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高画質な3DCGモデルを手軽にスキャンできる「Atom View」が登場 - VR Inside

高画質な3DCGモデルを手軽にスキャンできる「Atom View」が登場

     

コンピューター・グラフィックスのカンファレンス、SIGRAPPH 2017にて、VRデベロッパー企業であるNurulizeが開発した「Atom View」のデモが展示された。

これは現実世界にある様々なオブジェクトをスキャンして、高品質な3Dモデルを手軽に生成することができるソフトだ。

「Atom View」とは

現実世界のオブジェクトの高品質なスキャンが可能

「Atom View」は現実世界に存在する様々なオブジェクト、たとえば植物や動物、人間の顔などをスキャンして3DCGモデルに変換できるソフトウェアで、これを使用して制作したモデルはVRコンテンツで使用できる。

このソフトウェアの狙いは高品質な3DCGモデルを制作することにとどまらず、従来の制作にかかっていた手間を大幅に省き、手軽に制作できるようにすることだ。

このソフトウェアは単体で動作するもので、ボリューメトリックカメラやグラフィック制作ソフト、もしくは全方位LiDARイメージングユニットによってキャプチャしたデータを取り込み、3DCGモデルに変換できる。

上掲の動画では「Atom View」を用いて変換した様々な3DCGモデルを確認できるが、どれも現在のVRコンテンツに登場するオブジェクトよりもずっと高精細でリアルなグラフィックを描いている。

ハイクオリティのオブジェクトを少ない手間で生成

ハイクオリティの3Dコンテンツを制作するには、従来の方法では様々な機材をもちいて数多くのプロセスを経て行う大変な作業だったが、「Atom View」によってこれらの手間をスキップしてコンテンツ制作することが可能で、クリエイターに大きなメリットをもたらすものだ。

また、「Atom View」では変換した後の3Dデータを編集することも可能で、ハイクオリティのコンテンツを制作しやすい環境を提供するソフトだ。

同時に、NurulizeはVRだけでなく、AR開発においても3DCGモデルを手軽に使えるソフトウェアを開発中とのこと。

VR制作プラットフォームも開発中

Nurulizeはまた、VRコンテンツ制作プラットフォームも開発しているとのことで、同社によると、このプラットフォームを通して複数のユーザー同士がコラボレーションして独自のバーチャル世界を制作できるという。

このVR開発プラットフォームも「Atom View」も、現在はクローズドベータによるテスト段階であるが、2017年後半には一般向けのリリースを予定しており、両者はコンピューター・グラフィックスのカンファレンスであるSIGGRAPH 2017にてデモを展示を行った。

VRの「作り手」になれるアプリ3選

VRのコンテンツ制作というと、専門知識が必要で、専用のソフトウェアの複雑な操作によって制作するというイメージがあるが、初心者でも手軽にバーチャル空間でコンテンツを制作できるソフトウェアが登場している。

「Tilt Brush」や「Quill」は有名で、バーチャル空間に手軽にイラストを描くことができるが、ここではもう少し踏み込んだコンテンツ制作が可能なソフトウェア、プラットフォームを紹介する。

「Kokowa」

「Kokowa」はウェブ上で動作する3Dモデリングソフトで、ユーザーのテイストを活かした個性的なオブジェクトやバーチャル世界を作ることができる。

操作はドラッグ・アンド・ドロップで行うので、CGやプログラミングの知識のない人でも手軽に遊ぶことができる。

「Kokowa」の開発者は、VRを通してものを作る面白さを多くの人に伝えたいとの想いからこのソフトウェアの制作に至り、難しい作業を無くしてVRや、3Dを誰もが簡単に、楽しく作れることをコンセプトにしている。

同サービスは無料で使用することができ、公式サイトからサインアップして、専用のインターフェイスを用いて3Dオブジェクトを制作する。

必要であれば写真や画像を背景として設定したり、もしくはプリセットから選択することも可能であり、インターフェイスのサイドにあるツールバーを使って、自分の好みに応じたオブジェクトを配置する。

作成したオブジェクトは、スマートフォンやタブレットから閲覧可能で、VR用に使うこともできる。

Oculus Medium」

Oculusが、Rift対応コントローラーOculus touchの為に開発した3DCGモデリングツール。

Tilt Brushと同じく、コントローラーを使ってVR空間の中で絵を描くことが可能だが、違いとして、Mediumでは線画ではなく粘土のような立体感を強調したものになっており、感覚としてはVR空間内で彫刻や粘土細工を制作する感覚に近い。

オブジェクトを伸ばしたりつぶしたりできる他、色を塗ったり削ったりすることもできるのでクオリティの高い制作ができる反面、初心者には操作が難しいと感じるかもしれない中級〜上級者向けのアプリ。

「Sansar」

「Sansar」はソーシャルVRプラットフォームであり、ユーザーはバーチャル空間の中で他者とコミュニケーションできる他、自分独自のバーチャル世界を作れるのが特徴だ。

「Sansar」のコンセプトはバーチャル空間内での交流よりも、バーチャル空間を作ることに主眼を置いており、ユーザーはアマチュアからプロのニーズに応じた様々なサービスを使うことができる。

同サービスの「Sansar Store」では、ユーザーは様々なオブジェクトを選ぶことができ、たとえば精巧に作られた植物や動物のモデルや、アバターとして使うことのできる様々なキャラクターのパーツを購入し、「Sansar」内の世界に配置することができる。

また、「Atlas」という機能では、ベータテスターのクリエイターが制作した様々なバーチャル世界を楽しむことが可能で、マルチプレイゲーム、史跡、映画館、美術館、ストーリーを体験できるもの、幻想的な密林、360度動画コンテンツなど、多岐なジャンルにわたった数百種類のコンテンツが用意されている。

将来的には自作のコンテンツを配置したり、バーチャル空間で有料コンテンツを展開することも可能とのことで、今後の展開が期待できる存在だ。

参照元:UploadVR

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daisuke

Writer: ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。