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Aimfireのアプリ『Camarada』なら2台のスマートフォンを1台のVRカメラにできる - VR Inside

Aimfireのアプリ『Camarada』なら2台のスマートフォンを1台のVRカメラにできる

     

Camarada

少し前までは、VR映像を撮影するなら専用のカメラが必要だった。そういったVRカメラ・360度カメラは多数のレンズを搭載しており、高画質な映像を撮影できる一方で価格も決して安くはなかった。

複数の企業が新製品を発売し、360度カメラの価格は少しずつ下がってきてはいる。それでも、本格的な機材を使った写真や動画の撮影を趣味としていない人にとっては手が出しにくい存在だ。

UploadVRが「もっと気軽にVR映像を撮影したい」というライトユーザの要望を満たしてくれそうなカメラアプリを紹介している。専用の機材を使わなくても、2台のスマートフォンにAimfireが無料提供するカメラアプリ『Camarada』をインストールすればVR映像が撮影できるのだ。

Camaradaとは

Camaradaというアプリの名前は、スペイン語で「親友」や「仲間」を意味する。2台のスマートフォンを組み合わせて利用するアプリなので、そこから名前を取っているのだろう。また、同じくスペイン語で「カメラ」は「cámara」なのでその二つの意味をかけていると考えられる。

Camaradaには、大きく二つの機能がある。一つはカメラアプリ、もう一つはVRビューワでの同期再生アプリだ。

三つの撮影モード

スマートフォンを同期

Camaradaは1台のスマートフォンでもカメラアプリとして利用可能だ。しかし、複数のスマートフォン(現在は2台のみ対応)で利用したときにその実力が存分に発揮される。

シングルユーザモード

1台のスマートフォンでCamaradaを使うモード。カメラが一つしかないため、本来の意味での3D映像は撮影できない。

2D映像を撮影し、レンダリング技術によってVR映像として処理することができる。

デュアルフォンモード

2台のスマートフォンのカメラを使って、3D映像を撮影する。人間の目で見るのと同じように、少しずれた位置から二つの映像を撮影することで立体感が生まれる。自動的に2台のスマートフォンがリンクされるので、複雑な設定の必要はない。

使うカメラが二つなので、約180度の視野を持つ映像を撮影できる。360度映像は撮影できないが、3台以上のスマートフォンを使えば現在開発中のマルチフォンモードで対応できるようになる予定だ。

複数回撮影したデータを組み合わせることで3D映像を作り出すアプリとは違い、動いているものを撮影できるのがCamaradaの強みとなっている。

マルチフォンモード

現在開発中のモード。3台以上のスマートフォンを使ってパノラマ/360度映像を撮影する。

2台のスマートフォンを並べて持つことはできるが、3台以上を立体的に組み合わせて保持するのは難しそうだ。機能が完成すれば、専用のスマホドックのようなものが販売されるのだろうか?

Camaradaの特徴

3D映像を再生

高度なアルゴリズム

難しい処理はCamaradaが自動的に行ってくれるため、複雑な設定や映像撮影後の処理に悩まされることがない。異なる機種のカメラは性質も異なるが、アプリが自動的に調整を行う。

Aimfire創設者のClement Renは、専用の器具やツールと知識を必要とする、ハリウッドの専門家向けのVR専用カメラとは違うという。Camaradaは、一般の人がVR映像を撮影するために作られている。

ステレオベースの調整

ステレオベース(カメラ間の距離)によって立体感は変化する。何千ドルもする専用の3Dカメラシステムを使わなくても、Camaradaならステレオベースを自由に変化させることができるため、近くのものも遠くの風景も立体的に撮影できる。

VRコンテンツの同期再生

Camaradaのカメラ以外の機能が、VRコンテンツを同期再生させることだ。複数のデバイスで同時にコンテンツを再生することで、複数人でのVR体験を可能とする。VR体験を孤立したものにせず、共有できるようにしておくことは重要だ。

Google Cardboard、Samsung Gear VRの他に、3D映画で使われるような赤青のフィルムを使った3Dグラスでの立体視にも対応する。

アップグレード

Camaradaはスマートフォンアプリなので、端末のカメラ性能が向上すれば自動的に画質も上がっていくことになる。専用のVRカメラと違って、数年ごとに新機種がほしくなることはない。ソフトウェア技術によって機能を実現していることは、複数のOSへの対応も可能にする。

マルチプラットフォーム

現在、CamaradaはAndroid端末(4.4Kitkat以上搭載)のみで利用できる。3月の末までにはiOS版も公開が予定されており、さらにWindows Phoneなどへの対応も可能だという。

Camaradaが最初にAndroidで開発されたのは、AndroidがモバイルVRの支配的なプラットフォームであるためとされている。

 

「スマートフォンには1台しかカメラが搭載されていないけれど、2台使えば3D映像が撮影できるのではないか?」という今までになかった発想で生まれたアプリだ。専用のVRカメラも人間の目も、二つかそれ以上のレンズを使って複数の角度から同じものを撮影する(見る)ことで立体感を作り出している。上手く同期させることさえできれば、2台のスマホで3D映像が撮影できないわけがない。

シンプルなアプリではあるが、3D映像の撮影を一般ユーザに開放する転機となりそうだ。ちょうどFacebookの360度映像も扱いやすくなったところなので、これを機会に手を出してみるのも良いかもしれない。

スマホ2台持ちの人や、機種変更前のスマホを残している人ならばお金を使わずに3D映像の撮影が始められる。360度映像のために3台以上となると、手元にある人は少ないかもしれないが…。

 

参照元サイト名:Camarada
URL:https://camarada.co/

参照元サイト名:UploadVR
URL:https://uploadvr.com/aimfires-camarada-two-smartphones-3d-vr/


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ohiwa

Writer: ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。