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HoloLensを用いて、ジェスチャー操作でドローンを操縦するデモが登場 - VR Inside

HoloLensを用いて、ジェスチャー操作でドローンを操縦するデモが登場

        2017/08/31

VRと同じく、これから普及が見込まれている技術がドローンだ。

従来のラジコン操縦による機体よりも操作が簡単で、かつ高性能カメラを搭載しており軽量で運用が簡単なので、運搬や測量、ドローンを用いた宅配サービスなどは、様々な企業や団体によって実用化の取り組みが行われている。

現在、ドローンを用いた実験は様々なものが行われており、運用方法から操縦方法まで多岐にわたるが、HoloLensを用いて、空間ユーザーインターフェイスとジェスチャー操作によってドローンを操縦するという画期的な技術が登場した。

ジェスチャー操作によるドローン操縦

概要

この技術を開発したのはマイクロソフトの社員であるSean Kelly氏で、同氏はオープンソースのプラットフォームであるBitCrazeにてコンセプトを紹介した。

このデモではマイクロソフトのARデバイスである「HoloLens」を装着して、従来のようなスティック操作のコントローラーを手に持たず、HoloLensのジェスチャー認識機能を活用してハンズフリーでドローンを操縦する。

手の動きに反応してドローンが離陸、旋回、上昇・下降する様は、まるでテレキネシス(念力)を使って空中に物体を浮遊させるような感覚でドローンを操縦できる。

HoloLensを用いて操作

本デモで使用するドローンはBitcraze社の「Crazyflie 2.0」で、重量は27グラムで大きさは9cm x 9cmというコンパクトなサイズのドローンだ。

デモでは、まずHoloLensを通して空間に表示されたウインドウで、Wi-Fiをオンにしてドローンに接続するが、この操作もジェスチャー操作によって行うので、デバイスを手に持つ必要がない。

次にHoloLensの空間マッピング機能で部屋の空間の状態を認識する。これによってドローンが飛行できる範囲が決まり、この範囲内であればドローンはユーザーのジェスチャー操作に応じて飛行することができる。

そして指をつまむとドローンの電源が入り、ジェスチャーの動きに応じてドローンが離陸し、上昇したり下降したりするが、途中で地面に落ちてしまう。Wi-Fiの接続が中断したのかジェスチャーを認識できなくなったのかは不明だが、これはあくまでデモで、まだ試作段階とのことだ。

ジェスチャー操作によって直感的にドローンをコントロールできるようになることで、たとえばドローンを用いたレースゲームや障害物越えなどのアトラクションがより魅力的になるし、操縦を覚えやすくなるというメリットもある。

身体の動きに応じてドローンを操縦する技術も

ジェスチャーによる操作のほか、全身の動きに応じてドローンを操縦する技術も登場しており、まるで自分の身体がドローンに乗り移ったような感覚で操縦できる点がユニークだ。

スイス連邦工科大学(EPFL)では、VRヘッドセットと特殊なジャケット型デバイスを使用してドローンを操縦する方法が研究されている。この方法なら、操縦の難しいドローンをより簡単にコントロールできるようになる。

操作はVRヘッドセットと特殊なジャケットを装着することによって行い、ヘッドセットにはドローンが搭載したカメラ映像が送信され、パイロットはドローンのカメラを通じて周囲の視界を把握することができる。

ジャケット型のデバイスには複数のセンサーが搭載されており、これによってパイロットの動きをトラッキングし、ドローンを操縦するための信号に変換する。着用中は両腕を上げている必要があるため、腕を支える金属の支柱が用意されており、この状態で左右に身体を傾けると、その傾きがそのままドローンへの指示になる。

この技術はまだ開発段階で、将来的にはドローンからのフィードバックも追加されるという。締めたり緩めたりすることのできるケーブルを使って気流の感覚をパイロットに伝えたり、さらに、AIのアシスタントがケーブルを操作して理想的な飛行経路を取るように誘導も行えるようになるという。

直感的な操作によってドローンを操縦できることで、災害救助の現場や軍の作戦行動などにおいても、経験の浅いドローンパイロットでも様々な状況において適切なドローン操作ができるようになる。

ヘッドトラッキングによるドローン操縦

「DJI Goggles」

上に紹介した技術は両方ともまだ実験段階であり、実用化には至っていないが、身体の動きに応じてドローンを操縦する体験はすでに一般向けに発売されており、DJI社製のドローンと、同社のドローン専用ヘッドセット「DJI Goggles」によって可能になる。

DJI Gogglesはヘッドトラッキング機能を内蔵しており、頭の動きがドローンに直接伝送され、ドローンの左右の旋回の際には頭を左右に回すだけでよく、頭を真っ直ぐにすれば旋回を停止することができる。

解像度1920 x 1080の高画質映像と、最長6時間のバッテリー稼働時間、低遅延映像伝送により、スムーズで没入感の高いVRxドローン操縦を体験することができる。

参照元:NextReality

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daisuke

Writer: ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。