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任天堂もVRゲームの市場に参入すべきか?

2017/09/18 15:59

任天堂がVR市場参入については関係者からも慎重な意見が出ているが、ファンからは期待が集まっている。最近の同社の動きを考えると、自社ハードではなくモバイルVRデバイスでVR対応のゲームを発売するという可能性もありそうだ。

Switch

任天堂のSwitchはVRに対応する用意ができている?

先週も、任天堂アメリカのReggie Fils-Aimeが「VRはまだ本当に楽しい体験になっていない」と指摘しており、任天堂はまだしばらくVRゲームの市場からは距離を取るのではないかと思われる。

その一方で、同社の最新ハードであるSwitchのソースコード解析結果からは、SwitchにはVR対応モードが存在しているのではないかという説も出ている。VR用途のデバイスとして見るとSwitchの画面解像度が物足りないという欠点があるが、同ハードのOSを流用してVRに対応するデバイスの開発実験が進められている可能性はありそうだ。

関係者の発言からしても任天堂がVRに興味を持っていないわけではないらしく、同社がVRゲームの市場に参入するのか、参入するとしてそれがいつになるのかは多くのゲーマーが注目するところとなっている。

任天堂はVRゲーム市場に参入すべき

PSVR

Android Headlinesには、「任天堂はVR市場に参入すべき」と題した記事が掲載された。

その大きな理由となるのは、同社のライバル企業がいずれもこの分野への進出を始めているからだ。今VR市場に参入しなければ、ライバル企業に遅れを取ることになってしまう。

PSVRの成功

特に上手く家庭用ゲーム機とVR技術を結びつけることに成功しているのは、ソニーだ。PSVRを販売するソニーは、既にPS4を所有するゲーマーが多いこともあって大きな売上を計上している。

PSVRは発売後も長く品薄状態が続いた人気デバイスだ。価格は約5万円と決して安くはないが、ゲーム用の高性能PCがなくともPS4があればVRゲームをプレイできる。

サムスンのGear VRのようなスマートフォンを使用するモバイルVRデバイスには及ばないものの、HTC ViveやOculus RiftといったPCベースのVRヘッドセットに比べると販売台数はかなり多いようだ。

マイクロソフトとXbox

ソニー以外で任天堂のライバルとなり得る家庭用ゲーム機を販売する企業としては、マイクロソフトがある。同社のXbox OneはPS4と違ってVRデバイスに対応していないが、一般的なPCベースのヘッドセットはマイクロソフトのOSであるWindowsを搭載したPCで利用されている。

また、同社は複数のメーカーと協力して「Windows Mixed Reality」に対応したヘッドセットを開発している。複数の製品が今年の年末にかけて発売される予定となっており、VRに関する経験値は十分のはずだ。

ファンの期待

任天堂のSwitchはVRに対応しないゲーム機だが、それでもPSVR同様に品薄状態になるほどの人気デバイスとなった。ファンは同社がVR市場に参入することを期待しており、もし任天堂からVRに対応したハードが出れば大きなVRブームが起きることも考えられる。

ポケモンGOが登場したときにARがブームとなったように、一気にVRデバイスの勢力図が塗り替えられるかもしれない。

新しい市場への参入

Super Mario Run

任天堂がAndroid/iOS対応で発売したスーパーマリオラン

モバイルゲームでの成功

任天堂は自社でゲーム機を開発しており、長くモバイルゲームへの参入を否定してきた。

しかし、ついに2つのスマートフォン用ゲームを発売した。『ファイアーエムブレムヒーローズ』と『スーパーマリオラン』はいずれも、GoogleやAppleのアプリストアで人気のアプリとなっている。

これと同様のことがVRでも起きるのではないかと考えられている。

任天堂とVR

任天堂は自社のハードでVR機能を採用していないが、VRアーケードに向けては権利を持つタイトルを提供している。

HTC ViveでマリオカートのVR体験を開発したのは任天堂ではなくバンダイナムコだとされているが、もし任天堂がVRゲームを開発したらこうなるのではないか?と思わせる作品だ。

モバイルVR?

任天堂が自社ハードをVRに対応させなかったとしても、VRゲームを作らないとは限らない。AndroidやiOSを対象としたモバイルゲームを開発しているということは、モバイルVRプラットフォーム向けのゲームを開発する可能性もあるのだ。

Gear VRやDaydream VRといったモバイルVRならば直接ライバルとなる企業のハードウェアを使っているわけでもなく、所有者も比較的多い。もし任天堂がVRゲーム市場に参入するのであれば、自社ハードではなくモバイルVRデバイス用のゲームを作るところから始めることは考えられる。

 

ハードの特性を考えると任天堂がSwitchをそのままVRに対応させる可能性は低く、次世代ハードを待つとなると任天堂のVRゲームが遊べるのはあと数年先になってしまう。しかし、モバイルVRであればすぐにでも開発を始めることが可能だ。

もっとも、これまでの関係者の発言を考えると任天堂がVRへの対応を急ぐことはないだろう。大型タイトルのVR作品が登場し始めたのはまだここ最近のことだ。任天堂のシリーズやキャラクターのファンは、気長に同社の動向を見守るしかないらしい。

 

参照元サイト名:Android Headlines
URL:https://www.androidheadlines.com/2017/09/vr-nintendo-needs-enter-virtual-reality-market.html

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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