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ワーナー・ブラザーズ、家庭用VR・ARシステムの特許を取得 - VR Inside

ワーナー・ブラザーズ、家庭用VR・ARシステムの特許を取得

        2017/04/25

海外メディアVRFocusは、2017年4月17日の記事において、ワーナー・ブラザーズのVR・VRシステムの特許について報じた。

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ワーナー・ブラザーズが考える家庭用VR・ARシステム

同メディアは、AppleをはじめとしたIT企業の特許を報じるメディアPatently Appleが、2017年4月16日に掲載したワーナー・ブラザーズの特許を要約して紹介した。

同社がこのほど取得した特許は、家庭でVR・ARコンテンツを体験できるシステムである。同システムの特徴を列挙すると、以下のようになる。

  • 家庭でVR・ARコンテンツを体験することを目的としたシステムであること
  • VIVEOculus Rift、さらにはHololensのような既存のVR・ARデバイスを使うこと
  • ・コンテンツはストリーミング形式で配信される
  • ・NetflixやiTunesといった既存のコンテンツ・プラットフォームに対応すること
  • ・通信規格は5Gを前提としている

以上の特徴から推測すると、ワーナーが考える家庭用VR・ARシステムとは既存のVR・ARデバイスを使って、現在の有料チャンネルやコンテンツ配信プラットフォームを使うような感覚で、VR・ARコンテンツを配信・視聴するプラットフォーム、ということになるだろう。

また、通信規格が5Gを前提としていることから、同システムが実現するのは数年先ということもわかる(ちなみに、ドコモは2020年から5Gサービスを提供することを目指している)。

同特許には、以下に引用する画像も添付されている。この画像を見るとサーバーらしきものがあり(画像内の「408」で指示されたモノ)、またVRとARが混在していることもわかる。

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特許から考えるワーナーのコンテンツ戦略

以上の特許から、ワーナー・ブラザーズのVR・ARコンテンツに対する捉え方がわかる。その捉え方の特徴は、少なくともふたつ挙げられる。

ひとつめは、同社はVR・ARコンテンツを映像コンテンツの延長線上にあるものと捉えていることである。もしゲームコンテンツと捉えているのであれば、特許のなかにゲームコントローラーに関する記述があって然るべきである。

ふたつめは、同社はVR・ARコンテンツをIMAX VRのような施設ではなく、あくまで家庭で体験するものと捉えていることだ。

同社が目指しているかも知れないVR・ARコンテンツを家庭で体験するビジネスモデルを構築するためには、コンテンツの品質と同時に、コンテンツを体験する時の「とっつきやすさ」が重要になるだろう。

かつて、家庭で3Dメガネを装着して3D映画を視聴するビジネスモデルが試みられたが、失敗に終わった(現在、3Dテレビは生産終了となった)。このビジネスモデルが失敗した要因のひとつとして、3Dメガネを装着する面倒がうとまれたことがあるだろう。

もっとも、VR・ARコンテンツは映像コンテンツという側面だけではなく、ゲームコンテンツという側面も持ち合わせているので、簡単に3Dテレビと同列には語れない。ただ、家庭に普及しているとは到底言えないのも事実である。

VR・ARコンテンツが家庭に普及するためには、スマホを使った「気軽な」体験スタイルが鍵となるかも知れない。

ワーナー・ブラザーズのVR関連の取組例

過去、VR Insideで報じたワーナー・ブラザーズ関連のVRニュースは、2つあり、1つ目は同社とSamsung社のコラボレーションによるバットマン仕様のGalaxy S7 edgeの特別モデル「Galaxy S7 edge Injustice Edition」の発売だ。Injustice Editionは「Injustice: Gods Among Us」とコラボしたGalaxy S7 edgeモデルであり、背面にバットマンロゴをあしらったクールなデザインが特徴。日本では限定100台のみ販売された。

ただ、このニュースはあくまで端末とコンテンツのコラボに過ぎなかったが、映画「Suicide Squad」のプロモーションムービーにSamusungがVR技術でサポートに入り、販促用VRコンテンツをリアルイベントで公開していた。

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ワーナー・ブラザーズのVR・VRシステムの特許について報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/04/warner-bros-file-patent-for-arvr-movies/

上記記事のソースとなったPatently Appleの記事
http://www.patentlyapple.com/patently-apple/2017/04/a-major-warner-bros-patent-reveals-a-coming-arvr-movie-delivery-system-for-theaters-home-systems-headsets.html

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吉本幸記

Writer: 千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com