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Airbnb、民泊ビジネスにVRとARを導入することを発表

airbnbのVRサービスのイメージ画像

スマホひとつで世界中の民宿を探して宿泊することを可能にしたAirbnbは、コストを抑えたい旅行者と空き部屋を提供したい民宿提供者の双方をつなげて、一躍旅行業界の寵児となった。同社の成功は、従来は接点のなかったユーザどうしをつなげたスマホを抜きにしては語れない。同社は、テクノロジーを活用して成功したTech企業という側面もあるのだ。そんな同社は、今度はVRとARを活用して旅行という体験を変えようとしている。

AirbnbのVRサービスのイメージ画像(大)

VR・ARを活用して旅行をより安全、より豊かに

AirbnbのVRサービスのイメージ画像(小)

同社アメリカ版公式サイトが2017年12月12日に発表したニュースリリースによると、同社は民泊サービスにVR・ARを活用したサービスを導入することを計画している。

導入を計画しているサービスにはまだ名称もなく、サービス開始時期も不明である。しかし、そのサービスの概要については述べられている。

VRを活用したサービスは、ユーザが泊まりたい民宿の様子をVRで確認できるものだ(トップ画像と上の画像参照)。画像を見る限りでは、宿泊する家の平面図が表示され、見たい部屋を選択するとその部屋の様子がVR空間としてユーザの目の前に広がるサービスのようだ。

ARを活用したサービスは、宿泊先のトイレや風呂の使い方、さらには家電製品のマニュアルを旅行者の母国語でAR表示するものになるようだ。このARサービスで使用するデバイスに関する説明は一切ないが、おそらくはスマホを使ったARサービスになると思われる。

サービス利用者が増加しているAirbnbがVR・ARサービスを導入することは、VR・ARがさらに身近なテクノロジーとなることにつながるだろう。

Airbnbとは?

Airbnb(エアビーアンドビー)とは、2008年8月創業にした世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できる信頼性の高い民泊サービス。本社はアメリカ・サンフランシスコにある。

アパートを1泊でも、城を1週間でも、ヴィラを1ヶ月でも、同社はあらゆる価格帯で世界191ヶ国65,000以上の都市で人と人とをつなぎ、ユニークな旅行体験を叶えることをミッションとしている。

同社日本法人は2014年5月、東京に設立された。同法人設立から1年間の調査では、日本国内に年間約2,200億円の経済波及効果と、21,791人の雇用機会を生み出したこと、ホスト(民泊提供者)はアート、デザイン、クリエイティブ職種などの高学歴層が中心をなし、ゲストの93%が海外ユーザ(アジアのユーザが54%)であることなどが発表されている。

同社のビジネスは、東京オリンピックをひかえ恒常的に宿泊施設が不足している東京において、新たな宿泊の選択肢として注目されている。

旅行業界とVR・AR

以上のような旅行業界におけるVR・ARの活用事例は、実はかなり多い。とくに遠隔地をリアルに体験することを可能とするVRの旅行業界での活用事例は、本メディアでも数多く紹介してきた。以下に、最近の旅行業界でのVR・AR活用事例をあげる。

・「不動産・旅行業界のVR導入が好調!第三者割当増資で資金調達累計7億円超へ
・「世界最大手旅行代理店TUIグループが「InstaVR」を導入し、旅行成約数・客単価向上を実現
・「KNTがARグラスを利用した防災×観光のツアーを構築!11月22日に実証実験を実施
・「ハワイ州観光局、FIRST AIRLINESと共同で、ハワイ旅行の疑似体験(VR TRIP)を提供

ハワイ州観光局が提供するVR TRIPのイメージ画像

ハワイ州観光局が提供するVR TRIPのイメージ画像

旅行業界での事例は、現時点ではVRのほうが多い。しかし、今後はARKitアプリを活用したナビゲーションアプリやガイドアプリが開発されることが予想され、旅先でARアプリを起動する機会が多くなるのではなかろうか。

2020年、東京は「AR観光都市」となる?

本メディアは、2020年頃にはAppleからARグラスがリリースされるのではないか、というニュースを報じた。

もし2020年にAppleからARグラスがリリースされた場合、2020年に開催される東京オリンピックはオリンピック史上はじめてARグラスを装着したユーザが観戦するイベントとなる。そのような場合は、東京のいたるところがARグラスに対応した情報にあふれているかも知れない。このような未来は、決して絵空事ではなく、十分に実現が予想できることなのだ。

ソース:Airbnb


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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