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ARゲーム市場は2023年までに30兆円規模の市場になる

2017/06/28 16:55

調査会社Infoholic Researchは、ARゲーム市場の成長予測レポートを発表した。そのレポートによると、2023年までにARゲーム市場は約2800億ドル(約30兆円)規模にまで成長する。

調査会社Infoholic Researchは、ARゲーム市場の成長予測レポートを発表した。

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モバイル機器がけん引するARゲーム市場

同社は、ARゲーム市場の成長予測を報告するレポートを発表した。

同レポートの調査範囲は2017~2023年なのだが、ARゲーム市場はスマホを使ってプレイするモバイルARゲームを中心に成長することが予想される。

市場予測

同市場は、2023年までに年平均成長率が152.7%を記録し、約2800億ドル(約30兆円)規模にまで成長する。

以上のような成長をけん引するのは、前述のようにモバイルARゲームなのだが、そのほかにはIoT(モノのインターネット)を活用したゲームアプリの登場と普及が予想される。

この「IoTベースのARゲームアプリ」のなかには、HoloLensをようなAR専用デバイスを活用したゲームが含まれると思われる。そのほかには、ラジコンやホビー用ドローンと連携するARゲームなどが考えられよう。

ちなみにドローンを活用したARゲームの事例として、本メディアでは以前に「Drone Prix AR」を紹介した。

ハードウェア市場予測

ARゲームの市場において多くのシェアを占めるのが、ARゲームのハードウェアである。ARゲームに対応したハードウェアの市場規模は、2023年までにARゲーム市場全体の80%にあたる約2200億ドル(約25兆円)に成長する。

ARゲームのハードウェアには、IoTベースのARゲームアプリの例として挙げたドローンに対応したARゲームのドローン本体といったものが含まれるだろう。このIoTベースのARゲームアプリに対応したハードウェアは、アイデア次第で無限に広がる可能性を秘めている。それゆえ、この市場には無数のスタートアップが参入することが予想される。

テクノロジー・トレンド

同市場において成長が予想されるテクノロジーには、RFID、GPS、モーション・トラッキング等が挙げられる。

RFID(radio frequency identifier)とは、Suicaに代表されるようなカード上のメディアを用いて情報を読み取る技術である。このRFIDに関連する市場は、2023年までの年平均成長率が154.2%を記録すると予想される。

RFIDを活用したARゲームとして考えられるのは、ARカードゲームであろうか。ARカードゲームはすでにスマホを活用したものが多数あり、本メディアでも以前に紹介している。こうした既存のモバイルARカードゲームがさらに進化するのかも知れない。

モバイルAR市場の成長予測

ARゲーム市場をけん引するとされるモバイルARゲームを含むモバイルAR市場に関しては、すでに本メディアで報じたことがある。

2021年までに6兆円規模となるモバイルAR市場

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調査会社Digi-Capitalが発表した「Mobile Augmented Reality Report Q1 2017」によると、モバイルAR市場は2021年までに全世界で10億ユーザーを獲得し、600億ドル(約6兆5,000億円)規模に成長すると予想される(上のグラフ参照)。

前述のARゲーム市場が2023年までに約2800億ドル(約30兆円)規模に成長するのに対し、モバイルAR市場が2021年までに600億ドル(約6兆5,000億円)規模になると予想されると、モバイルAR市場が小さく感じられる。しかし、ARゲーム市場には、ゲームに対応したドローンといった「IoTベースのARゲームデバイス」が含まれるので市場規模としては大きくなるのだろう。

ゲームに留まらないモバイルAR市場

上記報告書では、モバイルAR市場におけるアプリカテゴリーの内訳も算出している。その内訳を示したグラフが以下。

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意外に思われるかも知れないが、モバイルAR市場におけるゲームのシェアは10%程度と予想されている。ARはVRとは対照的にノン・ゲームなカテゴリーが成長をけん引するのだ。

多様な応用範囲が予想されるARKit

今後のARアプリの普及を考えるうえで重要なのが、先日Appleが発表したARKitである。

このARKitの応用範囲に関しては、スイス大手銀行UBSが同プラットフォームを使ったARアプリには少なくとも10種類考えられるという報告を発表したことを、本メディアをすでに伝えている。その10種類とは、以下の通りである。

  • ・ゲーム&エンターテインメント
  • ・ジョブ・トレーニングアプリ
  • ・顔あるいはイメージ認識
  • ・ヘルスケア
  • ・緊急事態対応
  • ・家屋の修理
  • ・家具の購入
  • ・料理と小売
  • ・不動産
  • ・軍事

以上のように本メディアが報じてきたAR市場に関するレポートを見ていくと、AR市場はゲームはもちろんのこと多様な分野で普及することが予想される。それゆえ、ARKitがすでにリリースされているであろう今年の年末には、ARアプリが生活になかに急速に浸透するのかも知れない。

なお、Infoholic Research発表の¥ARゲーム市場に関するレポートは、本記事下部に示す公式ページから有料でダウンロードできる。

Infoholic Researchが発表したARゲーム市場の成長予測レポート公式ページ
https://www.infoholicresearch.com/report/augmented-reality-gaming-market-trends-forecasts-2017-2023/

     

     

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com