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VR(仮想現実)を活用した独自の介護スタッフ研修がスタートへ

2017/10/18 13:03

VR(仮想現実)を活用した独自の介護スタッフ研修をスタート

ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で介護事業等を展開するヒューマンライフケア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:瀬戸口信也)は10月から、VR(バーチャルリアリティー=仮想現実)を活用した独自コンテンツによる教育研修を、同社で働く介護スタッフを対象に開始している。

実体験に近い体験ができるVRコンテンツの特性を生かし、より効率的・効果的なスタッフの育成を目指すということだ。

実施の背景

介護現場における教育研修は、OJT(職場内訓練)を中心に、座学研修などのOFF-JTを組み合わせて行われるのが一般的だ。

ただ、これまでのレジュメを用いた座学研修は、受け身になりがちで、育成の効果を発揮しにくい、という側面があった。

こうした座学研修における課題を解決するため、近年、VRを用いた研修が注目されている。

企業の教育研修担当者にVRを研修に活用するメリットを尋ねた民間調査(※1)でも、「従来の研修ではカバーできなかった・教育しづらかった研修内容の実現」(50%)や、「従業員のスキルの向上・生産性向上」(42%)といった回答が上位に入るなど、その効果が期待されているということだ。

一方、同社は、独自の社内資格「ケアテクニカルマイスター制度」を2014年に創設。

今年4月からは、スタッフの教育研修を担う「トレーナー」を全拠点で任命するとともに、教育研修を推進する専任の「チーフトレーナー」を各地域で配置するなど、スタッフ向けの教育研修に力を入れている。

こうした取り組みをより充実させるため、従来型の座学研修では難しかった、経験値を積めるVRの特性を活用。

介護を受ける利用者の視点を能動的に体験できるなど、リアリティをもって受けられる、同社独自の研修コンテンツが制作された。

こうしたプログラムの整備により、知識と体験を組み合わせた、効率的で効果の高い教育研修を目指しているという。

VR研修の概要

同社が今回制作したコンテンツは、①スピーチ・ロック、②危険予知訓練―の2つ。

これらを用いた教育研修を、既存の介護スタッフ全員を対象に、順次実施していくということだ。

将来的には、介護スタッフの育成期間の短縮化を目指し、新入社員の配属前研修でこのVRコンテンツを活用することを視野に入れてい5るという。

スピーチ・ロック

「言葉による拘束」と言われている。例えば「ちょっと待って」と介護スタッフが発する言葉は、利用者の行動を制限してしまうことにつながる。

日常の介護現場において何気なく行われがちな場面を、介護スタッフと利用者それぞれの視点で体験する。

危険予知訓練

360度を見渡すことができるVRの特性を生かし、介護現場のフロアを見渡しながら、危険が発生しそうな場所を探すことで、事故の予防につながる。

イメージ

VR研修コンテンツ「スピーチ・ロック」の一場面。介護を受けるご利用者の視点を体験できることが特長

今後の展望

今後はVRコンテンツを用いた教育訓練を介護スタッフ全員に対して実施すると共に、コンテンツを拡充する方針で、こうした教育研修制度の充実により、さらなる介護サービス品質の向上を図っていくとしている。

※1 eラーニング戦略研究所(運営:株式会社デジタル・ナレッジ)「企業におけるVRの教育利用に関する調査報告書」(2017年4月7日公表)より引用

「ヒューマンライフケア」とは

1999年の事業開始以来、全国191事業所(2017年10月1日現在/FC拠点含む)で幅広く介護サービスを展開し、介護事業におけるワンストップソリューションを実現している。

居宅介護支援、訪問介護、小規模多機能ホーム、有料老人ホーム、デイサービス、グループホームなど多岐にわたる介護サービス事業と子育て支援事業を、教育部門である「ヒューマンアカデミー」、人材サービス部門である「ヒューマンリソシア」「ヒューマンタッチ」をはじめとするヒューマングループ各社と強力に連携しながら行っている。

心に届く最高のサービスを目指し、一人ひとりの利用者に応じたサービスの提供と、家族が笑顔で暮らせる環境づくりの手伝いをしていくとのことだ。

ヒューマンライフケア株式会社 会社概要

http://human-lifecare.jp

【代表者】 代表取締役 瀬戸口 信也

【所在地】 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビル1階

【設 立】 2010年4月 ※介護事業開始:1999年

【資本金】 1,000万円

参照元:ニュースリリース

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