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GoogleとMLBが未来のスター選手を紹介するVR映像を制作

2017/07/28 15:58

メジャーリーグ選手のVR動画

VR動画でメジャーリーグ選手を見られる

VR映像を使って試合の映像を配信する動きは、各種プロスポーツの世界に広がっている。

メジャーリーグの試合もJauntやIntelとの提携によってVR映像での配信が行われており、MLBのスマートフォンアプリ『At Bat』はDaydream用にVRバージョンの配信が始まっている。

VR映像で配信されるのは試合中の様子だけではない。

今回GoogleとMLBのパートナーシップによってDaydreamを使うVRユーザに提供されるコンテンツでは、活躍の期待される未来のスターを紹介するVR映像を視聴することが可能だ。

スポーツとVR

VRでアメフトのトレーニング

スポーツのトレーニングに使われるVR

スポーツの世界でVRが利用されている例は珍しくない。

トレーニングへの利用

野球やアメフトといったスポーツでは、プロ選手がVRヘッドセットを使ったトレーニングを行っているようだ。

VRを使えば、試合中に生まれる特定の状況を想定した練習を繰り返し行なったり、相手投手の投げるボールのスピードにあらかじめ身体を調整したりといったVR無しでは難しいトレーニングも可能になる。

トレーニングに使われるVRコンテンツを制作する企業としてはStriVRがある。

ウォルマートの従業員トレーニングプログラムも担当するという同社によれば、スポーツ選手のトレーニングにVRを取り入れることで彼らの判断スピードを向上させることができているという。

StriVRはVR/ARを扱う企業に積極的な投資を行うPresence Capitalのポートフォリオにも初期から含まれており、世界的に注目されているVR関連企業の一つだ。

選手の脳を守る

VR技術を使って選手の怪我を防ぐ取り組みも行われている。

外見で分かる出血や身体を動かせなくなってしまう骨折がなくても、選手同士の衝突やサッカーのヘディングで脳がダメージを受けてしまうことがある。

Oculus Riftを使ったシステムでは、選手のバランス能力をチェックするという。

試合中は身体が興奮状態にあるので、ダメージを受けていても本人は気が付きにくい。しかし脳震盪を起こしていればバランス感覚が落ちているので、このシステムによって発見が可能だという。

VRを使って脳へのダメージを早期発見することで、若くして亡くなったり引退後に認知症を患うサッカー選手を減らすことができるかもしれない。

メジャーリーグとVR

IntelとMLBのパートナーシップ

毎週メジャーリーグの試合をVR中継するIntel

メジャーリーグでもVRは取り入れられている。

試合の中継

最も一般的なVRの利用法は、VR映像を用いた試合の中継(配信)だろう。

MLBは今年の6月にIntelとの3年に渡る契約を発表しており、毎週1試合がIntelのTrue VRアプリで中継される。

True VRはOculus StoreからダウンロードできるGear VR用の無料アプリで、ユーザは最大4箇所の視点から選んで視聴できる試合の映像(リアルタイム/オンデマンド)に加えてMLBの提供する試合やチームに関する統計データにアクセスすることも可能だ。

データのチェック

各選手の成績や配球の情報を確認するのが目的ならば、MLB自身が提供するDaydreamアプリ『At Bat VR』を使うのも良い。

この無料アプリではVR空間にこの後登場する選手の打順や各選手の情報、現在対戦している投打の選手の情報とここまでのボールの情報などがまとめて表示される。

画面の広さが限られているテレビの野球中継以上に広いVR空間を活かし、多様な統計をひと目で確認できるのが特徴だ。

Daydream限定で対応機種は限られてしまうが、通常のスマートフォンアプリよりも一度に多くの情報を確認する用途には適していると言えるだろう。

関連コンテンツ

今回はGoogleとの協力により、このAt Bat VRアプリに新しいVRコンテンツ「On the Verge」が追加される。

このVRシリーズは、これからメジャーのスター選手になりそうな新進気鋭の選手を紹介するものだ。

狙いは、ファンにメジャーリーグの舞台裏を見せることである。

現在公開されている四つのエピソードではそれぞれJosh Bell(ピッツバーグ・パイレーツ)、Mookie Betts(ボストン・レッドソックス)、Manuel Margot (サンディエゴ・パドレス)、Jose Berrios(ミネソタ・ツインズ)を特集している。

Googleはこのシリーズがさらに続くことを保証しており、2017年のシーズン中に公開されていくようだ。

現在はDaydream用のAt BatアプリでしかOn the Vergeを視聴できないが、MLBは近くYouTubeにもコンテンツをアップロードするとしている。

Daydream対応のスマートフォンを持っていないファンも、そちらで未来のスター選手を見ることができそうだ。

 

参照元サイト名:Engadget
URL:https://www.engadget.com/2017/07/27/google-mlb-daydream-vr-videos/

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。

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