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3D CADモデルをVRで共有できるミーティングアプリ「InsiteVR Meetings」、無料でダウンロード可能

遠隔地にいる人とも、まるで同じ空間にいるかのような感覚で交流できるソーシャルVR技術は、エンタープライズやビジネスシーンにおいても活用の可能性を秘めている。

同一のVR空間に集まってデータや、必要な情報をすばやく共有することができるので、従来のように人やモノが移動する必要がなく、参加者はVRヘッドセットを装着するだけでバーチャル会議を手軽に行うことができる。

InsiteVRが開発したアプリ「InsiteVR Meetings」はこのようなバーチャル会議を行うことができるアプリで、VR空間で3Dデータを共有することができる。

「InsiteVR Meetings」とは

VR空間で3D CADモデルを共有できるアプリ

本アプリは建築業界や自動車業界、エンジニアリングなど3Dモデルを使用する分野において活用できるアプリだ。

これらの業界ではもっぱらCADを用いて制作した3Dモデルを用いて製品のデザインや開発を行う。デザインの詳細やディテールを掘り下げる際などのミーティングで、本アプリは活用できる。

CADで制作した3DモデルをVR空間でリアルタイムで共有することができるので、従来のデザインミーティングをより手軽に、短時間かつ低コストで行うことが可能だ。

VR空間でのデザインミーティングが可能に

今日、インターネットを通じて遠隔地の人々と協働することは珍しいものではなくなった。そのような状況で、とくに3Dモデルなどの情報量の多いデータを共有する際、これまでは2D画面と、スカイプなどの音声通話によってデータの共有を行なっていた。

しかし、やはり2D画面越しでは3Dモデルのサイズや全体像などを正確に把握することは難しい。ここでVRを活用することによって、3Dモデルがまるで実際にそこにあるかのように閲覧することが可能になる。サイズやモデル、ディテールなどを直感的に把握することができる。

様々な分野での使用に対応

「InsiteVR Meetings」は様々な分野での使用に対応しており、たとえばデザイン、エンジニアリング、建築、車やバイク、様々なパーツのデザインなど、3Dモデルを使用する分野で活用できるアプリだ。

音声通話技術のVoice Over IPを用いて、リアルタイムで多数の人たちと会話をしながら、実寸大で表示された3Dモデルを共有することができる。従来のようにミーティングのために全員が一つの場所に集まる必要がないため、コスト削減にもつながる。

複数人が参加可能

本アプリでは、参加するユーザーのうち一人がプレゼンターとして、他の参加者が集まるVR会議室のホストとなる。プレゼンターは他の参加者が集まる場所を決めたり、参加者に特定の箇所に注目するよう促すこともできる。

そして参加者はこのVR会議室に集って、3Dモデルを閲覧しながら会話をしたり、ブレインストーミングなどを行うことができる。それ以外にも、3Dモデルのスケールを変えたり、他の参加者をミュートしたりなど、様々な機能を使用することができる。

様々なプラットフォームに対応、無料で利用可能

「InsiteVR Meetings」は様々な種類のCADモデルに対応しており、FBXやOBJ形式のファイルをVR空間内に読み込むことが可能だ。また、コントローラーを用いてスケッチを描き足すこともできるので、文字や立体図を描きながらミーティングを行うことができる。

本アプリはOculus Rift、HTC Vive、Gear VRで使用することが可能だ。InsiteVRの公式サイトからダウンロード可能で、無料で使用できる。

デザイン/ミーティングで活用可能なVRアプリ

「Holodeck」

台湾の半導体メーカーNVIDIAは、同社が開発するVR3Dデザインアプリ「Holodeck」の早期アクセス版のリリースを発表、現在参加者を受け付けている。

「Holodeck」はコラボレーティブVR環境と呼ばれる、人間の五感をVR空間に持ち込んだかのようなリアルなデザイン環境を提供するツールだ。ユーザーは他の参加者とともに、高画質で高品質な3Dモデルを制作することができる。

本アプリはスウェーデンのスーパーカーメーカーのケーニセッグや、米国の設計建築事務所コーン・ペダーセン・フォックス、NASAなどで使用されている。「Holodeck」はゲームエンジンUnreal Engine 4を用いた高いレンダリング技術を実現しており、高精細な3Dモデルを表示することができる。

現実の物理法則に忠実となるように設計されたVR空間内で、高画質の3Dモデルを用いて、ディテールにまでこだわったデザインを行うことが可能だ。

参考:NVIDIA、高品質な3Dデザインを可能にするVRツール「Holodeck」のアーリーアクセスを受付開始!

「CollabHub」

「CollabHub」は、VR空間で自由に使うことができるホワイトボードアプリだ。遠隔地にいる人同士がVR空間に集まってブレストやミーティングを行う際に使用できる。

本アプリを用いて、バーチャル会議でホワイトボードに案を書き出したり、課題に対する意見をまとめる、といったことが可能になる。また、短形や円といった図形を描画したり、色を変えることもできる。

ホワイトボードのサイズを変更したり、書き出した内容を保存、画像としてエクスポートすることも可能だ。VRデバイスを所有していないユーザーに画像で共有することもできる。

参考:VR空間で黒板やホワイトボードを共有できる『CollabHub』

フォルクスワーゲンの取り組み

自動車業界でもVRを活用する取り組みは行われており、独自動車大手メーカーのフォルクスワーゲンは同社の社員教育にVRを活用している。

VRをトレーニングに用いる取り組みは、自動車業界ではフォルクスワーゲンが史上初となる。また同社が開発したアプリでは、世界中のユーザーが同じバーチャル空間に集まり、共同作業をすることも可能だ。

このシステムはバーチャル空間で車を組み立てる練習をしたり、会議や生産工程のシミュレーションなどにも活用できる。同社はVRだけでなくARの活用についても前向きで、将来は同社のトレーニングシステムにARを活用することを検討している。

参考:フォルクスワーゲンがHTC Viveを本格採用

参照元:VRFocus Virtual Reality Technology To Improve Business Meetings

daisuke


ライター兼翻訳家。2016年12月にプレイステーションVRを体験したことをきっかけにVRに関心を持つ。ARやドローン、AIなどの先端テクノロジー全般に興味があり、SF化する世の中にワクワクしています。

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