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アップルがARに関する特許を取得 スマートグラスを開発中か

2017/07/31 14:02

アップルは先日ARに関する特許を取得した。これはスマートフォン向けの技術としているが、同社は現在、この技術を用いてAR機能を搭載したスマートグラスを開発している可能性が高い。スマートグラスを含めARのニーズは高まっており、今後の展開が注目される。

Patently Appleによると、アップルが最近取得したスマートフォン用のAR技術を使用して、AR機能を搭載したスマートグラスを開発している可能性が高い。

概要

ARに関する特許を取得

今回アップルが取得したAR技術の内容は、現実世界の様子をカメラでキャプチャーし、それに関するデジタル情報をスクリーンに重ね合せるものだ。

特許の説明によると、これはスマートフォンでの使用を考慮したものであり、おもにナビゲーション機能や目的地をハイライトする際に、カメラ映像に3Dデータを重ね合わせて使用するものだという。

しかし、アップル製品の部品サプライヤーであるFoxconnの従業員が6月に語ったところによると、アップルは現在「Mirrorshades」という名前のプロジェクトでARスマートグラスを開発しているという。

同社は今年1月にもARに関する特許を取得しており、その内容は「カメラ1つを備えたウェアラブル情報システム」というもので、これも同社のスマートグラスを指している可能性が高い。

スマートグラスを開発中か

アップルはこの特許によって得た技術を、ヘッドマウントディスプレイの開発に使用することについても言及している。

ヘッドマウンドディスプレイの操作とタッチスクリーンによる操作とでは随分と異なるが、両者に共通する技術として、カメラを用いたトラッキングによって指の動きを検知する技術がある。

これによって、様々なアプリの操作をジェスチャー操作によって行うことが可能になる。

また、この特許に記載されている技術の内容の大部分は、アップルが2年前に買収したARスタートアップ、Metaioのものに類似していることからも、同社が現在、ARを開発の主軸に置いていることが伺える。

先日発表したAR開発キット「ARKit」によって、iOSデバイスに対応したARアプリが今後盛んに開発され、スマートフォンとタブレットをプラットフォームとしてARが普及していくだろうが、この流れに沿っていけば、アップルがAR機能を搭載したスマートグラスを近いうちにリリースすることは十分にあり得る。

成長するAR市場 2023年には7兆円規模に?

AR市場は成長を続けており、その市場規模は2023年には約7兆円の市場に成長するという。

現在のところ、ARはもっぱらスマートフォンやタブレットをプラットフォームにして徐々に普及し始めている段階だが、同時にAR機能を搭載したスマートグラスの需要も高まっており、おもにヘルスケアやリテール、eコマースなどの領域において高い需要が見込まれる。

最近ではグーグルグラスがビジネス向けモデルとしてリニューアルしたことが話題になったが、従来の製造業や工場での作業、倉庫作業やデザイン、医療現場などの現場作業においてスマートグラスは大きく役立ち、コスト削減やプロセスの簡易化が可能になる。

また、eスポーツやゲームの領域では、マイクロソフトのARデバイス「HoloLens」を使用するアトラクションが登場するなど、その実用化は進んでおり、AR市場はゲームとエンターテイメントを中心に成長を続けるという。

高機能で軽量、小型化するスマートグラス

「グーグルグラス」

上記でも触れたが、グーグルは先日、同社のスマートグラス「Google Glass」をアップデートし、エンタープライズ向けモデルとしてリリースした。

今回リリースしたモデルでは仕様も改善され、装着感がより快適になりながらも、同時にタフな業務にも対応できるように耐久性が増し、さらにバッテリー連続駆動時間も長くなったという。

詳細なスペックは現時点では明らかではないが、「エンタープライズ向けスマートグラス」をコンセプトにしており、当初は企業向けに販売を開始する。

現在、Google Glassを現場作業に取り入れるプログラムに参加している企業は50以上にものぼり、その中にはボーイングやゼネレラル・エレクトロニクスなどの有名企業も名を連ねている。

「Vuzix M300」

ビジネスと一般消費者向けにスマートグラスを開発するVuzix社は、エンタープライズ向けのスマートグラス「M300」をリリースしている。

防滴、防塵、バッテリーのホットスワップにも対応し、旧型モデルの「M100」に比べてより人間工学に基づいた改良をほどこし、掛け心地やディスプレイの見やすさなどが改善され、より現場作業に適したモデルになっている。

Vuzix M300は、株式会社KDDI総合研究所が開発、提供する遠隔作業支援用のソフトウェアに対応しており、2017年8月1日より「VistaFinder Mx」に対応するデバイスとして提供を開始する。

「VistaFinder Mx」とは、スマートフォン、タブレット、モバイルPC、スマートグラスなどで撮影した現場の映像をネットワークによって共有し、安全、かつ高品質な中継を行うことができる、遠隔作業支援システムだ。

WaveOptics

英国のAR開発企業WaveOpticsは、「ウェーブガイド」という新技術を用いて、高機能で小型のARスマートグラスを開発している。

「ウェーブガイド」を採用することによってスマートグラスの性能がアップし、あらゆる形の画像データを、どんな大きさでもフルカラーで表示できる。

また、従来のAR表示に必要とされた複雑なプロセスをシンプル化することが可能で、それによって普通のメガネと変わらないほどのコンパクトなサイズにまとめることができる。

参照元:VRFocus

     

     

daisuke


ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。