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ナイアンティックCEO、「VR廃人」出現への懸念を表明

2017/04/26 12:46

海外メディアVRFocusは、2017年4月6日の記事において、ナイアンティックCEOのVRに関する発言を報じた。

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同メディアは、2017年3月7日と8日にイギリス・ロンドンで開催されたMixed Reality Summitにおいて、ナイアンティックCEOのJohn HankeがVRに関して発言した内容を報じたGamesIndustry.bizの記事を転載した。

Mixed Reality Summitの壇上において、同氏はVRとARに関して、以下のように発言した。

私がVRに関して懸念していることは、VRがよく出来過ぎているために、ヒトがVRであまりにも多くの時間を費やしてしまうことです。

私は、息子がMinecraftに夢中なことにとても心配しています。というのも、Minecraftが悪いゲームだからではなく、良過ぎるゲームだからです。

ヒトはカラダを動かすことでより幸せになるという研究がすでに多数あります。そして、とりわけ屋外での、もっと言えば自然のなかでの運動が、ヒトに幸福感をもたらすのです。翻って、もしヒトが小説「ゲームウォーズ」のようにVR世界に逃避して、多くの時間を費やすようになったとしたら、それはもはや社会的な問題になると思われます。

...対してARには、ヒトにポジティブなインパクトをもたらす多くの可能性があります。

実際、「ポケモンGO」が健康によい影響を与えたという研究がありますし、「ポケモンGO」で証明されたARの効用は、ほかのARゲームにも応用可能です。

こうしたARゲームは、ヒトをより良く世界と関わらすことができます。例えば、子供をもつ親は、ARゲームをきっかけとして子供を外に連れ出して、一緒に遊ぶことができるでしょう。こうしたヒトをポジティブな行動に向かわせることこそが、私の考えるARの良さです。

同氏の発言で言及されている小説「ゲームウォーズ(原題:Ready Player One)」とは、エネルギーが枯渇した架空の近未来の世界において、人々が現実逃避のために「OASIS」と呼ばれるVR世界に没入している、という世界観のSF小説である。

同氏のVRに関する懸念は、一言で言えば「VR廃人」が現れることへの懸念であろう。こうしたVR廃人の出現が懸念されるのも、同氏が指摘しているように、VRがつまらないからではなく、むしろヒトを夢中に没入させてしまうほどに進化してしまう可能性があるからである。

もっとも、同氏が賛美するARにも全く問題がないわけではない。周知のように、「ポケモンGO」が原因となった交通事故が発生していることも、疑いようのない事実なのである。

VR・ARに限らず、新しいテクノロジーには必ず良い面と悪い面の両側面が備わっているのが、世の常である。

重要なのは、VR・ARの悪い面から目を背けるのではなく、その悪い面を直視して対処法を学び、「VR・ARを飼い馴らす」ことではなかろうか。

ナイアンティックCEOのVRに関する発言を報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/04/niantic-ceo-suggests-vr-could-be-a-problem-for-society/

上記記事のソースとなったGamesIndustry.bizの記事
http://www.gamesindustry.biz/articles/2017-04-04-john-hanke-vr-is-too-good-could-be-a-problem-for-society

追記

VR・ARに関して、様々な意見があるかと思います、この記事にあるようにMinecraftが良く出来過ぎたゲームであり、VRで熱中し過ぎて、体を動かさなくなり不健康になるなど・・・とありますが、VRで無事ダイエットした事例なども具体的にあったりします。

以下の記事が具体的な例であり、VRのゲーム利用して、5ヶ月間の期間をかけて20キロのダイエットをしたのです。
考え方によっては、肥満が進み健康に与える影響をVRでダイエットすることで、カバーしたと考えられます。

参照記事:VRを使って5か月で20キロ以上のダイエットに成功した男

更に、ルームスケールの技術がどんどん進み、体を動かして楽しむコンテンツも今後増えてくると考えられ、アーケド版で楽しむ人も増えるのではないかとも思います。

ポケモンGOに関しても、余りに熱中しすぎる事で、事故や事件が実際に起ってしまっている事実も、あったりするわけで、単純にVRテクノロジーが良くて、ARテクノロジー悪いなどの判断は難しいのではないかと考えます。

結局は利用する人のリテラシーであったり、子供向けであれば、親の考え方やポリシーに左右されるので、まだまだ新しいテクノロジーであるVRやARには無限の可能性があると考えます。

VRInside編集部 むらやま

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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