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SuperData、2017年はVRハードウェアが前年売上比2.4倍、ソフトウェアが4倍になると予測 - VR Inside

SuperData、2017年はVRハードウェアが前年売上比2.4倍、ソフトウェアが4倍になると予測

   

海外メディアVRScoutは、2017年2月24日の記事において、2020年までのVR市場予測を紹介した。

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同メディアは、市場調査会社SuoperDataが発表した2020年までの最新VR市場予測を紹介した。

2020年までのVR世界市場予測

同予測によると、2017年のVR市場は、VRヘッドセット等を含めたVRハードウェア市場が前年比2.4倍の36億ドル(約4000億円)、VRコンテンツ等を含めたVRソフトウェア&サービス市場が前年比4倍の12億ドル(約1350億円)と予測した(トップ画像参照)。

2017年のVRハードウェア市場を牽引するのは、Google Daydream Viewのようなミドルクラス以上のVRヘッドセットだ。同カテゴリーのVRヘッドセットは、2017年には前年度の3倍の2,100万台出荷されると予想されている。反対に、Google Cardboardのようなエントリーレベルのモバイル型VRヘッドセットは、2016年には8,400万台出荷されたのに対して、2017年は5,900万台に出荷数が減る。

ミドルクラス以上のVRヘッドセットで注目すべきは、Daydream Viewだ。昨年10月に発表された同VRヘッドセットは、今年680万台出荷されると予想されている。この予測値は、本メディアで報じた昨年のGear VRの出荷数である451万台を上回るものだ。

VRコンテンツを含むVRソフトウェア市場は、VRハードウェア市場とともに2020年まで成長を続けるのだが、ソフトウェア市場規模がハードウェア市場規模を上回るのは2020年と予想されている。

地域別にみた2017年のVRソフトウェア&サービスの市場予測

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同予測は、2017年における地域別にみたVRソフトウェア&サービス市場の予測も報告している(上の画像参照)。その報告では、最も高い成長率を示すのが北米市場で前年度比4.1倍の4億300万ドル(約450億円)である。ただし、地域別でもっとも大きな規模の市場はアジアで、4億3,000万ドル(約480億円)。アジア市場が大きい要因は、やはり中国が含まれているからであろう。

同予測では、今後のVRソフトウェアの普及を担うのは、小売店に設けられていたVRデモ会場ではなく、IMAX VR CenterのようなVR専用施設になることを指摘している。というのも、VRデモ会場ではVRコンテンツの魅力を十分に伝えられないからだ。

2020年までのAR・MR市場の予測

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同予測は、AR・MR市場についての予測も報告している(上の画像参照)。その報告によると、ARの知名度をあげるのに大きく貢献した「ポケモンGO」の売上は、2016年のAR市場の実に96%を占めていた。

同市場は2020年まで成長を続け、2020年までに累計304億ドル(約3兆4,000億円)の売上が見込まれている。もっとも、HololensのようなMRデバイスは普及するのには、時間がかかると見ている。

プロダクト・カテゴリーごとに見たVR・AR市場の予測

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同メディアは、調査会社CCS Insightの市場予測も紹介している。同予測は、プロダクト・カテゴリーごとに出荷数を予測している(上の画像参照)。

同予測によると、2017年もっとも出荷されるカテゴリーは、モバイル型VRヘッドセットで1,400万台出荷されると予測している。このカテゴリーにはGear VRとDaydream Viewが含まれており、CCS Insghtの予測とSuperDataのそれでは、全体的な傾向に大きな矛盾はない。

Oculus Rift、VIVE、そしてPlayStation VRのようなハイエンド型VRヘッドセットは、240万台出荷されると見込まれている。この予測値のうちのほとんどが、PlayStation VRの出荷数だろう。

また、SnapがリリースするSpectacles、あるいはSamsungが最近発表した「Monitorless」のようなARグラスは10万台、HololensのようなMRデバイスも10万台出荷されると予想されている。

CCS Insghtの予測において懸念されるのは、アップルがリリースするであろうARデバイスをどのように評価しているか、という点である。アップルがリリースするARデバイスを「ARグラス」に分類しているのならば、2017年にはリリースされないと予測していると解釈できる。

仮にアップル製ARデバイスがリリースされた場合、それまでのVR・AR市場の勢力図が一変してしまうほどのインパクトが予測される。そうしたインパクトを予測するのは容易ではない。

いずれにしても、VR・AR・MR市場が2020年まで順調に成長することは、多くの予測で一致している。2020年に開催される世界規模のイベントである東京オリンピックは、VR・ARが普及した世界で初めて行われる夏期オリンピックとしてメモリアルなものになるだろう。

SuperDataが発表した2020年までのVR市場予測を紹介したVRScoutの記事
http://vrscout.com/news/global-vr-hardware-revenue-forecaset/

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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