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Voximplantがアプリに音声・ビデオ通信機能を加えるキットをリリース - VR Inside

Voximplantがアプリに音声・ビデオ通信機能を加えるキットをリリース

     

VRヘッドセットを付けた女性

Voximplantは、VRとARをコミュニケーションに使うことに可能性を見出している企業だ。Voximplantは2014年設立と歴史は浅いが、58人の従業員を抱えている。

同社の音声・ビデオ通信クラウドプラットフォームは10,000人のデベロッパーと5,000社の企業に使用されており、通信分野の技術力は確かだ。

このVoximplantは、VR/ARアプリケーションの開発者が自作のアプリケーションに音声・ビデオ通信の機能を簡単に組み込めるようにするSDKのリリースを発表した。

Voximplantのキットに通信関係のテクノロジーとインフラの管理を任せることで、デベロッパーはユーザにとって重要となる部分に集中することが可能になるという。

アプリへの通信機能実装を簡単に

LANケーブル

ARで情報を相手の顔を表示して、複数の情報をチェックしながらビデオ通話ができるアプリや、協力プレイで連携を取るために音声通話機能を持つVRゲームなど、ビデオ通話・音声通話の機能を持つアプリの数は多い。

だが、そうした機能の基礎となる部分はどのアプリでもそう大きくは変わらないはずだ。似たような機能が既に存在しているにも関わらず、アプリのデベロッパーが毎回通信機能を作成するのは効率が悪い。

そこで、Voximplantは開発者の負担を軽減するキットをリリースした。同社のキットを使えば、ゲームエンジンUnityを使って作成されたアプリへのリアルタイムビデオ・音声通信機能の組み込みがワンクリックで行えるという。

このUnity SDKを使えばアプリデベロッパーは作成済みのアプリに通信機能を追加し、VR/ARアプリの体験をより優れたものにできるはずだ。これから開発するアプリでは、通信部分に投じる予定だったコストを他の部分の開発に割り当てることができるようになる。

VoximplantのCEO、Alexey Aylarovは次のように述べている。

「VR/ARアプリケーションやゲームでの体験は、他のユーザとの協力、対戦、交流といった要素を含んでいます。リアルタイムの音声・映像チャットはこれらの体験をよりリアルなものにしてくれるでしょう。

どのプラットフォームを使うかは問題ではありません。Unityは今日のVR/ARアプリの大部分を作成するのに使われているエンジンです。

Voximplantのキットは、VR/ARプロジェクトに強力なコミュニケーション機能を簡単に追加できるものです。開発者をこのような形でサポートするキットは初めての存在です。

ユーザが互いに豊かなやり取りのできる、夢のような体験が現実になることを願っています」

Unityの使用率

Unityロゴ

Aylarovが主張するように、VR/ARアプリケーション開発におけるゲームエンジンとしてUnityを採用している例は非常に多いようだ。サムスンのGear VR用に作られたゲームの90%、Oculus Rift用のゲームでも53%がUnityを使用して作成されているという。

UnityはGear VRRiftだけでなくソニーのPSVR、マイクロソフトのHoloLens、ValveのSteam VR、GoogleのCardboardとGoogle Daydream VRといった多くのVR/ARプラットフォームに対応している。

Voximplantが提供するUnity SDKは、Unityで開発しているVR/ARゲームにおいてGoogleのDaydream VR SDKとも併用が可能だという。

VoximplantのSDKを利用すれば、Unityゲーム内でユーザのウェブカメラの映像をリアルタイムに利用するような機能を簡単に実装できる。通常はアプリ側からカメラを制御する処理を行わなければいけない複雑な動作だが、基礎をSKDが提供してくれるので作業量を削減できる。

オプションとして音声でのやり取りをする機能を持つようなアプリであれば、ほとんどその部分にコストをかける必要もないだろう。メインコンテンツの作成にリソースを投じて、通信部分はSDKに一任すれば良い。

多くのVRコンテンツで使われるUnityに対応したSDKなので、今後このSDKを使って通信機能が追加されるアプリも多くなると思われる。過去に発売されたアプリでもアップデートで追加されるかもしれない。

 

開発者をサポートするSDKは、映像の光源処理、立体音響の処理、物理演算といった複雑かつ一般化しやすい分野を中心に、多くの企業が様々なものを提供している。ゲームエンジン自体も、開発者の手間を減らして品質の高い処理を簡単に実装できるようにしたものと言えるだろう。

通信という基礎でありながら扱いの難しい部分を簡単にするこのSDKは、リリースの高速化や開発コストの削減、バグの減少といった形でデベロッパーとユーザの双方にとってプラスとなるはずだ。

 

参照元サイト名:Venture Beat
URL:https://venturebeat.com/2017/04/16/voximplant-makes-it-easy-to-put-voice-and-video-communication-in-arvr-apps/

参照元サイト名:Voximplant
URL:https://voximplant.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。