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伝説の奇ゲーがPSVRに!「クーロンズゲートVR suzaku無料体験版」をプレイレビュー!

2017/09/24 20:00

2017年秋に発売されるPSVRソフト「クーロンズゲートクーロンズゲートVR suzaku」無料体験版のプレイレビューです。

9月6日、PSVRにて「クーロンズゲートVR無料体験版」が配信されたのでプレイレビューしたい。

クーロンズゲートVR suzakuとは

『クーロンズゲートVR suzaku』は、1997年に発売されたアドベンチャーRPG「クーロンズ・ゲート」の世界感をVRで体験できる異世界散歩体験アトラクション。

『世にも奇妙な物語』『NIGHT HEAD』など数多くのテーマ曲を担当する作曲家・蓜島邦明氏の『クーロンズ・ゲート』の楽曲と共に、立体音響、マップの一部をVR空間として再現しているとのこと。

無料体験版では、本編の一部のVR空間を散策できる。
だが、その前に、原作である「クーロンズゲート」について振り返ってみたい。

「クーロンズゲート(KOWLOON'S GATE -九龍風水傳-)」とは

時は20世紀末、1997年にプレイステーション(PS1)にて発売されたアドベンチャーRPG「クーロンズゲート(KOWLOON'S GATE -九龍風水傳-)」をご存知だろうか?

画像出典…http://www.jp.playstation.com/software/title/jp1091npjj00737_000000000000000001.html

超級風水師として、この世と対なす別世界「陰界」から突如出現した「九龍城(クーロンじょう)」の風水を正し、世界の崩壊を防ぐ…

返還前の香港・九龍城砦をモチーフにしたサイバーパンクな世界感、アジアンゴシックな不穏な雰囲気、カルト宗教、妄想、双子といった強烈なビジュアル、CD4枚という大作ボリュームは、PS1の「怪作」「伝説の奇ゲー」として語り継がれ、2017年現在なお、動画サイトなどでカルト的な人気を博している。

その意味では、PS1最大の衝撃作「ファイナルファンタジーVII(FF7)」にも劣らない、90年代を代表する作品の一つ、と筆者は個人的には思っている。勿論、ゲームとしての不親切さなどは比べ物にはならないと思うが…。

画像出典…http://www.jp.playstation.com/software/title/jp1091npjj00737_000000000000000001.html

「クーロンズゲートVR」は、この90年代末ならではの不穏さ、不気味さ、をどこまで再現しているか、注目、あるいは期待が高まっていると思う。そこを一つ一つ検証していきたい。

カオティックな世界感を現代のグラフィックで再現。だが…

冒頭、懐かしいPS1の起動時の演出をパロディしたオープニングに感動するはずだ。また、ゴーグルをつけたり外すタイミングを指定されるシーンがユニーク。これにより、ヘッドマウントディスプレイを装着する、という事すらゲームの中の演出にしている。若干煩わしい演出ではあるのだが…。

角度固定での右スティック視点変更は没入感を損なうし酔いを頻発させる。これはなんとしてでも改善してほしい。また、できるならばいわゆる「カニ歩き」とも言うべき平行移動も取り入れて頂けると快適になるだろう。
「バイオハザード7」など、自由に移動できるアドベンチャーの操作方法、視点移動の方式に参考になるべき作品は必ずあるからだ。

ゲームではないことに留意

正直、期待しまくっていたために、「こ れ は ひ ど い 」と言いたくなってしまった。

「97年当時リアルタイムでは到底再現できなかったゲーム内クーロンの街並み(Jpegダンジョン部分)をハイレゾ化リアルタイムで自由に街並み散策を可能にします」 とのことだったが、9月6日に配信された体験版の時点ではまだ、龍城路及びクーロンフロントを自由に散策はほぼ不可能だ。妄人達は喋ってもくれず、BGMは堪能できず、プレイヤーは不気味かつ暗いグラフィックの狭い範囲を散歩するだけ。ゲーム性は皆無である。

愛着あるが故に辛口にならざるをえないのが現状だ。

だが、現在、ホームページではPSVRならではの「念写」「エビ拾い」など新要素も示唆されている。自分は待つ。そして必ずプレイしたい。この、20年待った、強すぎる、呪いのような期待に応えてほしい。できるなら、高いレベルで裏切って欲しい。

まとめ

「ブレードランナー」「攻殻機動隊」など、サイバーパンクな雰囲気が好きなゲーマーは多いと思う。そしてそのゲーマー達の中には「クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-」に惹かれるユーザーも多いと思う。

「ファイナルファンタジーVII」も同様だが、精神世界、カルト、インターネット…あの混迷と、だからこそ可能性や未来に満ちていた90年代の世界…あの雰囲気をもう一度体験してみたいのは単なる思い入れや懐古主義だけではないはずなのだ。ゲームがこの20年で、超絶なる進歩をした中で、ロストテクノロジーとなりかけているある意味荒唐無稽な、ある種の破壊的な想像力…その代表作とも言える作品が「クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-」だったと考えている。

製品版を期待して待ちたい。

クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-

現状の体験版では「クーロンズゲート」の魅力を存分に堪能できるとはいい難い。
原作である「クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-」は限定版の特典ブックレット付きで、PlayStation®Vitaにも対応したバージョンが販売されている。価格も800円と安い。

是非興味をもったユーザーは原作のプレイをしつつPSVR版の正式リリースを待つ事をオススメする。

PS Storeダウンロードページ

『クーロンズゲートVR suzaku』詳細

商品名  : クーロンズゲートVR suzaku
対応機種 : PlayStation®VR専用
発売日  : 2017 年内発売予定
価格   : ダウンロード版 3,980 円(税別)
ジャンル : アドベンチャー
プレイ人数: 1 人
販売・発売: 株式会社ジェットマン
CERO表記: B(12 歳以上対象)

体験版 PS Storeはこちら

<以上、PS Storeの情報より抜粋>

Takanomerde


1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

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