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AR開発を容易にするサービスcybARnetやSmartAR®SDKを扱うサイバネットシステム株式会社にインタビュー

2017/10/19 14:19

2016年の3D&バーチャルリアリティ展にもVRを活用したデモコンテンツやSmartAR® SDKやcybARnet(サイバー・エーアール)などのARサービスを出展したサイバネットシステム株式会社。

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SmartAR® SDKはソニーが研究開発を進めてきた「物体認識技術」と、ソニー独自の「3D空間認識技術」を統合した高機能・高精度なARエンジン。

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カメラから見た空間の3次元構造を認識し、空間全体を利用したARを実現することができ、こちらをサイバネットシステムはソニーよりライセンスを得て2016年1月より代理販売を開始しています。

cybARnetはARコンテンツ作成を支援する統合的なサービスで、プログラミングなしでARコンテンツやスマホアプリを開発することができる。

2016年に入り、ARを用いた事業展開に積極的な同社の担当・中井氏にお話をお伺いしました。

中井氏

中井氏

SmartAR® SDKについてのインタビュー

━━SmartAR® SDKの特徴を教えてください。
中井氏:水平面や垂直面など3次元に空間を認識してARを出せるのが特徴です。

━━こちらのSDKの対応プラットフォームを教えてください。
中井氏:Android、iOS、Windowsに対応しています。mac版のアプリには対応していません。

また、開発環境としてはUnityに対応しております。

マルチプラットホームでの開発に対応しており、Android、iOS、Unityでのスマホアプリ開発、Windows用SDKを使ってパソコン用のARアプリ開発も可能です。

━━これを使うことで開発は容易になりますか?
中井氏:ARアプリをイチから開発しようとすると、端末のカメラ映像からターゲットとなる画像や物体を検出し、そのターゲットを追跡するといった点が大変になります。

このあたりがSmartAR® SDKを使うとライブラリとして提供できます。

━━代理販売は独占契約でしょうか?
中井氏:独占契約ではないです。

━━販売状況はいかがですか?
中井氏:2016年1月末に開始してから、AppleやGoogleのストアに公開するために正式ライセンスを購入された数は、まだ10件程度です。

ただ、SmartAR® SDKの評価版ダウンロード数は伸びてきており、今後SmartAR® SDKを使用して開発されるアプリも増え、ライセンス販売も増えることを期待しています。

cybARnetについてのインタビュー

━━こちらのサービスを開始した経緯を教えてください。
中井氏:これまではドイツのmetaio(メタイオ)社がJunaioという無償のARビューワを提供しており、弊社もそれを使ったサービスを数多く提供していました。

しかしながら、Junaioが2015年にサービス終了で使えなくなるということで、じゃあ私たちが代わりになるもの作ろうと動きだしました。

━━なるほどですね。Junaio用のARコンテンツも引き続き使えるのでしょうか?
中井氏:はい、cybARnet開発用ポータルサイトのアカウント登録をし、Metaio Creatorでコンテンツをエクスポートすることで可能です。

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━━こちらは開発期間はどのくらいでしょうか?
中井氏:3~4ヶ月です。

2015年7月頃からプロジェクトを開始して10月にはリリースしました。

弊社は10年ほど前からARの開発をしていたこともあり、ARの開発のベースがありましたので比較的短期間でできました。

━━cybARnetの利用者を教えてください。
中井氏:cybARnetアプリの利用者は千人ほどです。

━━サービスの運営は何人で行われていますでしょうか?
中井氏:5名で運営しておりまして、うち3人がエンジニアで2名が企画営業です。

━━サービスの主なターゲットはどのような方でしょうか?
中井氏:ポスターなどの印刷業界や観光業界、コンサート・イベントなどを行う方に多く利用されております。

━━有償には年額プランだけでしょうか?
3ヶ月プランもありますが、年間プラン(36万円)と比較するとやや割高(18万円)になります。

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また、サイバネットシステムではARだけではなく、流体力学を使った空間の温度を可視化する研究なども行っていた。

空間内で熱の溜まりやすい場所を可視化することで特定し、それらを航空機や車の設計に役立てようというソリューションだ。

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AR/VR分野において、サイバネットシステムは今後面白い存在になりそうです。

SmartAR® SDK
http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/smartar/

cybARnet(サイバー・エーアール)
http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/csc-ar/cybarnet.html

トモ


何十年も前からあるVRがようやく一般で広まりつつあるなか、課題は「ハード」と「体験」の2軸と思っています。これからリリースされる新しいVR機器を余すことなく紹介すること、そして体験したVRの良さを少しでも伝えることでVR市場の成長に貢献します。

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