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VR非対応のPCゲームをVRデバイスで遊ぶ2つの方法 - VR Inside

VR非対応のPCゲームをVRデバイスで遊ぶ2つの方法

     

Bigscreen

Bigscreenを使って『Rocket League』をVRでプレイ

ゲーマーがせっかくVRデバイスを購入したならば、多くのVRゲームを遊んでみたいと思うのは当然だ。

最近開催されたSteamサマーセールやOculus Store、Viveportといったコンテンツストアのセールを利用してVRゲームを購入したユーザも多いだろう。

VRデバイスの登場以前からPCゲームをしていたユーザは、VR非対応のゲームについても大きなライブラリを持っているはずだ。最新のVRゲームを購入しなくても、それらのゲームをVRで遊ぶことができるツールが存在する。

VRデバイスで遊ぶゲーム

Steam

SteamのサマーセールやOculus Summer Saleといった大規模な夏のセールは7月5日で終了してしまった。

VRゲームの値段

このセールに参加し損ねてしまったユーザや、セールが終わってから始まった値引きを利用して新しくOculus Riftを購入したユーザは「遊びたいVRゲームが高い」と感じているかもしれない。

最近のVRゲームは一度起動して数時間遊べば満足してしまうような小粒なものだけでなく、数十時間に渡ってプレイできるような大ボリュームの作品が増えている。

これはゲーマーにとって喜ばしいことだが、同時にVRゲームの平均的な価格も上がっているのが悩みどころだ。過去には数百円から2千円程度で購入できる作品も多かったが、人気作品だと5千円クラスのものが増えてきている。

ハマれば金額以上の価値がある作品もあるのだが、運試しで気軽に買うにはちょっと躊躇してしまう価格設定だ。

セールの利用

サマーセールのように多くのタイトルが同時に対象となる大規模なセールが行われるのは季節ごとに1回程度だが、各ストアでは不定期に特定のコンテンツが値下げされることもある。

ウィッシュリストに登録しておけば、目当てのタイトルの割引が開始されたときにメールで通知を受け取るといったことも可能だ。

PCゲームをしてこなかったユーザはその割引額に驚くかもしれないが、セールを利用することで通常価格よりもかなりお得にVRゲームを購入できる。

Viveportサブスクリプションプランの利用

HTC Viveを持っているなら、Viveportで提供されているサブスクリプションプランを活用するのもおすすめの方法だ。

Viveportのサブスクリプションプランは、現時点ではViveユーザのみが利用できるサービスとなっている。

月に5タイトルという制限こそあるが月額800円で多くのゲームを遊べるので、一度クリアしたゲームは遊ばない、クリアしたソフトは売ってしまうというタイプのユーザにはもってこいだ。

VR非対応PCゲーム

PCゲームを遊んだことがなく、VRヘッドセットのためにゲーミングPCを購入したというユーザならともかく、PCゲームをたくさん持っているというユーザも多いはずだ。

VR専用にデザインされた、あるいはVRでも遊べるように考えられているゲームは、VRの特徴や独特の操作方法を利用している。VR非対応のゲームは快適性や没入感の点でそれらの作品に劣るかもしれないが、専用のアプリを使えばVRデバイスで遊ぶことも可能だ。

既に持っているゲームを遊ぶならば値段を心配する必要はなく、まだ数の少ないVRゲームに比べて選択肢が非常に豊富なのもメリットとなる。

VorpXでVR化する

VRに対応していないゲームをVRデバイスで遊ぶには大きく2つの方法がある。まるでVRに対応したゲームのように遊びたいなら、VorpXの出番だ。

VorpXの機能

HTC ViveとOculus Riftの両方に対応したVorpXを使えば、一般的な2Dゲームの映像をVRヘッドセット用に変換してくれる。

さらに、対応タイトルではポジショナルトラッキングによる移動も可能だ(ポジショナルトラッキングに対応しないタイトルではヘッドトラッキングのみ)

対応するゲームの数も多く、公式サイトではPayday 2やFallout 4といった人気作品を含む150以上の対応作品リストが公開されている。もちろんVR化が発表されているタイトルだけでなく、バイオハザード4やアサシンクリードといった過去の人気作にも対応している。

VR化の問題

VorpXはVR化が待てない作品をVRで遊びたいユーザにとって理想的なツールだ。しかし、問題もある。

最大の問題は、全てのVR非対応ゲームがVRで遊ぶのに向いているわけではないということだ。上記の対応作品リストには三人称視点のタイトルも多数含まれているが、三人称視点のスピードが速いアクションゲームでは気分が悪くなってしまうユーザも出るかもしれない。

VRに対応しないゲームでは、VRで遊ぶことを想定してデザインされたゲームと異なりスティックやキーボードで移動することが前提となっている。その動きをVR映像で見た場合、酔いやすい可能性がある。

