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VRとエアロバイクでイギリスを縦断!CycleVR

2017/10/02 17:17

CycleVRでイギリスを縦断
CycleVRでイギリスを縦断

CycleVRでイギリスを縦断

VR技術を活用して、ダイエットやトレーニングを行うためのコンテンツやデバイスを開発する企業はいくつもある。

運動をしなければならないのは同じでも、VRで風景を見ながら身体を動かすのと、無心にジムでトレーニングを続けるのとではモチベーション維持の容易さが違うはずだ。中にはゲーム性の高いコンテンツもあり、VRゲームを楽しみながらダイエットをすることも可能になっている。

開発中のCycleVRアプリとエアロバイクを組み合わせれば、自宅に居ながら好きな場所を自転車で走ることも可能になる。写真の男性Aaron Puzeyは、同アプリを使ってイギリス縦断を成し遂げたという。総走行距離は約900マイル(1,448キロ)、走行時間は85時間だという。彼は8ヶ月をかけてイギリス縦断を完了した。

CycleVR

CycleVRに必要なもの

このCycleVRアプリを利用するために、特別なVRフィットネス専用マシンは不要だ。Puzeyは一般的なエアロバイクとGear VR、そしてスマートフォンとのBluetooth接続が可能なケイデンスモニターの3つを使用したという。

彼の使ったGear VRにはサムスン製のGalaxyスマートフォンが必要だが、CycleVRのアプリはiPhoneとAndroidへの両対応を目指しているようだ。AndroidにはGear VR以外にGoogle Daydreamというプラットフォームもある。だが、こちらも対応スマートフォンは多くない。

iPhoneとAndroidの両対応の容易さを考えると、プラットフォームはGoogle Cardboardになるのだろうか。CardboardはGoogleが提供するDaydreamよりも古いプラットフォームで、iPhoneを含めた多くのスマートフォンで利用できる。他のモバイルVRプラットフォームのように没入感を高める特別な機能を持つわけではないが、多くの互換ゴーグルが発売されており、価格も非常に安いのが特徴だ。

もしCycleVRアプリがCardboardプラットフォームで公開されれば、利用にあたって障害となるのはエアロバイクだけである。

ストリートビューのデータ

CycleVRのアプリでは、Googleが提供するストリートビューの画像を使ってユーザがサイクリングするコースを作っている。その性質上、Googleがストリートビューを提供している地域であれば世界中のどこでも好きな場所をコースに組み込むことが可能だ。

ただし、動画を見て分かるように風景は動画ではなく静止画を繋げたものになる。ストリートビューの画像を使っているので、各地点ごとの静止画を繋げてサイクリングコースが作られるのだ。

実際のサイクリングに比べると物足りなく感じられるかもしれないが、自由にコースを設定できるのはストリートビューを利用する方式を採用しているからこそだ。

CycleVRの今後

イギリス縦断を達成

イギリス縦断を達成

Puzeyは予定していたイギリス縦断サイクリングを成功させたが、まだCycleVRアプリは一般のユーザに向けてリリースされていない。彼の本職はゲームデベロッパーであり、そちらの仕事のためにCycleVRアプリの開発は保留状態となってしまっているようだ。

シンプル版のリリース?

公式サイトでは「最初のリリースではシンプルなものにするかもしれない」とされているので、選べるコース数の少ないものをリリースして機能を拡張していくことも考えられる。

彼が追加機能として考えている機能には、以下のようなものがある。

  • ・グローバル機能
    初期のバージョンでは、少数のプリセットの中からコースを選ぶことになるかもしれない。しかし、世界中から自由にサイクリングコースを選ぶことができるようになる。
  • ・お気に入りルートの共有
    サイクリング仲間のコミュニティや特定の友人と、お気に入りのルートを共有する機能。
  • ・マルチユーザ
    一人でサイクリングをするだけでなく、友人と一緒にVRでサイクリング。互いの姿を見たり、会話したりすることもできる。
  • ・観光情報
    単にマップから取得した画像を見ながら自転車を漕ぐだけでなく、その地域の情報を表示する。地域の名物や歴史上の出来事を学びながらサイクリングができる。
  • ・ゲーム要素
    シンプルなサイクリングだけでなく、VRならではのゲーム要素を追加してユーザがプレイを継続するモチベーションを上げる。友人との協力(または対戦)プレイも可能になるかもしれない。

アプリのコスト

アプリの開発には当然コストがかかる。CycleVRの開発に必要なコストを賄う方法として、クラウドファンディングなども含めていくつかのアイデアが検討されているようだ。

一つは、アプリの利用中に広告を表示する方法だ。この方法ならばアプリを無料でユーザに提供することが可能になるかもしれないが、広告を嫌う人も多いのが問題だ。

もう一つは、アプリの利用を有料にする方法だ。ユーザがアプリを使って走行した距離に応じて課金する方法も考えられている。

 

まだ課題の多いアプリではあるが、自宅でエアロバイクを使ってフィットネスに取り組むユーザにとっては気分を変えて運動できるアプリになるかもしれない。開発は保留状態となってしまっているが、展開によっては面白いことになりそうだ。

 

参照元サイト:CycleVR
参照元サイト:Futurism
参照元サイト:Upload VR


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