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VR深海サバイバルホラー「Narcosis(ナルコーシス)」メタルギアやサイレントヒルのスタッフも参加!息苦しい恐怖感!

2017/04/16 11:00

    「Narcosis」は、深海を舞台とした一人称視点のサバイバルホラー。価格は2299円。

    舞台は日光も届かない太平洋の深海。謎の大地震に巻き込まれ、海底に取り残されたダイバーとなって、わずかな装備で、深海からの脱出を目指す。

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    開発チームにはMGSやサイレントヒルのメンバーも

    本作を開発を手掛けたHonor Codeには、「アサシンクリード」や「メタルギア・ソリッド」「サイレントヒル」等を手掛けたメンバーもいるという。

    確かに深海のグラフィック、映像や音響のレベルは完成度が高い。オープニング、回想という形でゲームのチュートリアルがはじまる演出は映画的で

    特に閉塞感のあるBGMや効果音は作品の世界観とベストマッチしていると感じた。

    キーボードあるいはゲームパッドで行う操作感はコンシューマのアドベンチャーに近い。PS1-PS3のような、アドベンチャー黎明期のユーザーにはグッとくるシーンが多いだろう。

    潜水服のヘルメットから見える景色は、没入感が高く、ゲーム開始時に頭の位置を固定するために不自然な挙動は起こりづらい。

    少々堅い翻訳ではあるが、日本語にも完全対応しているため、ストーリーを把握しやすいのも嬉しい。

    息苦しいまでの恐怖感

    PSVR「バイオハザード7」の大ヒットを例にするまでもなく、ご存知の通り、VRと、ホラーゲームの相性は抜群だ。

    深海という暗黒の世界。それだけでも怖いのに、動きもままならない潜水服。限りある酸素。乏しい装備。それなのに深海魚や巨大イカ、カニといった深海生物に容赦なく襲われる。
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    ダイバーの極限状態を再現したVR表現

    本作は体力は酸素の残量で表示されており、恐怖体験や深海魚たちとの戦闘により酸素を失うと、だんだん視界がぼやけて来る。こういった演出が見事だ。

    また、パニックに陥ってしまい、様々な幻想や怨霊が突然あらわれる。非現実の妄想が見えるようになってしまう。この視覚表現がとにかく怖い。

    閉鎖空間で酸素が少なくなり、パニックを起こす。この、極限状況に置かれたダイバーの精神をシミュレーションしたホラー演出にVRならではの没入感を感じた。

    VR酔いの配慮はされているが、慣れが必要

    ストーリーはほぼ一本道。マップが自由度はあまりないこともあって、行き先を迷うことはないのだが、視野が極端に狭く、足場が悪いところでは即死することもある。

    トラッキングは非常によく、視界移動もかなり配慮されているが、それでもVR酔いはない、とは言えない。

    操作性も、視界を動かすパッド移動と、主人公の移動を混同しやすいせいで、VR酔いが起こりやすかったり、行きたい場所に上手く歩けないストレスが発生する。

    慣れと鍛錬が必要なジャンル、と言えばそれまでではあるのだが。

    ホラー要素やリアリティがゲームとしての爽快感をやや損なっている

    そして、せっかくの酸素の欠乏やホラー要素、襲ってくる深海生物も、酸素ボンベが置かれているスポットに戻る作業を繰り返すだけであり、これらのゲーム性が、探索を停める要素になりがちなのは少し残念だ。

     

    深海とホラーの相性は抜群

    苦言も呈してしまったが、深海を探索するアドベンチャーとして、プレイする価値は十分にあると言えるだろう。

    Steamユーザーからの評価は「非常に好評」でありMetacriticスコアは69点を獲得した。

    PSVRのソフト「PlayStation VR WORLDS」にも、深海を探索し、サメに襲われるパニック・ムービーがあったが、未知の世界を体現できる、という意味では、これほどVRにうってつけの舞台もそうないだろう。

    昔から、それこそファミコンの時代から、ゲームの水中ステージが怖かった。なにも、筆者が泳げないから、というだけではない(苦笑)。地上と違って、自由に動かない操作性や、不明瞭な視界、深海魚や巨大タコといった、未知の生命体、底のない無限の深さ、光が届かない闇…。

    超有名なところでいうと、スーパーマリオシリーズには巨大プクプク(3)やウツボ(64)といった難敵が出現する。「スーパードンキーコング」では「ヘドロのみずうみ」という、汚染され緑色に濁っている視界が悪い水中を進むステージがある。「ワンダと巨像」で湖から巨大な獣が出現したとき等、水中のトラウマをあげるとキリがない。RPGなどでも、沈没船を探索したりするシーンの神秘的ながら、底知れぬ恐怖を感じたユーザーは、決して自分だけではないと思う。

    そして、何をいっても深海。視界の悪さ自由に歩けない操作性もまた、リアリティを再現するために存在するのではないか、と思わせる息苦しさを見事にVRで再現。潜水服からの視界や、首の傾きで酸素残量やアイテムの量がわかるシステムも非常にVRならではの演出でよい。ところどころ回想される人間関係もまた、ストーリーに奥深さを出している。

    そして、やはり日本語化されているのは嬉しい点だ。VRのクオリティ高いゲームが日本語に対応していないというケースは多い。「バイオハザード」「サイレントヒル」「零」…その類の、ホラー・アドベンチャーが好きなユーザーなら、おすすめできるクオリティだ。

    Narcosis 詳細

    タイトル Narcosis(ナルコーシス)
    ハードウェア HTC VIVE,Oculus Rift,OSVR
    提供元 Honor Code, Inc.
    ジャンル アドベンチャーホラー
    マネタイズ 2299円(売り切り型(追加課金なし)
    配信先 このアプリをダウンロードしにいく
    Takanomerde


    1984年生まれ。多感な時期にファミコンから家庭用ゲームの黎明期・黄金期を体験して過ごす。ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリストでもある。

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