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PS Moveにはないシューティングコントローラーの魅力 - VR Inside

PS Moveにはないシューティングコントローラーの魅力

     

PlayStationシューティングコントローラー

PSVRの新しい操作方法が登場する

これまで、PSVRのゲームを操作する方法はPS4の標準コントローラーであるDualShock 4かPS Moveを使う方法だった。

前者は以前から家庭用ゲーム機に親しんでいるゲーマーにとって馴染みのある方法だが、没入感では劣る。後者は手の動きがトラッキングされることで没入感が高いが、VRゲームのために設計されたデバイスではないのでHTC ViveのワンドコントローラーやOculus Touchと比べると操作性が低いのが難点だった。

FPSタイトル『Farpoint』とともに登場するソニーの新アクセサリは、この二つの操作方法が抱える欠点を解決してくれるかもしれない存在だ。

シューティングコントローラーの登場

PlayStation シューティングコントローラー

シューティングコントローラーには、トリガーの他にアナログスティックやボタンもある

ハンドトラッキングコントローラーに欠けているもの

ハンドトラッキングコントローラーは、VRデバイスを操作するためのコントローラーとして高い没入感を持っている。ゲームパッドによる操作よりも、自分の手でVR空間のキャラクターを動かしている感覚が強いのがその特長だ。

しかし、手に持ったコントローラーを振ってもさほど重量感はない。ラケットやバット、あるいは武器を扱っている感覚を出すには、少し物足りないのだ。

それを解決するデバイスの一例がVive Trackerである。Vive Trackerを使えば、本物のバットをトラッキングに対応したコントローラーとしてVRゲームに使うことが可能だ。ただ、FPSをするために本物の銃にVive Trackerを付けて使うわけにもいかない。

そこでソニーは、アサルトライフルのように両手で扱えるシューティングコントローラーを開発した。先端に取り付けられたライトをカメラで追跡することで、PS Moveと同様にシューティングコントローラーのトラッキングでVRゲームを操作できる。

また、本体には銃の引き金のようなトリガーの他にアナログスティックとボタンも用意されている。

PS Moveに欠けているもの

PS Moveは元々、PS3のアクセサリとして登場した。PSVRではVR用のハンドトラッキングコントローラーのように使われているが、VRデバイスのコントローラーとして設計されているわけではない。

そのため、多くのゲームでキャラクターを操作するときに中心となるアナログスティックがないという致命的な欠点がある。PS3でMoveを使うときにはあまり問題にならなかったが、多くのVRゲームではMoveを使う場合の操作方法に悩んでいる状態だ。

シューティングコントローラーにはDualShock 4と同様にアナログスティックが搭載されているため、VRタイトルではなく一般的なFPSと同様にアナログスティックによる移動操作が可能となる。

アナログスティックの存在は、FPSにおける移動の問題を解決してくれるだろう。

シューティングコントローラーが実現すること

Farpoint

原点に戻る

FPSゲームでは、主人公が様々な銃を使うか、刀やバールのような近接武器を使って敵を倒していく。登場する武器の種類は多いが、多くのFPSで一度に使える武器は一つだけだった。

しかし、VRに対応したFPSでは両手を使って二丁の銃を持てるものが多い。これはVRがそれぞれの手をトラッキングするコントローラーでの操作に適しているからこそだ。操作デバイスがゲームの内容を変えてしまった例である。

確かに両手を使って二つの銃を扱うのはクールだが、FPSにおいて二丁の武器を同時に撃てるのは目新しい要素であって、歴史は浅い。強力な敵と対峙するときには、弱い二つの武器を使うよりもより強い武器を一つ使う方が簡単だ。

抱え込むように構えるシューティングコントローラーは、片手で簡単に握れるOculus TouchやViveのワンドコントローラーよりもシューティングゲームの主人公になった感覚が強い。

トラッキング体験の改善

PSVRとPS Moveのトラッキング性能は、Oculus RiftとTouchやViveといったプラットフォームのそれに比べれば劣っている。これはセンサーとして使用しているカメラや、トラッキング方式の違いによるものだ。

特にVRゲームをしている中で問題になるのは、トラッキングが可能な範囲が狭いことである。PSVRでは、1台のPS4カメラをプレイヤーの正面に設置してトラッキングに使う。そのため、プレイヤーが大きく身体の向きを変えると正確なトラッキングができなくなってしまうのだ。

この性質は、特に動きの速いアクションゲームやシューティングゲームで目立った欠点となる。プレイヤーが視界の外からの攻撃に慌てて振り向いた結果、操作範囲を外れてしまうといったことが起きるからだ。

シューティングコントローラーにはアナログスティックが用意されているため、身体を動かさなくてもスティックで攻撃を避けて、回り込む動作が可能だ。これにより、トラッキング範囲の狭さを補うことができるようになるだろう。

ViveやRiftといったPCベースのプラットフォーム向けに作られたFPSのようなゲームを、PSVRへ移植するのも簡単になるのではないだろうか。

さらに多くの利用法

PSVR用の新しいアクセサリはシューティングコントローラー(英語では「エイムコントローラー」)と呼ばれているが、何もシューティングゲームにしか使えないわけではない。銃の他にも、このコントローラーを様々な道具に見立てた新しいVRコンテンツが登場するだろう。

両手で使う道具であれば、狙いをつける以外にも槍のように「突く」「振る」あるいは釣り竿のように「引く」動作などにも利用できそうだ。

デベロッパーのアイデア次第で、シューティングコントローラーは他の様々なコントローラーに化けるに違いない。

 

参照元サイト名:Upload VR
URL:https://uploadvr.com/field-view-aim-controller-psvrs-secret-weapon/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。