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Google、CardBoardの累計出荷数は1,000万台と発表。Cardboardアプリは1億6,000万ダウンロード

Googleは、MWC2017においてCardboardが累計1,000万台出荷されたことを発表。Daydreamにも言及し、Daydream利用の半分がYouTubeからのVRコンテンツ視聴であることも判明。

海外メディアTechCrunchは、2017年2月28日の記事において、GoogleのMWC2017での発表を報じた。

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エントリーモデルのファースト・チョイスとなったGoogle Cardboard

2017年2月27日から3月3日までスペイン・バルセロナで開催中である世界最大のモバイル機器見本市MWC2017において、GoogleのVR部門ヴァイス・プレジデントAmit Singhは、Google Cardboardに関する発表を行った(本記事トップ画像参照)

その発表によれば、同VRヘッドセットは2014年のリリース以来、1,000万台が出荷された。そして、Google CArdboardアプリは1億6,000万回ダウンロードされたとも述べた。同VRヘッドセット対応アプリのうち、30個は100万ダウンロードされている。

ちなみに、2016年1月27日に掲載された同社ブログに発表によれば、2016年1月時点で同VRヘッドセットは累計500万台出荷されたと報告しており、今回の発表と合わせると2016年の1年間だけで500万台出荷され、累計出荷数が倍増したことがわかる。同VRヘッドセットの出荷台数からみても、2016年は「VR元年」と言われるのに相応しい年だったのである。

成長が期待されるDaydream

同発表では、同社が昨年10月に発表したGoogle Daydreamにも言及された。Daydreamとは、Daydream Readyスマホと呼ばれるVRの描画処理にも耐えられるスマホと、Daydream Viewという専用VRヘッドセットを用いてCardboardより「ワンランク上のVRコンテンツ」を楽しむVRプラットフォームである。

Daydream Readyスマホの現在の利用状況は、平均して週に40分ほどVRコンテンツを楽しんでいる、とのこと。ちなみに現在Daydream Readyスマホは6機種存在し、Daydream専用アプリは100個程度だ。

さらに、上記の週40分ほどのDaydreamによるVRコンテンツ利用のうち、50%がYouTubeからのVRコンテンツ視聴だということもわかっている。

VRコンテンツと言えばゲームという印象があるが、今後のVRプラットフォームの一大勢力として期待されているDaydreamでも、YouTubeコンテンツ利用が多いという結果は、Daydreamにフォーカスしたマーケティング戦略に大きな影響を与えそうだ。

これからのDaydreamアプリのラインナップ

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同発表では、Daydreamアプリの今後のリリース計画についても述べられた。

同社の計画では、今後ヨーロッパ市場にスポーツ中継アプリ「Sky VR」を投入する。そのほかにも、(おそらくは世界市場に向けて)Hulu、Netflix、HBOといった有料チャンネルアプリもリリースする予定だ。

Tangoの新展開

Tango専用アプリ「The Sims」

以上の発表の後、同社は公式ブログに発表の内容をまとめた記事を投稿した。その記事では、MWC2017での発表では言及のなかったTangoに関する内容が記載されている。

同ブログ記事によると、今後Tango専用アプリとして「The Sims」「Chelsea Kicker」「WSJ AR」がリリースされる予定である。

「The Sims」は、ユーザーのリアルな移動に合わせてSimsと呼ばれる架空のキャラクターの住まいを訪問できるアプリだ(上の画像参照)。

「Chelsea Kicker」では、イングランド・プレミアリーグの強豪チームであるチェルシーのプレイヤーと写真を撮影できる。

「WSJ AR」は、ウォール・ストリート・ジャーナルのニュースを閲覧できるアプリだが、詳しい仕様は現時点では不明。

以上の発表とブログ記事をまとめると、Googleは次世代のデジタル・コンテンツ・プラットフォームとしてVR・ARを重要視しているのは明らかである。

それゆえ、Googleの日本における動向で注目すべき点も明白だ。その注目点とは「日本には、いつDaydreamが上陸するか」である。VRに関しても、goolgoの発表から目を離すことができない。

GoogleのMWC2017での発表を報じたTechCrunchの記事
https://techcrunch.com/2017/02/28/google-has-shipped-10m-cardboard-vr-viewers-160m-cardboard-app-downloads/?ncid=rss

     

     

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com