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プログラムができなくてもARコンテンツのクリエイターになれる「Metaverse」

MetaverseでARコンテンツを作る
MetaverseでARコンテンツを作る

難しい操作なしでARコンテンツを制作できる

AppleがiPhoneで利用できるARプラットフォームARKitの配信を開始したことで、ARアプリへの注目が集まっている。

しかし、AR機能を使ったアプリを独自に開発するためにはプログラムやCGの高度な知識が必要だ。元々スマートフォン向けゲームアプリ開発の知識があるのでなければ、ARゲームを個人で作るのは難しい。

ARコンテンツを作ってみたいが知識がないというユーザも、「Metaverse」と既存の3Dモデルを使えばAR体験を作り出すことができそうだ。ただ映像を表示するだけではなく、ユーザの操作に反応するARコンテンツを作ることも可能だという。

MetaverseでARコンテンツを作る

グラフィカルなインターフェイス

コーディング不要のグラフィカルなインターフェイス

ARコンテンツが何を指すかは曖昧だが、おそらくMetaverseを使えばユーザの意図しているようなARコンテンツを作ることが可能だ。単にカメラの映像に重ねて3Dモデルやテキストメッセージを表示することも、特定の製品や人の表情を認識して反応させることもできる。

シーンの構築

Metaverseで作るAR体験は、「シーン」と呼ばれるブロックを組み立てるようにして構築されている。

シーンは、画像をアップロードしたり、PolySkechfabから3Dモデルを読み込んだりして追加することが可能だ。あるいは、YouTubeの360度動画などをシーンに配置することもできる。

各シーンは静的なものだけでなく、ユーザの操作を待つような処理を実行することも可能だ。テキストボックスに文字入力を行わせたり、写真を撮らせたりして次のシーンに利用することもできる。

シーン間の移動

AR体験は、シーンとシーンを繋ぐことで構築される。

コマンドを入力してプログラミングを行わなくても、命令が書かれたブロックを組み合わせることでシーン間のナビゲーションが可能だ。ただ時間の経過で次のシーンに進むだけでなく、入力内容に応じて分岐させたり、特定のオブジェクトを認識すると次のシーンに自動的に進むルールを作ったりすることもできる。

Metaverseのシーンを制御するだけでなく他のサービス(Twitterなど)と連携させることも可能だ。より高度な処理を行いたいなら、自前でコーディングしたカスタムブロックを作ったり、外部のAPIを呼び出したりといった操作にも対応する。

簡単な共有

MetaverseでAR体験の構築を終えたら、リンクまたはQRコードによって共有することができる。iOSまたはAndroid端末にMetaverseのARブラウザアプリをインストールしておけば、他のユーザが作ったARコンテンツの表示が可能だ。

アプリストアの審査などが必要なく容易に共有できるという特徴は、ローカルな宝探しイベントなどで有効に働くだろう。

Metaverseの利用例

Metaverseには標準で用意されているものだけでも150を超える命令のブロックがあり、それらを組み合わせることでARアプリを構築できる。カスタムブロックを使えば、作ることのできるARアプリの幅はさらに広がる。

利用例としては、問題をAR表示するクイズアプリが挙げられる。テキストを表示させたり、選択肢の中から答えを選ばせたりといった機能ならば標準のブロックだけでも作ることが可能だ。

位置情報を利用可能なので、問題を解いては指示された場所に移動していくオリエンテーリングや宝探しのようなゲームを作ることもできるだろう。バーチャルアイテムを保管するインベントリの機能を作ることもできるため、地域のイベントでスタンプラリーをするとクーポンがもらえる、といった利用法も考えられる。

Metaverseを使って、テーマパークなどで取り入れられることも増えている「謎を解いて脱出する」ゲームのコンパニオンアプリを作ることもできそうだ。

ARKit/ARCoreなどへの対応

様々なサービスと連携するMetaverse

元々、Metaverseを作って作れるARコンテンツはポケモンGOなどと同じく端末周辺の環境を認識しないものだった。そのため、スマートフォンを持ったユーザが移動すればARオブジェクトも一緒に移動してしまう。

だが、ARKit/ARCoreへの対応が進められている。モバイルARプラットフォームのサポートによってオブジェクトを特定のポイントに配置することも可能になり、テーマパークやローカルイベントでの利用がさらに進みそうだ。

個人でAR体験を制作する場合だけを考えても、ARKitを使ってオブジェクトを固定することで作成可能なコンテンツの幅は広がる。ARプラットフォーム以外でも、各種IoTデバイスとの連携などが可能だ。

コンテンツ制作が特別なものではなくなる

現在のところ、視覚化技術はまだ新しくて特別なものだ。だが、MetaverseやAmazonの「Sumerian」のようなアプリ・サービスがARコンテンツの制作を全ての人に開かれたものにしようとしている。特別な知識や技術を持っていなくても、アイデアがあればARアプリを開発することが可能になるのだ。

ポケモンGOのような大ヒットするARゲームを作ることはできなくても、少しだけ生活を楽しくしてくれるような個人制作のARコンテンツは増えるのではないだろうか。数年後には、画像や動画を共有するような感覚でARコンテンツを共有するのも当たり前になっているのかもしれない。

 

参照元サイト:Next Reality
参照元サイト:Metaverse

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