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Facebook、VRコンテンツを制作するOculus Story Studioを閉鎖

2017/05/05 14:36

    Oculus Story Studioの作品、Henry
    Oculus Story Studioの作品、Henryの一場面

    Oculus Story Studioの作品、『Henry』の一場面

    FacebookはVRコンテンツの制作に力を入れており、サードパーティのデベロッパーに対しても積極的な投資を行ってきた。同社がVRコンテンツの充実を重視していくことは変わらないが、社内でのコンテンツ制作には何かの変化が起きようとしているようだ。

    Facebookは5月4日、VRコンテンツの制作部門であるOculus Story Studioを閉鎖することを発表した。

    Oculus Story Studioの閉鎖

    Quill

    Oculus Story Studioが制作した『Quill』

    Oculus Story Studioとは

    Oculus Story Studioは、物語を中心としたVRコンテンツの制作を行うOculusのチームだ。エミー賞を受賞した『Henry』や感動的な『Dear Angelica』、あるいは『Lost』といった作品を手がけている。

    また、VRでアート作品を作れるプラットフォームの『Quill』もこのスタジオが制作した。

    スタジオの維持にコストがかかっていたことは事実としても、これまでの作品を見れば業績の不振によって閉鎖へと追い込まれたわけでないことが分かるだろう。

    閉鎖の理由

    このようなコンテンツを作り続けてきたOculus Story Studioが閉鎖された理由について、Oculus Blogでは「VRにおける創造的開発の次なる段階」と題されたエントリで説明されている。

    スタジオの閉鎖は
    「エコシステムに影響を与えるためのベストなリソースの配分を慎重に検討し、内部でのコンテンツ制作から外部でのコンテンツ制作の促進へとフォーカスを移すべきと判断したため」
    だという。

    内部から外部へコンテンツ制作の中心を移す動きの一環として、社内スタジオであるOculus Story Studioを閉鎖するという決断に至ったようだ。

    コンテンツ制作への投資

    Oculus Story StudioのLost

    Oculus Story Studioの作品、『Lost』の一場面

    Facebookは社内のVRコンテンツ制作部門であるOculus Story Studioを閉鎖することを発表したが、今後VRコンテンツへの投資を縮小するわけではない。代わりに、これまで社内でのコンテンツ制作に当てていたリソースがサードパーティのデベロッパーやコンテンツクリエイターへと回されることになるだろう。

    Oculus Blogでは、VRコンテンツの制作を取り巻く状況がかつてと変わってきていることが指摘されている。

    「いまや、VRでストーリーを重視したコンテンツを制作するデベロッパーや映像のクリエイターは大規模なコミュニティを作るまでになっています。

    私たちは、彼らのコンテンツ制作と資金調達のサポートに焦点を合わせて活動していきます」

    この動きは、これまで内部で行われてきた研究・開発の成果を外部へと拡大させ、まだ解決されていないハード・ソフト面の問題に気づく助けになるという。

    Facebookは昨年、VRコンテンツに対してさらに2億5千万ドル(280億9千万円)を拠出している。この資金は世界中のデベロッパーに提供され、『Robo Recall』や『Rock Band VR』といったタイトルの開発に利用された。

    今後数年間でも2億5千万ドルをVRコンテンツの開発に投資すると宣言しており、そのうち5千万ドル(56億2千万円)を「ゲーム以外のVRコンテンツ」に使うという。この資金は、直接アーティストに渡る予定となっている。

    この2億5千万ドル(あるいは、5千万ドル)という金額は、Facebookが定めた上限ではない。その必要があると判断されれば、それ以上の額を投じることもあるだろう。

    彼らはVRコンテンツの制作を助けるテクニックやヒントを多数公開し、コンテンツの制作に取り組むアーティストを集めている。Oculus Story Studioの閉鎖によってVRコンテンツの制作が減速するようなことは無さそうだ。

    むしろ、オープンプラットフォーム化が進むのかもしれない。

    Oculus Story Studioメンバーと作品の今後

    Oculus Story Studioでコンテンツ制作を行っていた社員には、二つの選択肢がある。社外のコミュニティで作品の制作を続けるか、社内で他の業務に取り掛かるかだ。

    Oculusの代表者は「Facebookは彼らが新しい就職口を見つけられるように協力している」としているが、何ら保証があるわけではない。Oculus Story Studioの管理職にはPixarでの経歴を持つ人物なども居るが、彼らの処遇に関しても同様である。

    既にストアで公開されているOculus Story Studio作品は、これまで通りダウンロードが可能だ。しかし、未公開の『Talking With Ghosts』が今後どうなるかははっきりしていない。

     

    参照元サイト名:Upload VR
    URL:https://uploadvr.com/facebook-shutting-down-oculus-story-studios/

    参照元サイト名:Oculus Blog
    URL:https://www.oculus.com/blog/the-next-chapter-of-creative-development-in-vr/


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