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Googleが提供するARフレームワーク「ARCore」の解説と最新情報まとめ

Googleが提供するARフレームワーク「ARCore」についての説明と最新情報を掲載しています。ARCoreでは何が出来るのか。また出来ないことは何なのかをわかりやすく解説いたします。

ARCoreとは


ARCoreはGoogleがAR(拡張現実)コンテンツを、誰でも簡単に作成できるために提供しているフレームワークのことです。
これまでもGoogleは以前から手掛けている「Tango」で、もっと高精度な技術を研究していました。
ただしTangoでは扱う情報の処理が難しく、Lenovo Phab 2 ProやAsus ZenFone ARなどのハイスペックな端末でしか利用できませんでした。
ARCoreでもまだプレビュー版のため対応端末は少ないものの、これから多くのAndroid端末に対応していく予定です。

ARCore(プレビュー版)対応端末(Android 7.0 Nougat 以上)

・Pixel
・Galaxy S8
Huawei、LG、ASUSなどのメーカーから今後リリース予定。

ARCoreで出来ること

ARCoreではカメラとIMUセンサー(慣性計測装置)を使って、下記の情報を得ることが出来ます。
・モーショントラッキング
・水平面の検出(認識)
・光源の推測(環境光)

水平面の検出(認識)


ARCoreではカメラの映像とIMUセンサーを使用して水平面を検出し、自由に物やキャラクターなどを配置することが出来ます。
ただし認識できるのは水平面で、壁などの垂直な平面は現在(11月14日)認識することはできないようです。
高さによる平面の位置の違いは認識でき、階段などの段差に対応可能です。

光源の推測(環境光)

カメラによって全体の明るさを数値で検出することが出来ます。
光源の位置などは検出できないので、太陽の位置に合わせて自動で影の向きが変わるというような事はまだできません。

モーショントラッキング

カメラの画像を分析して物体の表面とする場所にマークを付け、座標を使って3D空間上に立体的な像を検出します。
取り込んだ映像から凹凸などを推定するため、見た目の特徴がない真っ白なものなどは認識が難しく、マークすることが出来ないのが欠点です。

※注意
トラッキングにはクリアなカメラ画像が必要であり、真っ白な壁や暗すぎるシーンではトラッキングの品質が低下します。
平面を正確に検出するには、カメラを少し動かして見る角度を変えたりしてセンサーにいくつか情報を与える必要があります。
そのため検出までには数秒待つ必要があります。

ARCoreが出来ないこと

取得した情報の保存/読み込み

ARCoreはセッション開始時に1から情報を取得しなおします。
また認識した空間情報を保存したり読み込むという機能がありません。
保存ができないので複数端末で共有したりという事も出来ません。

現実空間の位置との関連付け

ARCoreで検出される空間情報はあくまで相対的なもので、絶対的な基準を元に位置が決まるものではありません。
そのため決まった範囲内でのマルチプレイなどは出来ません。

複数の平面を同時に検知

ARCoreは水平面を1つしか認識できません。
そのため段差などがあった場合も1つの平面として認識してしまいます。
ARKitでは複数の平面の認識が出来ます。

現実のスケールの取得

実際の大きさを検出する機能がないため、ARCoreでは実際に家具を置けるか試すなどのシミュレーションができません。
ARKitでは現実のスケールに合わせた表示が可能です。

ARCoreの対応端末はこれから

ARCoreは現時点ではまだまだ対応端末が少なく、機能面でもARKitより足りない面がある。
しかしこれはiPhoneなど自社端末だけをカバーすればいいiOSと、たくさんのメーカーに合わせなければいけないAndroidの差だと思います。
時間はかかると思いますが、今後様々なAndroid端末に対応していけばARCoreのコンテンツも増え、AR技術が我々にとって身近なものになっていくはずです。

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しかし、AR機能を使ったアプリを独自に開発するためにはプログラムやCGの高度な知識が必要だ。元々スマートフォン向けゲームアプリ開発の知識があるのでなければ、ARゲームを個人で作るのは難しい。

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