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映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」のキャンペーン用VRアプリを体験すると、トレーラー動画より心拍数が24%上昇する

映画「ソウ レガシー」のVRアプリ画像

海外メディアADWEEKは、映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」のキャンペーン用VRアプリについて報じた。

映画「ソウ・レガシー」のVRアプリ画像

VR体験は動画体験を超える

最近ではハリウッド大作映画の宣伝用コンテンツとして、VR動画やVRアプリがリリースされることはすっかりお馴染みとなっている。ホラー映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」も例外ではなく、宣伝用のVRアプリが同映画のアメリカでの公開日2017年10月27日に先立つこと2週間、期間限定でリリースされた(トップ画像参照)。

同VRアプリの開発は、ゲームエンジン開発で知られているUnityが担当した。開発チームは、VRアプリの宣伝効果を客観的に評価するために、次のような評価基準を立てた。その評価基準とは、同VRアプリを見ることによって、ユーザの心拍数といったバイタル・データがどのように変化するか、というものである。同VRアプリが宣伝する映画のジャンルがホラー映画であるだけに、こうした評価基準はVRアプリの出来栄えを評価するうえで極めて妥当なものだろう。

以上のような評価基準をかかげて開発されたVRアプリは、映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」で描かれている密室からの脱出をVR体験するという内容となった。このVRアプリと同映画の宣伝用トレーラー動画をそれぞれテストユーザに体験してもらった結果、VRアプリはトレーラー動画に比べて心拍数が24%上昇し、発汗も44%活発になった。簡単に言えば、VRアプリのほうがトレーラー動画より「ハラハラドキドキ」したのだ。

同VRアプリが限定公開されていた2週間のあいだ、同VRアプリに関するオンライン調査も実施された。その調査結果によると、2週間でのべ175,000人が同VRアプリにアクセスし、そのうち13.5%(つまり23,625人)が実際にプレイした。そして、プレイしたユーザの70%が同アプリを最後までプレイし、プレイ回数は平均1.6回であった。

以上のような同VRアプリの成果に関して、UnityのVR/AR広告部門を率いているAgatha Bochenek女史は以下のようにコメントしている。

映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」のキャンペーン用VRアプリは、VRはヒトの感情に強く訴えるエモーショナルなメディアであることを様々な事実から証明してくれました。

今回の調査でVRがもっている多大なインパクトと、トレーラー動画と比べた時の違いについてはっきり認識することができました。

以上の調査結果だけからVRと動画の違いを結論づけるには、データが少なすぎるだろう。だからこそ、心拍数や発汗といった客観的に測定可能な数値によってVRと動画を比較する試みは、今後も続けるべきであろう。

VRホラーコンテンツの展開

VRとホラー動画あるいはホラーゲームは非常に相性がよく、本メディアでも今までに数多く紹介してきた。

The Dark Corner

3つのホラー系ショートフィルムを収録したVR動画アプリ「The Dark Corner」は、この動画を制作したフィルムメーカーGuy Shelmerdine氏の悪夢をVR動画としたものだ。

同動画を制作したGuy Shelmerdine氏が言うには、ホラー系VR動画を制作する時の秘訣は、「自分が行ったら怖いと思う場所に、視聴者をバーチャルに行かせる」、とのこと。

VR動画を活用すれば、そうした「行きたくない場所」を一人称視点から体験することを視聴者に提供できるのだ。

Sansarユーザが作ったホラーVRコンテンツ

The Diner

セカンドライフのLinden Labが運営するVRプラットフォームSansarでは、Sansarユーザが作成したホラーコンテンツのコンペティションが実施されていた。そのコンペティションを制したのが、C3rb3rusが制作した「The Diner」(上の画像参照)だ。

日本ではあまり馴染みのないスタイルだが、車に乗ったまま巨大スクリーンで映画が見られるドライブイン形式の映画館がリアルに再現されている。この昔ながらの舞台は暗く、不気味な出会いを演出するための背景としてピッタリだ。

Sansarには多くの高品質なVRコンテンツが公開されているが、その中でも特に光の演出やオブジェクトの質感にこだわった作品と言えるだろう。映像がリアルなだけに、恐怖も増すことになる。

Vive Nights at Freddy's: A VR Fan-Remake

「Vive Nights at Freddy's: A VR Fan-Remake」は、有名ホラーゲーム「Five Nights at Freddy’s」を同ゲームのファンであるインディーズゲーム開発者DieljiがVRゲームとしてリメイクしたものだ。名前にVIVEという単語が入っているものも、実際はOculus Riftにも対応している。

同ゲームはオリジナルゲームのシステムとグラフィックを基本的には踏襲しているものも、現時点では2日間しかプレイできない。そうはいっても、上の動画を見ればわかるように、オリジナルを凌駕するかも知れないほどの恐怖を味わえる仕上がりとなっている。

なお、同ゲームはインディーズゲーム・プラットフォームGamjoltから無料でダウンロードできる

ホラーに関しては、遠からず「VRで体験するのがいちばん」という結論に達するのではないだろうか。

ソース:ADWEEK
http://www.adweek.com/digital/this-horror-movies-campaign-shows-how-vr-can-affect-your-body/


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