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アプリ不要のAR体験!イギリスの駅に企業PR用のARインスタレーションが設置

イギリスの駅の風景
ドイツの家電メーカーAEGは、ロンドンのキングス・クロス駅に、AR体験ができるインスタレーション、「Magic Mirror」を設置することを発表した。

このインスタレーションは、ARコンテンツ制作スタジオである3rockARと協力して開発が進められているようだ。

駅の利用客はミラーの正面に立つことで、自身の周囲がARイメージによって変化し、普段と異なる駅の風景が展開されていく様を楽しむことが可能となる。

ヘッドセットもアプリも使わずにARを体験できるため、消費者に対する製品プロモーションの効果を、大きく高めることができそうだ。

マジックミラーの利用開始日は2017年11月13日、14日から。朝の8時から夜の11時までを稼働時間として予定している。

3rockARについて

企業向けのARソリューションを提供する会社

3rockARは、ブランドの認知向上を狙ったARマーケティングキャンペーンなど、企業のプロモーション活動を支援するためのARソリューションを提供する会社だ。

2016年にはCentum Media GmbHなどと協力して、ベルリンのAlexaショッピングモールにて「Magic Mirror」を設置した実績がある。

また、2017年にはAPGと協力して、スイスのチューリッヒ中央駅にも「Magic Mirror」を設置している。

マジックミラーとは?


Magic Mirrorの体験者は、鏡の中に映し出されるAR映像に合わせて、様々な動きを取りつつコンテンツを楽しむことができる。

チューリッヒ中央駅に設置されたMagic Mirrorには、シロクマなどの動物が登場したり、巨大なタイヤが体験者めがけて転がってくる、雷が降ってくるといったAR映像が映し出されていた。また、このほかにもARキャラクターとオブジェクトを撃ち合って勝負するゲームなども用意されており、インタラクティブなAR体験が味わえた様子だ。

Alexaショッピングモールのケースでも、ビーチの映像や、ライブステージの映像などが流されており、多くの買い物客がミラー前で足を止め、いつもと異なる風景のショッピングモールを体験していたようだ。

キングス・クロス駅のMagic Mirrorについて

AEGのマジックミラー

Magic Mirrorの強みとは?

Magic Mirrorの強みは、ヘッドセットやスマートフォンへのアプリをダウンロードする必要すらなく、AR体験を提供できるという点だ。

体験者の側が特別に事前準備もする必要が無いので、その分だけ、より多くの潜在的顧客にアプローチする事が可能となる。

2つのメインアニメーション

今回、AEGは2つのARアニメーション映像をミラー上に映し出す。

ひとつめの映像は、AEGの冷凍冷蔵庫の冷却力をPRするための映像だ。雪が降り積もる風景の中、開け放たれた冷凍冷蔵庫からペンギンが次々に抜け出す映像が流れる。AEG製品の冷却力の威力と範囲をアピールする内容に仕上がっている。

もうひとつは、AEGの洗濯機のエネルギー効率性をPRする内容の映像。滝や野生の鹿などが登場する映像で、自然の風景を描写している。省エネルギー化により、環境への影響を抑えた洗濯機に設計されていることをアピールする狙いがあるよう
だ。

満を持してのロンドン進出

キングス・クロス駅はロンドン市内でもトップクラスの乗降車数を誇る駅だ。その分だけ多くの消費者に影響を与えるプロモーションが可能となると予想される。

前述のように、3rockARのMagic Mirrorは世界各地に設置され、成功を収めている。しかし、イギリスにMagic Mirrorを設置した実績はまだない。ARインスタレーションに対して、ロンドン市民はどのような反響を寄せることになるのだろうか。

企業によるARを使ったPR事例紹介!

ARを用いて企業が自社製品をPRすることは、今日ではさほど珍しい事例ではなくなっている。

以下ではそうした事例のうち、一部を紹介しよう。

バーチャルメイクアプリ「YouCam メイク」

「YouCam メイク」の画像
体験型イベント「ALBIONファンデーションフェス 2017」にて発表された、ARによるバーチャルメイクアプリ。体験者はお勧めの化粧品やメイク方法をアプリを通じて提案してもらうことができる。美容関連商品の販促に繋がるアプリだ。

家具の使用感を確認できる!「IKEA Place」


自宅やオフィスなど場所を問わず、IKEAの家具を設置した際のレイアウトを確かめることができるARアプリ。

家具のARモデルは部屋のサイズに応じてリサイズされて表示される。またカラーも自由に変更可能なので、部屋に最も合う家具製品を納得いくまで探すことができるのだ。

消費者に、家具を設置した際のイメージをシミュレーションさせることで、購入への心理的ハードルを低く抑える効果が期待できる。

参考URL;
AEG, 3rockAR, VRFocus

池谷 翼


大学では社会学を専攻してました。先端情報技術と社会の関わり合いに興味があり、個人的に調べています。

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