VRでもギャンブル!?カジノなどVRでもギャンブルを楽しめる?

大人の遊びのイメージが強いギャンブル。
ゲームセンターなどでもギャンブルをモチーフにしたゲームも数多くあります。
もちろんゲームと親和性の高いVRの分野においてもギャンブル系コンテンツが登場してもおかしくありません。
オンラインカジノやメタバースの登場によってVRギャンブルの期待度は日々高まっていることでしょう。
そこで、今回の記事ではVR、メタバース時代の中でのギャンブルゲームやオンラインカジノの行末についての考察をまとめました。
主なVRギャンブル
動画:東京オーヴァル京王閣の公式チャンネルより
ギャンブルというと心理的抵抗が大きいという人がいますが、VRを活用してギャンブルに興味を持ってもらおうという取り組みが盛んです。
競馬、競輪といった国内の公営ギャンブルはVRをすでに活用していて、YouTube上に騎手や選手目線でコースを周回する体験ができるコンテンツを公開しています。
映像コンテンツの他に、VRとギャンブルの両方と親和性が高いゲームも注目です。
ギャンブル系VRゲームが続々と登場し、VR空間の中で自由にギャンブルを楽しめるようになっています。
ギャンブルとはいっても実際にお金をかけるようなものではなく、ギャンブルの「ごっこ遊び」ができるゲームが主流です。
画像:Steam
VRギャンブルゲームの代表的なものにSteamの「Tabletop Simulator」があります。
このゲームはVR空間で自由に遊戯王やチェスなどのテーブルゲームを楽しめるのが特徴です。
さらに、
・ポーカー
・ブラックジャック
といったカジノでプレイされるカードゲームも遊ぶことができます。
MetaのQuestストアでも
・ポーカー(Poker VR - Multi Table Tournaments)
・ダーツ(ForeVR Darts)
などのギャンブル系ゲームが登場しています。
「ごっこ遊び」とはいえ、VRならではの没入感とアバターを通じたマルチプレイが組み合わさることで本番さながらの緊張感のある試合を体験できるのが特徴です。
注目はVRカジノか?
いくつかのギャンブル系VRゲームがある中で、最も期待が大きいものはやはりカジノです。
国内にはカジノはもちろん存在しないので、これまでカジノで遊びたい場合は海外へ渡航しなければなりません。
渡航費用とカジノでの軍資金が必要になり、一般の人はなかなかカジノで遊ぶことができません。
また、コロナ禍により海外渡航が長く制限され、海外のカジノへ遊びに行きたくても行けないという状況が続きました。
そのため、国内からでも気軽にカジノ遊びができるオンラインカジノがギャンブル愛好家の中で現在注目を集めるようになりました。
とはいえ、オンラインカジノとはいっても画面の中で完結するもので、カジノの独特の雰囲気が好きな人には物足りないという部分もあったようです。
その点、VR空間に忠実に再現されたカジノであれば、実際にカジノに足を運んだ気分を味わうことができます。
今後ギャンブル系VRゲームではカジノゲームが大きく成長していくのではないでしょうか。
メタバースでVRギャンブルも伸びる?
最近TVや雑誌など一般メディアでも取り上げられることが多くなったメタバース。
そんなメタバースももちろんギャンブル分野から熱い視線を送られています。
例えば、2021年10月には、JRAが国産メタバースプラットフォーム『cluster』を活用して「バーチャル競馬場」を公開し話題となりました。
「バーチャル競馬場」は人気アニメ『ソード・アート・オンライン』とのコラボイベントに合わせて制作・公開されたものです。
関連記事:VR空間でSAOと競馬がコラボ!「バーチャル競馬場」clusterにオープン
このイベントは「バーチャル競馬場」で開催され、アバターを通じたレース体験や乗馬体験が中心となっていてギャンブル要素は薄くなっています。
とはいえ、これからメタバースを活用した競馬や競艇、競輪といった公営ギャンブルの活性化の取り組みが増えるかもしれません。
NFTや仮想通貨でさらなる展開も?
メタバースではブロックチェーンやNFTを活用することによって、バーチャル空間内で独自の経済圏の形成が活発になりつつある状況です。
そのため、現実世界で一つの巨大産業となっているギャンブルもNFTや仮想通貨を利用することで、メタバースに進出していくことが考えられます。
すでにNFTを活用した
・スポーツベッティング(サッカー「sorare」)
・競馬(「SILKS」)
といったギャンブルゲームが登場しており、メタバースと組み合わさることでさらなる盛り上がりを見せていくのではないでしょうか。
メタバースでも目玉はカジノ
そして、もちろんカジノもメタバースにおける展開が期待されています。
実際、有力メタバースのひとつ「ディセントラランド(Decentraland)」にはバーチャルカジノ「ICE Porker」がオープンしました。
メタバース自体まだ発展途上でユーザーが多いわけではない中、ディセントラランドのデイリーユーザーの約30%が「ICE Porker」を利用しているといわれています。
外部記事:ポーカーがメタバースで人気──デイリーユーザーの30%以上がカジノへ
このことから考えると、これからメタバースにおいてもカジノが巨大産業として発展していきそうです。
まとめ
ギャンブルはテレビゲームの一ジャンルとして高い人気を誇ります。
そのため、VRゲームでもギャンブル系ゲームが多数登場するようになりました。
そして、日本国内はもとより世界中のギャンブル愛好会の間で注目を集めているオンラインカジノ。
VRやメタバースの登場により、今後オンラインカジノは巨大産業として成長していく可能性を秘めています。
しかし、日本国内でVRカジノを利用するのは難しいかもしれません。
というのも、世間を騒がせている給付金誤送金問題をきっかけにオンラインカジノには厳しい目が向けられるようになっています。
特に注目すべきは岸田総理大臣がオンラインカジノについて「違法なものであり、厳正な取り締まりを行う」という考えを示した点です。
外部記事:岸田首相も規制に踏み切る「オンラインカジノ」の実態…[Yahooニュース]
これまでオンラインカジノの運営者・利用者の間では
「IRがオンラインカジノの追い風になるのではないか」
と期待を寄せる声が多く見られてきましたが、反対にIR以外のカジノを取り締まる方向に進んでいくように思われます。
とはいえ、この事件がなくともオンラインカジノで実際のお金を賭ける行為は賭博罪の摘発を受けるものです。
そして、このことはVR、メタバースでのおいても同じことなので、きちんとルールに則って仮想ギャンブルを楽しむように心がけましょう。

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