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HTCがアメリカでViveとGeForce GTX 1070のバンドルを発表

2018/09/13 16:41

NVIDIA GeForce GTX 1070
NVIDIA GeForce GTX 1070

HTC Viveとセットで販売されるNVIDIA GeForce GTX 1070

HTCやOculusは、自社のPCベースVRヘッドセットの販売を促進するためにヘッドセットとパソコンやGPU、あるいはVRゲームとのバンドル販売を行うことがある。既にVRゲームに対応する高性能PCが手元にある場合には意味がないが、これから新しくVR環境を整えようという消費者にとってはお得なバンドルだ。

HTCが新しく発表したのは、HTC ViveとNVIDIAのグラフィックカードGeForce GTX 1070のバンドルである。アメリカのみで提供され、価格は799ドル(9.1万円)だという。

VRヘッドセットとGPUのバンドル

HTC ViveとGPUのセット

HTC ViveとGTX 1070のセット

パソコンは好きなメーカーが販売する既製品を購入するものだと考えている消費者はグラフィックカードだけを受け取っても利用できないが、HTC Viveの購入に合わせてVRに対応するパソコンを新しく自作する、または既存のパソコンのパーツを交換してVRに対応させることを考えている消費者にとってお得なのがグラフィックカードとのバンドルだ。

パソコンをパワーアップさせる

パソコンは複数の部品から組み立てられている。購入時に検討材料となるCPUやメモリなどもパーツの一つだ。ノートパソコンや一体型パソコンでは拡張性が低いか全く無いものもあるが、一般的なデスクトップパソコンであれば本体の蓋を開けて特定のパーツだけを交換・追加することができるようになっている。

比較的簡単なのはメモリの追加だ。メモリに関してはメーカー製のパソコンやノートパソコンでも増設できる構造になっていることが多いので、一台のパソコンを長く使うタイプならば増設経験があるかもしれない。

メモリを追加する以外にも、音質の向上のためにサウンドカードを追加したり、処理速度を上げるためにCPUを交換したりといったことが可能だ。パーツを最新のものに入れ替えていけば、入れ物だけ古いままで性能は現役というマシンを作ることができる。

グラフィックカードも交換可能なパーツであり、独立したグラフィックカードを搭載していないマシンに追加したり、古いグラフィックカードから交換したりといったことができる。要求スペックの高い3DゲームなどをしないならCPU内蔵のグラフィック機能だけでもパソコンを使うことはできるので、メーカー製の非ゲーミングマシンであれば新しいグラフィックカードをはめるだけで使えることも多いだろう。

バンドルの対象者

今回のバンドルを購入することでお得になるのは、手元にGTX 1070を使えるパソコンがあるか、このパーツを使って新しくVR用パソコンを組み立てるユーザだ。取り付けに特別な技術は必要ないが、ある程度の知識はあることが望ましい。

使用している他のパーツによってはGTX 1070に対応していないということもあり得る。また、スリムケースを使用しているとケースや他のパーツと干渉して取り付け出来ない可能性もある。

バンドルはお得?

G-Gear

GeForce GTX 1070はVR対応のゲーミングノートにも搭載されるパーツだ

バンドルの購入を考える消費者にとって気になるのは、「果たしてバンドルはお得なのか」ということだろう。

単品購入との比較

今回のバンドルの場合、含まれるのはHTC Vive本体とNVIDIA GeForce GTX 1070だ。

HTC Vive本体は8月の末に初めて値下げが発表され、アメリカでは599ドルとなっている。今回のバンドルの価格は799ドルなので、200ドル追加することでGTX 1070が購入できる計算だ。

GTX 1070は200ドルで購入できるパーツではない。低価格なメーカーのものでも400ドル程度なので、約200ドル(2.3万円)お得になる。

最新ではないグラフィックカード

HTC ViveとViveを利用するパソコンに適したグラフィックカードがほしいという消費者にとっては間違いなくお得な今回のバンドルだが、注意点もある。バンドルされるGTX 1070は現時点で最新でも、最高でもないパーツだ。

新しさで言えばNVIDIAからGTX 1070Tiの発売が発表されており、既に予約の受付も開始している。価格は449ドル(5.1万円)とGTX 1070に比べて高額だが、その分性能も上だ。

GTX 1070Tiよりもさらに性能の高いGPUを望むなら、よりグレードの高いGTX 1080が販売されている。ただし、GPUのみでVive本体と同じくらいの金額になってしまうことは覚悟しなければならない。

 

GTX 1070は最新のパーツではないために価格も落ち着いてきている。バンドルで入手すればさらに安いので、非常にコストパフォーマンスに優れた製品と言えるだろう。性能的にもVRゲームを問題なく利用できるレベルだ。

だが、より高性能なパーツが既に販売されていることも事実である。将来的にVRゲームが要求するスペックが高くなれば、力不足になるのが早いかもしれない。

現在GPUバンドルが提供されているのはアメリカのみだが、HTCはバンドル戦略に力を入れているので他国でもキャンペーンが展開される可能性はある。なお、日本向けには東京ゲームショウ2017を記念してVRゲーム2本がバンドルされるキャンペーンが実施中だ。

 

参照元サイト:VR Focus
参照元サイト:Vive


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