VR Inside

VRの未来を創るビジネスメディア

2017年第1四半期、PSVRはViveの4倍販売された - VR Inside

2017年第1四半期、PSVRはViveの4倍販売された

     

PSVR_Playstation-VR-1024x643

VRヘッドセットメーカーは、自社のヘッドセットがどの程度販売されたのかについて正確な数字をほとんど発表していない。そのため、市場調査会社は複数の情報を組み合わせてその販売台数を予想している。

Venture Beatは、Superdataが発表した2017年第1四半期のVRヘッドセット販売台数を掲載した。そのデータによれば、ハイエンドヘッドセットの中ではPSVRが飛び抜けてよく売れている。しかし、Gear VRを筆頭にモバイルVRが強い状態も続いているようだ。

Superdataの発表

super data-logo

これまでにもVR市場規模の成長予測やVRヘッドセットの売上予測といったデータを発表しているSuperdataは、マーケット・リサーチを専門とする企業だ。今回、Superdataが5つのVRヘッドセットの売上を予想した。2017年の第1四半期にもっともよく売れたヘッドセットはどれだろうか?

Superdataによれば、それぞれの販売台数は次の通りだ。

2017年第1四半期の販売台数(Superdataによる予測)

1位:Samsung Gear VR(78万2千台)

2位:Sony PSVR(37万5千台)

3位:Google Daydream View(17万台)

4位:HTC Vive(9万5千台)

5位:Oculus Rift(6万4千台)

販売台数から

Vive_Vs_PSVR_vs_Rift

Gear VR

相変わらず、サムスンのGear VRが強い。今回のデータでも、調査対象となった全VRヘッドセットの中で最も多く販売されており、2位に付けたソニーのPSVRと比べても2倍以上を売り上げている。

このデータは2017年の第1四半期(1月から3月)の販売台数を予測したものだ。そのため、2017年の4月にリモコン付きで登場した新型Gear VRは含まれていない。それでもGear VRが2位以下を大きく引き離して首位となっている。

Gear VRの価格は約100ドルだが、サムスンのバンドル戦略によって同社のスマートフォンを購入したユーザに無料で提供されることもしばしばある。2017年モデルではバンドル戦略がやや変化しているので、販売台数も変化するだろう。

PSVR

2位のPSVRは、PCやコンソール機をベースとするヘッドセットの中では最も売れている製品だ。同カテゴリでPSVRを追うHTC ViveとOculus Riftを合計しても、この期間の販売台数ではPSVRの半分にも満たない。

この人気は、環境を整える容易さやコンテンツの豊富さといった要素に支えられている。PS4は世界で6千万人が所有していると言われているハードウェアであり、新たに購入するとしてもViveやRiftの動作に適したゲーミングPCよりは手頃な価格だ。

Daydream View

3位には、2016年の末に発売されたGoogleのDaydream Viewが入ってきた。比較的新しいこのモバイルVRヘッドセットは、Gear VRのライバルとして注目されている。

Google純正品に限らず、ASUSやMotorolaが製造する複数のスマートフォンに対応しているのが強みだ。しかし、発売時にはGoogle Pixelを所有するごく一部のユーザのみがDaydream Viewを利用できた。対応スマートフォンや対応コンテンツが増えることで、今後も販売台数を伸ばしていくとみられる。

Gear VRが2017年モデルで価格を引き上げたことも追い風になるかもしれない。だが、Gear VRにもリモコンが登場したことで強みが薄れてしまった面もある。

HTC Vive/Oculus Rift

HTC ViveとOculus Riftはそれぞれ9万5千台と6万4千台を売り上げたとみられている。トップ3と比較すると台数は少ないが、発売から時間が経っていることや導入コストの高さを考慮する必要がありそうだ。

Viveは現行モデルの発売から1年が経過しており、既に手に入れたユーザも多いだろう。ここまで来たら値下げや新モデルの登場を待つ、という消費者もいるかもしれない。

また、本体価格と動作に必要となるPCの価格がともに高い。モバイルVRと販売台数で比較すれば不利になるのが当然だ。

両者の比較ではViveに軍配が上がっており、ViveはRiftの約1.5倍を売り上げている。この二つのヘッドセットはよく似た性質を持っているが、Viveの方がルームスケールへの標準対応などの点でやや先行していると言えそうだ。

Riftの方が価格は安いが、高価なゲーミングPCを購入する層にとって100ドルや200ドルの差は小さいのかもしれない。

 

今回のデータでは、Gear VRの強さが再確認される結果となった。しかし、Daydreamも伸びてきている。モバイルVRの分野ではリモコン付きのGear VRも登場しており、次の四半期にどのような変化が起きるのかが楽しみだ。

PC/コンソールベースのヘッドセットでもPSVRの独走態勢が続いている。大幅な値下げを行ったRiftの販売もそこまで伸びているようには見えず、まだPCベースのVRはハードルの高い存在となってしまっているようだ。ハイエンドVRの普及には、ユーザを惹き付けるコンテンツが必要になるだろう。

 

参照元サイト名:Venture Beat
URL:https://venturebeat.com/2017/05/09/vive-outsells-rift-but-mobile-and-console-vr-outsell-both/

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでVRInsideをフォローしよう!

ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。