができた。ブレトンは、Vive Studiosの目標は「内外両方のスタジオ」のパートナーとして、「ルームスケールVRのための素晴らしいショーケース」を作り上げることだという。ブレトンによれば、Vive Studiosも他のパブリッシャーと同様にゲームの売上から一部を受け取る。

VRの世界において最もVive Studiosに近いのは、長期間に渡って続いているOculus Studiosである。Oculus StudiosはNaughty Dogの共同設立者であるジェイソン・ルービンによって設立され、指導された。Oculus Studiosのゲームに対する姿勢は、VRの黎明期にデベロッパーを刺激してまだ見ぬタイトルを開発させるため、何百万ドルという多額の資金を投じるものだった。Vive Studiosが同様の資金感覚や理念で事業を行っているかを尋ねられると、ブレトンははっきりと答えた。

「私たちがスタジオに提供する金額に上限を設定したくはありません。柔軟に対応することVRにあると感じられるチャンスへの答えです。VRのエコシステムには援助が必要なので、私たちは最も適切な場所に力を注ごうと考えています」

Lucky's Tale

3Dプラットフォーマー『Lucky's Tale』はOculus Studiosの最初の作品の一つだった

Oculus Studiosが制作したゲームやVRコンテンツはOculusのハードウェアでのみ動作する点も注目に値する。Vive StudiosのゲームがOculusのハードウェアでも動作するかを尋ねると、ブレトンは
「今日、他のプラットフォームのサポートは発表していません。各コンテンツは、最も適した場所で公開される予定です」
と答えた。

ブレトンは、Vive StudiosのゲームにはViveに縛り付けるような「ブロック」は存在しないと説明した。
「コンテンツはオープンであるべきで、また消費者がアクセスしたいと思える場所ならどこへでも移動するべきです。彼ら(Oculus)を打ち負かす必要があるとは感じていません」

Vive Studiosがリリースするコンテンツは、単なるゲーム以上のものだとブレトンによって明かされた。教育、建築、バーチャルコマースといった分野も検討される。ブレトンによれば、全てのコンテンツがSteamまたはViveportでリリースされるという。

Arcade Saga

Viveに断片のようなコンテンツが多数あり、コミュニティに「テックデモ」と呼ばれていることが知られている。Vive Studiosにはこの問題に取り組む役割もあるとブレトンは説明する。

ブレトンは言う。
「ゲームについて言えば、小粒で気軽に楽しめる作品が出てきています。Vive Studiosのプロジェクトで、より深く、リッチで、長いゲームを作りたいと考えています」

展望を尋ねると、ブレトンは今日の時点でVive Studiosの最初のゲームであるArcade Sagaを楽しむことができると応じた。
「この先数週間で何本かの作品が登場し、来年には何ダースもの作品をリリースする」という。

『Arcade Saga』は、三つのミニゲームから構成される。それぞれが『Pong』や『Breakout』といった古典的なアーケードゲームの未来版といった趣だ。このタイトルは、Vive Studiosにとって最初のパートナーでありTwo Bearsとして知られているデベロッパーが開発した。ゲームは楽しく、スピード感があり、もちろんハンドルコントローラーとルームスケールを存分に活かしたものとなっている。

『Arcade Saga』はSteamで入手できる。UploadVRは近日中にレビューを掲載する予定だという。

Arcade Saga

 

参照元サイト名:uploadvr
URL:http://uploadvr.com/htc-announces-vive-studios-publish-deeper-longer-room-scale-vr-games/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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