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Windows MRと既存のVRヘッドセットはどっちが優れてる?スペックや本体価格から比べてみた

Windows Mixed Reality(Windows MR)のヘッドセットが各社から続々と発表され、すでに発売されているものもあり、徐々に盛り上がりを見せています。Windows MRはSteamVRにも対応するとアナウンスもあり、VRでもつかえるなど汎用性も高いということで、今VRデバイスを買ってVRゲームをするのと、Windows MRを購入してVRゲームを遊ぶのはどっちがベストな選択といえるのでしょうか?今回は価格や必要スペックなどをまとめてみました。

本体価格はwindowsMRのほうがやや安いか!本体価格で比べてみる。

VRデバイスの本体価格はPCを使うハイエンドなものであると非常に高価であるというのが定説ですが、Windows MRはそんなハイエンドVRよりもやや安価であるというのが特徴に上げられます。
これは、Windowsを普及させ、PCを誰でも扱えるものに変えた過去を持つMicrosoftが、VRやMRも誰でも簡単にアクセスできるものへと変えていこうという意気込みがうかがえますね。

それでは主要VRヘッドセットと、Windows MRヘッドセットの値段を比べていきましょう。

製品名 価格
HTC VIVE(VR) 84,110円(税込)
Oculus Rift(VR) 50,000円(税込)
Lenovo Explorer(MR) 約39,582円(日本未発売の為ドル換算)
HP Windows Mixed Reality Headset(MR) 49,800(税抜)
Dell Visor(MR) 53,460円(税込)
Acer Windows MR Headset(MR) 59,184円(税込)

以下の様に、VRのヘッドセットがモーションコントローラー付きのHTC VIVEでは8万弱、Ocslusも同様にヘッドセットとモーションコントローラーセットで5万円、windowsMRはすべての機種でモーションコントローラーを付属し、平均3万円~5万弱という結果に。windows MRは機種毎デザインや形状が異なりますが、Microsoftが要求する品質の一定レベルをクリアしたもののみがwindows MRを名乗ることが出来るので品質的に見てもそこまで大きな個体差を感じるということはなさそうです。

要求スペックでもwindowsMRのほうが手に取りやすい結果に!

次に推奨スペックからwindows MRとVRのヘッドセットを比べてみたいと思います。

Oculus Riftの推奨、最小スペック

推奨スペック 必須スペック
CPU Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上 NVIDIA GTX 1050 Ti / AMD Radeon RX 470以上
グラフィック NVIDIA GTX 1060 / AMD Radeon RX 480以上 Intel i3-6100 / AMD Ryzen 3 1200、FX4350以上
メモリ 8GB以上のRAM 8GB以上のRAM
ビデオ出力 HDMI 1.3互換ビデオ出力 HDMI 1.3互換ビデオ出力
USB USB 3.0ポートx3、USB 2.0ポートx1 USB 3.0ポートx1、USB 2.0ポートx2

HTC VIVEの推奨スペック

推奨スペック
CPU Intel™ Core™ i5-4590、AMD FX™ 8350、または同等クラスのCPU以上
グラフィック NVIDIA GeForce™ GTX 1060、AMD Radeon™ RX 480、または同等クラスのGPU以上。
メモリ 4 GB RAM以上
ビデオ出力 1x HDMI 1.4ポートまたはDisplayPort 1.2以上
USB 1x USB 2.0ポート以上

windows MRの推奨、最小スペック

Windows MRでのスペック表記はMixed RealityとMixed Reality Ultraの二つに分かれます。

Mixed RealityではゲーミングPCのようなハイエンドなPCでなくとも、MRで最小限の機能を扱え、Mixed Reality Ultraではより機能制限なしに最大限の体験を楽しむためのスペック表記となっています。

Mixed Reality Ultra Mixed Reality
CPU Intel Core i5 (第4世代) CPU 4コア以上
AMD FX-4350 4.2Ghz 4コア以上
Intel Core i5 (第7世代) CPU, 2コア
グラフィック NVidia GTX 965M / AMD RX 460以上のDX12対応GPU Intel® HD Graphics 620以上のDX12対応GPU
メモリ 8GB以上 8GB以上
ビデオ出力 HDMI 1.4/DisplayPort 1.2 ×1 HDMI 1.4/DisplayPort 1.2 ×1
USB USB 3.0 タイプAもしくはタイプC ×1 USB 3.0 タイプAもしくはタイプC ×1

推奨スペックと最小スペックを比べてみると、簡単なゲーミングPCでないPCでも動作するwindows MRはコストパフォーマンスに優れているということがわかります。

しかし、VRデバイスではグラフィックス設定を下げるだけで最低条件でも動作するのに対し、windows MRではグラフィックスの設定を下げるだけでなく、機能的にも制限をいくつか受けるという点には注意が必要ですね。

いままでのゴーグルとここが違う!

windows MRのゴーグルを価格と必要スペックの面で比べてみただけでも、必要スペックがそこまで大きくなく、値段も比較手に安く違いが判ると思いますが、ここからはデバイス的な違いに注目していきたいと思います。

VRにも対応しているが、メインがそもそもMRのヘッドセットである。

windows MRは、steamVRに対応し、VRコンテンツも動くということが正式にアナウンスされていますが、もともとの原理や使用目的がVRとMRで大きく違います。

VRは360度全方位に仮想空間を巡らせ、インタラクティブな体験を可能にする技術であるのに対し、MRはそのバーチャルなグラフィックスと、実際の現実世界をミックスさせたMixed Reality(MR)を体験するためのデバイスです。

そのおまけ機能として、VRの体験もできるということですがメインはあくまで、Microsoft holoLensの様なMRです。

トラッキング方式も異なる。

VRとMRで用途が違うため、HMDの位置情報を検出するトラッキングの方式もVRデバイスと違うことが多いです。

これは発売されるメーカーや機種によっても異なりますが、VRデバイスの多くは外部にカメラなどのデバイスを設置して機器の位置を測定する「Outside-in」方式が主流ですが、Windows MRでは、現実世界の映像と仮想空間のグラフィックをミックスさせるために前面にはカメラが取り付けられ、そのカメラやセンサーを用いることで、周囲の測定物を検出して相対の動きを取る「Inside-out」方式が多く採用されています。

そのため、SteamVRをWindows MRで楽しめるとのことですが、トラッキングの方式がそもそも違うため、体感性で一部差が生まれてしまうかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、Windows MRとVRデバイスの価格面や性能的な違い、コストパーフォーマンスなどをまとめてみました。結果としては、新規参入であるWindows MRが手軽さでは優れ、VRにおいても初めてとりあえず手を出してみるには非常に手に取りやすい必要スペックと価格だと感じました。しかしながら、まだSteamVRを実際にWindowsMRで動作させる前例が少なく、デバイス本体のスペックの差でどのような体感性の差異が生まれているのか情報が少ないのも事実です。また、Windows MRデバイスの多くは、デペロップメントキットのみの販売が多く、一般販売少ないという事実もあります。この先の年末年始でこれらのデバイスがどのような立ち位置で商戦を迎えるのか動向に注目できます。


フラッシュ黄金期にゲームや映像に魅せられ、趣味でバンドのミュージックビデオや映像を作成しながら音楽も作っていたりしています。 芸術、文化、社会的な側面からVRという新媒体を見守り、新しい情報やゲームを紹介していきます。

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