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ソーシャルVR「Bigscreen」にアップデートが追加、アバターのカスタマイズ機能が登場

2017/09/30 13:54

ソーシャルVRプラットフォーム「Bigscreen」にアップデートが追加された。これはバーチャル空間で、友人や同僚と大画面サイズのスクリーンを共有できるアプリだ。

同プラットフォームは7月に大規模なアップデートが追加され、動画の表示性能やパフォーマンスの向上、音質の改善などがなされた。そして今回のアップデートでは、ソーシャルVRに欠かせない要素であるアバター機能が向上した。

概要

「Bigscreen」について

ソーシャルVR「Bigscreen」では、ユーザーは大画面のスクリーンをバーチャル空間に持ち込んで、快適なバーチャル環境で様々なことができる。

たとえば、VR空間の中で友人と映画鑑賞したり、マルチプレイのゲームを楽しんだり、もしくは遠距離にいる同僚とバーチャル空間の中でプレゼン、といった様々な用途に使うことができる。

その他にも、ウェブを閲覧したり、YouTubeで動画を視聴したり、動画の編集、ドキュメントの作成やメールの送受信など、様々なことを「Bigscreen」のバーチャル空間で行うことができる。

バーチャル空間で映画館サイズのスクリーンが利用可能

また、先日追加されたアップデートでは、約100フィート(30メートル)の巨大なスクリーンを備えたバーチャルシアター機能が登場した。

「Bigscreen」ではディスプレイを表示する環境として快適なリビングや作品に没頭できるシアタールームといったバーチャル環境が用意されているが、新たに追加されたシアターのスクリーンは、これまでのものよりもはるかに大きい。

知人や友人とバーチャル映画館で手軽に大画面での映画鑑賞を楽しむことが可能だ。また、一人で鑑賞する場合にもバーチャルシアターの座席には、ランダムに座った40人のNPCキャラクターが登場するため、実際の映画館で様々な人と一緒に映画を見ているように感じさせてくれる。

また、映像の解像度は1080pで、フレームレート30fpsを実現しているため、スムーズな映像表示が可能だ。

アバター機能が向上

今回追加されたアップデートでは、おもにアバター機能において修正が加えられている。アバターはソーシャルVRにおいて他者と交流するための、いわば「もう一人の自分」であるため、アバターはできるだけ凝ったものが使用したい。

「Bigscreen」のアップデート版では、よりユーザーの好みに応じたアバターのカスタマイズ機能が登場した。これまではアバターの頭と手の部分が空中に浮かんでいる状態だったが、より進んだアバター機能を使用できるようになった。

ユーザーは7つのアバターの身体を選ぶことが可能で、髪や目、肌の色や着用するシャツなどを、何百通りにも組み合わせることができる。バーチャル空間には鏡が置かれているため、リアル世界でメイクを行うような感覚でアバターをカスタマイズすることができる。

直感的な操作が可能に

また、今回のアップデートによって、アプリのインターフェイスがより直感的に使用できるようになった。ユーザーはバーチャル空間に表示されるメニューバーを用いてアプリの機能を素早く操作できる。

また、手で持つことが可能なタブレット型のウインドウが登場し、このウインドウを通して「Bigscreen」のすべての機能を操作することができる。操作はタッチ操作で行うため、バーチャル空間でタブレットを操作するような感覚だ。

従来の、コントローラーのレーザーポインターを使うよりも、より直感的で手軽に使用することができる。

無料で利用可能

「Bigscreen」は無料で利用することが可能で、Oculus StoreSteamからダウンロード可能だ。HTC Vive、Oculus Rift両方に対応している。

ソーシャルVRによって様々なことが可能に

遠隔地にいる人同士でもバーチャル空間に手軽に集うことを可能にするソーシャルVRは大きな可能性を秘めている。たとえば遠隔地にいる人同士での会議や、デザインのミーティング、友人同士の手軽な集まりなど、様々な用途に使うことができる。

また、ユーザーが独自のバーチャル世界を作ってシェアしたり、バーチャル空間に土地を購入して、そこにゲームやコンテンツを展開してマネタイズすることを可能にするプラットフォームも登場している。ソーシャルVRは、従来のコミュニケーションやコンテンツの楽しみ方を大きく変えるポテンシャルを秘めている。

「VRChat」

「VRChat」はバーチャル空間で世界中の人々と交流することが可能だ。ユーザーは自分独自のバーチャル世界を作って公開することも可能で、多種多様なバーチャル世界を訪れることができる。

知人や友人、もしくは知らない人同士でも同じバーチャル空間でリアルタイムで話をしたり、ゲームを楽しむことも可能だ。

本プラットフォームではUnity対応のSDKを用いて、ユーザーの好みに応じたアバターを制作することができる。また、自分独自のワールドを作ることも可能で、作成したワールドをシェアしたり、他の人が制作したワールドを尋ねることもできる。

これによって多種多様なユニークな世界が制作され、ユーザーはこれらの世界に没入してコンテンツを楽しめる。キャンプファイヤーで話をしながら盛り上がったりなど、豊富なシチュエーションが用意されている。

「Sansar」

「Sansar」はクリエイター向けのソーシャルVRプラットフォームで、ユーザー自らがバーチャル世界を構築することを重視している点が特徴だ。

本アプリではユーザーが体験できる様々なバーチャル世界があり、それらは「Atlas」と呼ばれている。プレイヤーは様々な世界を選ぶことが可能で、マルチプレイゲーム、史跡やランドマークを再創造したもの、アート作品、映画館、美術館、ストーリーを体験できるもの、幻想的な密林、360°動画、SF的なビジュアルのラウンジなど様々なものがある。

また、「Sansar Store」では同アプリで使用できるアバターの衣装や髪型、家具や家屋、さらには効果音や特定の機能を実行するプログラムまでが販売されている。

自分の好みに応じたバーチャル世界を作ることが可能で、モデリングやプログラミングに精通していないユーザーでも簡単に使用することができる。

「Decentraland」

「Decentraland」では、ユーザーはバーチャル空間に土地を購入することが可能で、購入した土地ではオブジェクトやシアター、ゲームを設置したり、コンテンツを売買してバーチャル空間でマネタイズすることも可能だ。

「Decentraland」には運営企業が存在せず、仮想通貨などに用いられているブロックチェーン技術によって成り立っている。そのため、バーチャル空間で何を行うかや、ルールの取り決めなどはユーザー同士で行うことができる。

ユーザーは仮想通貨のイーサリアムを用いて、「Decentraland」内に土地を購入する。そして購入した土地は好きに使うことが可能で、オブジェクトを配置したりマネタイズをすることも可能だ。

運営企業が存在しないが故の自由度の高さが「Decentraland」の大きな特徴だ。様々なソーシャルVRプラットフォームの中でも特異な存在であり、今後の展開に注目したい。

参照元:Road to VR ‘Bigscreen’ Update Brings Big Ease-of-use Improvements, Better Avatars

Daisuke


フリーランスの翻訳ライター。XR、VTuber、人工知能を専門に各種メディアに寄稿しています。 Twitter: https://twitter.com/dsiwmr

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