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VRゲーム開発者として収入を得る方法

2016/11/21 09:18

VRゲームの市場が成熟しつつある今、デベロッパーはコンテンツを収益化する方法を模索している。ロブ・キャロルはアプリそのものを有料化する他に、三つの方法を提案する。

PSVRヘッドセットのアップ画像

ロブ・キャロルは、VRゲームで収入を得る方法をUploadVRの記事で考察している。

VRブームが「珍しいもの」ではなくなり、ゲーム開発者たちは大きな疑問を抱いている。はたして、どのようにビジネスとして成立させれば良いのだろうか?

パトロンを抱えている、あるいはコンテンツによる囲い込みを狙うプラットフォーム側からのバックアップを受けている場合を除いて、料金の支払いは非常に現実的な問題である。ゲーム開発者は、どのようにしてその努力の対価を金銭として受け取ることができるだろうか。

ヘッドセットとスマートフォン

最も簡単な方法は、コンテンツを有料にすることだ。ほとんどのプラットフォームで、開発者がアプリのダウンロードを有料にする方法が用意されている。これは収入を得るための簡単な方法だが、いくつかの欠点も抱えている。一つは、ユーザにとって「よくわからないアプリ」に対して5ドルや10ドル、あるいは20ドルを支払うのはハードルが高いということである。そのため、開発者はデモやチュートリアルの開発により多くの資金を投じる必要が出てくるかもしれない。特に、上昇するVRゲームの価格に対して意見が出ている現在では難しくなっている。

また、ゲームの開発者は同じカテゴリの競合アプリと戦えるだけの価値と価格のバランスを考える必要があり、開発コストを下げなくてはならない。より多くのユーザにアプリを試してもらい、願わくば予測通りの収入を得るためには、どのような方法に挑戦する必要があるだろうか?

無料アプリよりも多くのユーザにあなたの作品を届けてお金を得るために、三つのよく検討された方法を見てみよう。コンテンツを無料で提供するフリーモデルは開発者にとってリスクがあるが、より多くのユーザが対象になる場合にはそのリスクを上回るリターンが得られることが多い。ここに方法を提示する。

ライト版からフル版へ

ライトバージョンをフルバージョンに

ライトバージョンからフルバージョンに移行させるモデルでは、アプリケーションを二つの部分に分けて作成する必要がある。まずは、このアプリが魅力的で、購入する価値があると示す無料部分である。これは完全版のマーケティングツールと考えられる。VR黎明期のコンテンツの多くはこのフルバージョンのデモという位置づけであり、多くの開発者がこのデモバージョンを販売した。これは、まだ市場が小さくてユーザがコンテンツに飢えており、待ち望んでいたためである。この状態はいまや変化している。多くのゲームやアプリがマーケットに登場したため、ユーザはデモバージョンや未熟なプロトタイプに対してお金を払わない。むしろ、酷評によってあなたのゲームを市場から抹消してしまうかもしれない。

このモデルでは、無料版を提供してユーザに試してもらうことができる。そして、有料版でレベルやコンテンツを追加すれば良い。長所は、無料であれば未知のコンテンツを試してみようというユーザを多く獲得できることである。

短所は、ユーザにそのプレミアムコンテンツを購入してもらうのが難しいことである。開発者は、どこまでを無料で提供すべきかを見出すために何年もの時間を費やしてきた。『Diner Dash』のようなPCダウンロードゲームが統計的な妥協点を見出しているので、あなたのコンテンツがこのモデルで考えられるものであれば試してみるだけの価値はある。

VR広告

広告付き無料ゲーム

次は、無料でゲームを提供して広告により収益を得るモデルだ。透明性のために注記しておくと、筆者はVRディスカバリープラットフォームの先導者である。この立場にあることによって、動画や広告によってコンテンツから収益を得る適切な方法を見てきている。このモデルは、YouTube、テレビ番組、さらにはFacebookといったほとんどの人にとって親しみのある、気にも止めずに消費しているコンテンツで利用されている。

VRでは、VR体験に合わせた広告を採用することが重要となる。バナー広告のような古いスタイルはVRでは通用しない。Immersive 360のビデオや、プロダクトプレイスメントのようにユーザのVR体験を邪魔することなく収益を得られるものが良い。

広告を配置するなら、休憩地点やゲームの進行が止まる地点、レベルの終わりやコンテンツの開始前、画面のローディング中が適切だ。これらの場所ならばゲームの邪魔になりにくく、多くのユーザの目に触れる。広告収入はコンテンツを利用しているユーザ数に基づいているので、誰もアクセスしない場所に広告を配置しても意味がない。

仮想通貨

ゲーム内での販売

最後に、仮想通貨とも呼ばれるゲーム内で商品を販売するモデルがある。このモデルはモバイルアプリで実証されている。一部のゲームでは既に実験が行われており、VRでの普及も見込まれている。今のところ、プラットフォームにはユーザがVR環境でアプリ内購入を行うための良い方法が準備されていない。しかし、今後組み込まれることが予定されている。

仮想通貨を利用する最良の方法は、コインやゴールドといったゲームの世界観に合った仮想通貨を用意してリアルマネーで購入させるものである。ユーザはリアルマネーでこの通貨を購入し、その通貨を利用して他のアイテムを購入する。ちょうど『ポケモンGO』でモンスターボールを購入するように。

恐ろしいポケモン

この二段階のプロセスを踏ませることには、いくつかの理由がある。まず、ユーザが課金する回数を減らしたい。課金はしばしばそれを思いとどまらせる機会となるので、最初にまとめて仮想通貨を購入してもらう。ユーザはゲーム内で仮想通貨を使ってちょっとした買い物をする可能性が高くなり、その結果としてまた通貨が必要となる。

仮想通貨のもう一つのポイントは、ユーザへの報酬として少額の通貨を与える方法を取れることである。これは、ログインボーナスやSNSでシェアすることに対する報酬が含まれる。これらの方法は、ユーザの気分を良くするための有効な方法であると証明されている。

結局、有料モデルがあなたのアプリに最適かもしれないし、そうではないかもしれない。全てのアプリにこういった代替ビジネスモデルが合っているわけではない。また、広告が表示されて仮想通貨が使われるなど、複数のフリーモデルが上手く機能することもありえる。それは打出の小槌とはならないが、多くのデータを利用すること試行錯誤すること、幸運を掴むこと、そして素晴らしいアイデアを持っていることは、あなたがVRで収入を得ることの役に立つだろう。

参照元サイト名:uploadvr
URL:http://uploadvr.com/how-make-money-vr-game-developer/

     

     

ohiwa


ライター兼システムエンジニア。VR・ARには、「SFっぽい!」というシンプルな理由で興味を持つ。仕事以外ではボードゲームやTRPGで遊び、本を読んで花を育てるアナログ人間。万年筆と着物・和菓子が好き。