『Bigscreen』の次期アップデートで友人との画面共有が快適に | VR Inside

VR Inside

VR/AR/MRの未来を創るビジネスニュースメディア

『Bigscreen』の次期アップデートで友人との画面共有が快適に

VR空間にPC用ソフトウェアの画面をバーチャルディスプレイとして表示し、友人と共有することもできる『Bigscreen』。7月25日に予定されているアップデートでこのアプリのストリーミング品質が大きく改善する予定だ。

Bigscreen

『Bigscreen』でゲーム画面を共有する

VRユーザに人気のあるPCディスプレイ表示アプリ『Bigscreen』が7月25日にアップデートを予定している。

このアップデートには画面表示のオーバーホールが含まれており、VR空間に表示しているPC画面を他のユーザへとストリーミングするときの映像品質が大きく改善するという。

さらに、将来的に一つの部屋に4人までというユーザ数の制限が緩和される可能性も高いとされている。

現在のBigscreen

Bigscreen

Bigscreenの機能

過去にも紹介しているBigscreenは、VR空間にPC用ソフトウェアの映像を表示することのできるアプリだ。

自由に形や大きさを変えることのできるバーチャルなディスプレイとして映像が表示されるので、VR上でマルチディスプレイ環境を作って作業効率を高めたり、超大型スクリーンのあるバーチャルシアタールームで映画やゲームを楽しんだりといった用途が考えられる。

Bigscreenは、一人で使うことしかできないユーティリティアプリではない。

一つの部屋に複数(現時点では最大4人)のユーザが入ることができるので、VR上でビジネスミーティングに使うこともできる。

カスタマイズ可能なアバター(頭と手のみ)のボディランゲージやボイスチャットを使ったコミュニケーションアプリとして使うユーザもいる。

ストリーミングの品質

Bigscreenでは、本来ならば自分のPCに表示されるはずの映像をVR空間のバーチャルディスプレイに表示する。

この画面を他のユーザに共有するためにはPC上でレンダリングされた映像をリアルタイムに配信しなければならず、通信環境やパソコンの処理能力によっては映像が途切れたり、コマ送りのようになってしまうこともある。

ゲーム実況のように一人がゲームをする様子を他のユーザが見るといった使い方ならば許容できるかもしれないが、スムーズなストリーミングが前提となる用途での利用は制限されてしまう。

映画を見ているときに画面がズレてしまえば一緒に楽しめないし、ゲームをしているときにコマ送りになれば圧倒的に不利だ。

アップデートの予定

Bigscreen

創設者のコメント

Bigscreenを創設したDarshan Shankarは、彼らが取り組んでいるストリーミング機能の見直しによってこの状況が全く異なるものになると説明している。

新しいバージョンは、あらゆるユーザに滑らかで高品質なデスクトップのストリーミングをもたらすという。

「私たちは昨年いっぱいかけてメディアエンジンを書き換え、ネットワークスタックを根本から変更しました。

映像のエンコード・デコードにはNvidiaやAMDのグラフィックカードが持つハードウェアアクセラレーション機能を利用しており、Bigscreenでマルチプレイヤー機能を利用する全てのユーザに1080pで30fpsのストリーミングをもたらします。

今のBigscreenマルチプレイヤー機能は一部のユーザでしか上手く機能しておらず、環境によってはCPUの稼働率が80%から100%になってしまいます。

新しい技術では専用のビデオアクセラレータチップを使用するため、一般的なゲームが使用するCPUやGPUのリソースを占有することがありません。これにより、パフォーマンスと機能が大幅に向上します」

ユーザ数制限の緩和

ShankarはBigscreenに使われるストリーミングの新技術によってパフォーマンスが向上することに加え、機能も追加されるとしている。パフォーマンスの向上によって友人と画面を快適に共有できるようになるだろうが、それだけではない。

現在のBigscreenでは一つの部屋に最大4人のユーザが入れるという制限があるが、今後1ヶ月から2ヶ月の間に提供されるアップデートで6人から10人のユーザをサポートするようになるという。その後は、さらに大人数に対応することも考えられている。

CPU・GPU使用率の改善

予定されているオーバーホールの恩恵を受けるのは、マルチプレイヤー機能を利用するユーザだけではない。一人でBigscreenを使う場合でも、CPUやGPUの使用率が下がることを期待できそうだ。

Shankarは、このアップデートによってCPUの負荷を50%、環境によってはGPUの負荷を60%下げることができるとしている。

プロセッサへの負荷が小さくなれば発熱や電力消費が少なくなり、負荷の高い高品質なゲームをBigscreenで遊ぶこともできるようになるはずだ。

複数の画面を表示するときでも処理の遅れを避けられるかもしれない。

対応環境の増加

アップデートにより、対応するシステム要件も変更される。

現在のBigscreenは対応OSがWindow 8/8.1またはWindows 10に限られているが、アップデートによってWindows 7のサポートが追加される。

また、Nvidia Optimus graphics(Intel CPU内蔵グラフィック機能とNvidia GPUのグラフィック機能を切り替える技術)を搭載したノートパソコンもサポートする。

新VR環境の追加

最後に、新しいVR環境の追加も予定されている。

リビングや屋外、シアタールームに加えてIMAXシアターのように大きな映画館が追加されるという。このシアターにはリアルタイムのライティング機能や新しい人工知能を使ったNPCシステムも用意されているようだ。

 

既存ユーザの利用が快適になり、これまでサポート対象外とされていたOSでも利用できるようになるBigscreen。

HTC ViveやOculus Riftがあれば無料で利用できることもあって非常に人気のあるアプリだが、このアップデートが配信されればさらにユーザを増やすことになりそうだ。

 

参照元サイト名:Road To VR
URL:https://www.roadtovr.com/bigscreen-overhaul-bring-flawless-1080p-streaming-users-per-room/

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

最新ニュースを読む