さらに、カメラワークも異なる。2Dゲームでは、カメラのズームや視点の頻繁な切り替えといった手法が使われている。

これらのテクニックは、VR映像では使われないものだ。こうした動きはゲームへの没入感を低下させ、やはり酔いの原因ともなる。

また、設定が難しいこともVorpXの使用を諦める理由になるかもしれない。

VorpXはゲームに合わせて多彩な設定が可能で、そのためのガイドも作られている。しかし、PCの扱いに慣れていないユーザは難しいと感じるだろう。

 

どうしてもVRで遊びたいVR非対応のゲームがある、PCゲームの大きなライブラリを所有しているというユーザにとっては理想的なツールとなる可能性があるVorpX。

残念ながらVorpX自体も有料のツールだ。価格は40ドルで、ダウンロード版が購入できる。

VR空間で遊ぶ

VR非対応のゲームをVRデバイスで遊ぶもう一つの方法が、VR空間に表示したスクリーンに2Dのゲームを映すものだ。

この方法の利点は、従来のゲームをほとんどそのまま遊べる点である。

バーチャルなスクリーンでゲーム

VorpXを使ってゲームをVR化する場合と異なり、この方法はゲームの中に入りこんだようなVR体験を実現するものではない。ちょうどNetflixのような映像の配信サービスが提供するVRアプリと同じ仕組みで、バーチャルな空間に2Dのスクリーンを持ち込むものだ。

厳密にはVRでゲームを遊んでいると言えないかもしれないが、バーチャルなスクリーンは自由にサイズを変更することができる。

家庭用の大型テレビどころか映画館のように大きなスクリーンでゲームをすることもできるので、没入感は得られるだろう。

酔いの問題

あくまでも2Dゲームの映像をバーチャルスクリーンに表示するだけなので、ゲームがVRに向いていないものでも酔いを引き起こす可能性が低いのが利点だ。

テンポの速い作品やカメラの動きが激しい作品、パズルゲームやトップビューのストラテジーゲームなど、VR化するのに向かない作品をVRデバイスで遊びたいときにはこちらの方法を使うのが良いだろう。

SteamVRのバーチャルシネマ

バーチャルスクリーンを使う方法は、無料のアプリだけで実現できるのも魅力となる。

SteamVRにはバーチャルシネマモードが用意されており、対応タイトルであれば特別なソフトウェアがなくてもVR空間に表示されたスクリーンでゲームを遊ぶことが可能だ。

難点として、Steamのブロードキャストに対応しないゲームでは利用できない。

Bigscreen

当メディアでも度々紹介しているVRアプリ、Bigscreenを使えばWindows用のソフトウェアやゲームをVR空間の画面で操作することができる。

HTC ViveまたはOculus Riftで無料ダウンロードできるので、気軽に試せるのがポイントだ。

単にVR空間で自分のゲームを遊ぶだけでなく、他のユーザとVR空間を共有することもできる。相手のバーチャルスクリーンを見ることもできるので、部屋で一緒にゲームをしているような体験が可能だ。

カスタマイズ可能なアバターを使ったコミュニケーション機能も用意されており、もはやゲームをVR化するだけのアプリではない。フレンドと一緒に遊ぶだけでなく、新たな人間関係を築くためのアプリとしても使われているようだ。

まだベータ版ではあるが、2017年の夏を目処にバージョン1.0への移行を目指している。

VorpX

非VRゲームをVR化するという特別な機能を有するVorpXだが、実はVR空間にバーチャルスクリーンを表示してゲームをすることもできる。

上の項目で紹介したとおり有料のアプリではあるが、一つのソフトでVRに適したゲームとVR化するのに向かないゲームをまとめて管理できるのは便利だ。

こちらの機能しか利用しないならば無料アプリでも十分だが、どちらの方法も試してみたいならば一考の余地はあるだろう。

 

ユーザが求めるVRコンテンツの不足は、VRデバイスの普及が遅れている理由としても挙げられている問題だ。徐々に知名度の高い人気タイトルのVRバージョンも増えてきているが、VR非対応のゲームを遊べるこうしたツールの充実もVRデバイスの普及を後押しするだろう。

VR化に適さないジャンルであっても、バーチャルな大画面でプレイすれば過去に遊んだ作品の新たな魅力に気づけるかもしれない。無料で使えるツールもあるので、VRデバイスを購入したなら一度試してみる価値がある。

 

参照元サイト名:Road To VR
URL:https://www.roadtovr.com/play-non-vr-traditional-games-on-oculus-rift-htc-vive/
※Road To VRはVorpXのアフィリエイトパートナーだ

参照元サイト名:VorpX
URL:http://www.vorpx.com/

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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。