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AcerのMRヘッドセットのハンズオンレビューが公開 - VR Inside

AcerのMRヘッドセットのハンズオンレビューが公開

     

米国ではすでに販売を開始しているAcerとMicrosoftとの共同開発によるMRヘッドセットのハンズオンレビューがRoad to VRに掲載された。

レビュアーはソフトウェア開発者のSachar "Vice" Weis氏であり、同氏は最近Acer MRヘッドセットの開発者版を手に入れ、デバイスの使い心地や特徴などをまとめている。

Windows Mixed Realityヘッドセット、その実力は

正確には「MRヘッドセット」ではない

今回出荷したバージョンはヘッドセットのみの出荷でありコントローラーは付属しておらず、現在のところ付属デバイスなしでの出荷のようだが、本デバイスはコントローラー同梱版を出荷する予定だ。

Weis氏によると、本デバイスは「MRヘッドセット」という位置づけだが、正確にはVRヘッドセットであり、現実世界に3Dデータを重ね合わせるものではないようだ。

つまり、マイクロソフトのARデバイス「HoloLens」のように3Dデータと現実世界の情報を融合して表示するのではなく、カメラによってトラッキングした情報をバーチャル空間に反映する機能を備えたVRヘッドセットということらしい。

本デバイスはインサイド・アウトのトラッキング機能を備えており、HoloLensのように外部デバイスやセンサーを必要とせず、デバイス単体でトラッキングを行うことができるが、それはHoloLensのような空間マッピング機能ではなく、あくまでデバイスに内蔵した2つのセンサーによって位置トラッキングを行うものだ。

高品質ではないが使えるデバイス

デバイスの装着感に関しては「クオリティが高いわけではないが、役目を果たしている」ものであり、プラスティック製のストラップを用いて装着する。

留意しておきたいのはIPD(瞳孔間距離)調節機能がないことであり、これは眼球とディスプレイとの距離を調節することによってディスプレイ表示をクッキリさせるものであり、これはLenovoやHPのMRヘッドセットには搭載している機能だ。

内蔵マイクやヘッドフォンは搭載していないが、イヤホンジャックは搭載しているため外部接続によって解決できる。

機能や性能については賛否両論があるかもしれないが、約4万円という低価格で提供できる機能としては十分と言えるのではないだろうか。

トラッキング性能に関して

本デバイスは使用する際にPCとケーブル接続する必要があり、USB 3.0もしくはHDMIポートによって接続する。

最初の使用の際、デバイスを接続すればPCが自動的にデバイスを検出、ドライバーとソフトウェアのインストールが始まる。

Weis氏によると、本デバイスのソフトウェア「Mixed Reality Portal」のセットアップ時においていくつかの手順を踏む必要があったと語っており、周囲の環境をマッピングする際に部屋を歩き回ったり、デバイスを手に持って腰の高さに保つ必要があったとのこと。

ケーブルの長さはOculus Riftのそれと同程度であり、セットアップ時にはケーブルの長さが足りないと感じるかもしれないとのこと。

ケーブルを最大限に伸ばしても、PCとケーブル接続しているためにトラッキングできる範囲が狭く、ノートPCであればPCを持ったまま部屋の中を歩き回る必要がある。

トラッキングの精度に関しては、HTC ViveやOculus Riftのそれには劣るものの、動作には問題はなく、外部デバイスを必要とせずにルームスケールで前後左右上下をトラッキング可能であるが、激しく動き回った場合、トラッキングに若干の遅延やズレが生じるとのこと。

ディスプレイ解像度は1,440 x 1,440であるために高精細な映像表示が可能で、スクリーンドアエフェクト、つまりVRヘッドセットでありがちな、ディスプレイの位置が眼球に極めて近いためにディスプレイの網目が目立ってしまうこともあまりない。

コントローラー同梱版を購入すべき

Weis氏が入手したのはヘッドセット単体のみであるが、コントローラーなしでの操作にはマウス/キーボードを使用するために操作がきわめて複雑化してしまうので、コントローラー同梱版を購入するのがベターだろう。

コントローラー同梱版は2017年末の発売を予定している。

スペック、日本での発売日

AcerのWindows Mixed Realityヘッドセット開発者版は、日本では5月から予約受付を開始したものの予想を上回る予約数が殺到して一時休止していたが、7月27日から再開、出荷枠を拡大したことによって数量限定での追加予約が可能になっている。

また、本デバイスを予約した人は2017年8月28日から順次出荷を開始する予定。

Acer Windows Mixed Realityヘッドセット開発者版の価格は40,000円(コントローラー同梱版は44,000円)で、スペックは以下の通り。

・解像度1440 x 1440のLCDディスプレイ2つを搭載
・90Hzのリフレッシュレート
・2.89インチのディスプレイを2つ内蔵
・視野角は95度
・3.5mmジャックによるオーディオ出力、マイク入力が可能
・HDMI2.0とUSB3.0ポートを使用したPC接続
・インサイド・アウトの位置トラッキング
・加速度、ジャイロ、磁気計センサーを内蔵
・横幅195.8mm x 縦幅94.8mm x 高さ106.59mm

参照元:Road to VR

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daisuke

Writer: ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。