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Instagram、顔用フィルターを発表。ARカメラアプリ市場の競争激化か? - VR Inside

Instagram、顔用フィルターを発表。ARカメラアプリ市場の競争激化か?

     

海外メディアVRScoutは、2017年5月16日の記事において、InstagramのFace Filters機能を報じた。

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Instagramの「Face Filters」

同メディアによると、2017年5月16日、Instagramは、新機能「Face Filters」を発表した。

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同機能は、ヒトの顔を撮影後に顔を加工するフィルターを使って顔画像を加工する、というもの。フロントカメラ(ディスプレイ側のカメラ)とリアカメラ(ディスプレイの背面についたカメラ)の両方に対応している。

同機能は、同アプリのライバルSnapchatを意識したものと見て間違いないだろう。

Snapchatの動向

instagramのライバルであるSnapchatも、2017年5月15日、新機能「Sponsored World Lenses」を発表した。

Snapchatの「Sponsored World Lenses」

同機能は、広告を出したい企業がSnapchatを運営するSnapに広告料を支払うことで、広告のついたARカメラレンズをリリースできるものである。

同機能はリアカメラによる撮影時にのみ使用できるので、広告のはいったセルフィー画像(自分の顔を撮影した画像)は作成できない。

同機能を使って広告を出す初めての企業はワーナーブラザーズで、新作映画「Everything, Everything」を宣伝する。さらに NetflixやDunkin’ Donutsが同機能を使った広告を出す予定だ。

3Dオブジェクトレンズ

同社は、先月にも新機能をリリースしていた。その機能とは、動画にAR的な効果を追加するものだ。

同機能を使うには、Snapchat起動後、リアカメラ起動中にカメラ画面をタップすると、画面下方に新タイプのレンズの種類を選ぶアイコンが表示される。そのアイコンのなかから任意のものを選ぶと、カメラ画面に多数の3Dオブジェクトが表示されるようになる。

この3Dオブジェクトは静止したものではなく、絶えず動いているので、カメラの撮影タイミングを変えれば、様々なAR的な演出がされた画像が出来上がる。また、動画撮影すれば、動いている3Dオブジェクトの様子がそのまま動画に写っていることになる。

選択できるカメラレンズには、虹が合成されるもの、花が合成されるものなどがある。

Facebookの動向

InstagramとSnapchatは、両方とも有名とは言え、あくまで数多くあるカメラアプリのひとつに過ぎない。

カメラアプリを使ってAR体験を提供する「ARカメラアプリ」市場において、先月大きな動きがあった。Facebookが同市場に参入したのだ。

同社のARカメラアプリ市場に関する戦略は、先行する競合他社とは一線を画している。同社は、単独のARカメラアプリではなく、ARカメラアプリを開発するプラットフォーム「Camera Effects Platform」をリリースしたのだ。

同プラットフォームは、その機能により「Frame Studio」と「ARスタジオ」のふたつに大別される。

Frame Studio

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「Frame Studio」とは、カスタマイズされたフォトフレームを制作するためのツールである。

同ツールを使うと、誕生日を祝うといったユーザーの意図に合わせて、ユーザー自身が撮影あるいは制作した画像を素材にしてフォトフレームを作ることができるのだ。

ARスタジオ

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ARスタジオは現時点ではベータ版であり、この機能を使用するためにはユーザー登録が必要となる。

同機能は、画像に対するAR的な演出効果を制作するツールである。このツールを使えば、Snapchat的な画像加工をユーザー自身で作ることができるのだ。

競争が激化するARカメラアプリ市場

以上に見てきたようにARカメラアプリ市場は、InstagramとSnapchatという両雄にFacebookが加わることで競争が激化することが予想される。

同市場において「アプリメーカー」ではなく「プラットフォーマー」の地位にいちばん近いのは、やはりFacebookだろう。というものも、同社が発表した「Camera Effects Platform」を使って、Snapchatライクなカメラアプリが雨後の筍のように開発されるであろうからだ。

また、かねてより噂されている次期iPhoneにAR機能が実装された場合、Appleが同市場に参入することになるだろう。そうなった時は、同社が所有しているAR関連の特許を活用した単なる「画像加工」に留まらないARアプリ/プラットフォームがリリースされるかも知れない。

ARカメラアプリ市場が活況を呈することは、多くのスマホユーザーにとって歓迎すべきことだろう。スマホゲームをしないスマホユーザーはいるだろうけれども、スマホカメラを使わないスマホユーザーはまずいないだろうから。

InstagramのFace filters機能を報じたVRScoutの記事
https://vrscout.com/news/snapchat-instagram-ar-filter-battle/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com