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中国・貴州省でVR巨大テーマパークが建設中。総工費は約1700億円、広さは東京ドーム27個分

海外メディアVRScoutは、中国・貴州省で建設中のVR巨大テーマパークを報じた。

中国・紀州省でのVR巨大テーマパークの鳥瞰画像

東京ドーム27個分の巨大テーマパーク

同メディアによると、中国・貴州省でVR史上ほかに類を見ない巨大VRテーマパーク「East Valley of Science and Fantasy」(あえて日本語訳すると「東方空想科学谷」とでもなろうか)が建設中であることがわかった。その建設風景を収録した動画が以下である。

同テーマパークを建設している企業は中国で計器を販売しているOriental Times Media Corporationなのだが、総工費は13億ドル(約1500億円)から15億ドル(約1700億円)と見積もられ、広さは320エーカー(約130万平方メートル)であり、東京ドーム27個分に相当する(東京ドームは約47,000平方メートル)。引用した動画に写っている巨大なロボット像は、高さが175フィート(約53メートル)あり、750トンもの建築資材が使われている。ちなみに、東京・お台場にあるガンダム・ユニコーン像の高さは約20メートルである。

同テーマパークは、名前に「Science(科学)」という単語を使っていることから連想できるように、未来社会もしくはSF的な世界観をもとにして建設されている。入場者はVRヘッドセットを装着して入場すると、未来社会にタイプスリップし、宇宙空間や地球外生物をテーマとしたVRアトラクションを体験することになる。

また、名前に「Fantasy」という単語が使われているいるためか、ドラゴンに乗るVRアトラクションもあるようだ。さらに中国初のVRローラーコースター、VRレストランも作られ、同テーマパークはまさに「ごった煮」の様相を呈している。

同テーマパーク内には、アミューズメント施設のほかにVRフィルムスタジオやVRに関する研究施設も作られる予定だ。同テーマパークは、中国VRビジネスにおける一大拠点となることも期待されているのだ。

以上のようなEast Valley of Science and Fantasyは、2017年12月から建設が完了した施設から順次オープンする予定である。

世界各地のVR施設の動向

VR関連施設はすでに世界各地に建設され、その動向を本メディアは報じてきた。

Star Wars: Secrets of the Empire

アメリカでVRロケーションベース施設を展開するThe Voidは、ルーカスフィルムとILMxLABの協力によって、VRアトラクション「Star Wars: Secrets of the Empire」を開発している。

最大4人のプレイヤーが一組のチームとなってストームトルーパーを装い、遠く離れた銀河を救うために敵と戦い、パズルを解かなくてはならない。

一人ではなく複数のプレイヤーが協力するローカルマルチプレイが可能なのは、家庭用VRデバイスにない体験施設のメリットだ。ハイエンドデバイスを使っても家庭でのVR体験は個人のものになってしまうが、施設では家族や友人と一緒に同じVR空間に入り込むことができる。

現時点でオープンの予定があるのはフロリダ州オーランドのディズニースプリングスと、カリフォルニア州アナハイムのダウンタウン・ディズニーの二箇所のみとなっている。オーランドでは12月16日から、アナハイムでは来年の1月5日からそれぞれ利用可能になる予定だ。

ディズニーランドの園内にあるわけではないので入場料は不要だが、VR体験のチケットは一人29.95ドル(3,365円)となっている。

The Great LEGO Race

2017年9月、世界各地のレゴランドを運営するイギリスのリゾート経営企業Merlin Entertainmentsは、レゴランドにVRアトラクション「The Great LEGO Race」を導入することを発表した。

導入されるのは世界各地にあるレゴランドのうちマレーシアにあるレゴランド・マレーシア・リゾート、アメリカ・フロリダにあるレゴランド・フロリダ・リゾート、そしてドイツ・バイエルン州にあるレゴランド・ドイツ・リゾートの3ヶ所である。導入時期はマレーシア・リゾートが2017年中、フロリダ・リゾートとドイツ・リゾートが2018年中の導入を予定している。

「The Great LEGO Race」は、VRヘッドセットを装着してクルマを操縦する、というもの。

操縦するクルマはレゴブロックで作られており、搭乗者はトレンドセッター(流行の最先端をいくヒト)、ファラオ、サーファーガール、魔法使い、海賊船の船長のどれかになる(上の画像参照)。

クルマは決められたコースを走行するのではなく、搭乗者はレゴブロックで作られたバーチャル空間を前後左右、さらには上下に操縦することができる(下の画像参照)。

VIVEとOculus Riftはその高額さから、家庭で楽しむことは難しい状態が続いている。しかし、VRアトラクションであれば、妥当な価格でハイクオリティなVRコンテンツを楽しめる。VRアトラクションは、今後ますます「VR体験の入り口」の役目を果たすのではないだろうか。

ソース:VRScout
https://vrscout.com/news/china-vr-theme-park-guiyang/

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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