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調査会社ニールセン、アメリカでのVRの認知度が昨年の28%から51%に上昇と発表

2017/06/12 14:26

調査会社NielsenはVRヘッドセットに関する一般消費者を対象とした意識調査を実施した。その結果、ゲーマーと非ゲーマーでは知っているVRヘッドセットおよび欲しいVRヘッドセットに関して、違いが認められた。

調査会社Nielsenは、アメリカ人を対象としたVRに関する意識調査の結果を発表した。

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認知度を上げるVR。「VR元年」より倍増

同社は、アメリカの一般消費者2,000人を対象としたVRに関する意識調査を実施し、その結果の概要を同社ブログ記事で公開した。

同調査結果を簡潔にまとめると、VRの認知度は「VR元年」であった2016年では28%だったところ、2017年の調査では51%と2倍近くに上昇しており、VRが確実に普及しつつあることを証明する結果となった。

増加傾向にあるアメリカのゲーマー人口

また同社は長年「ゲーマー」に関する調査を継続して実施しており、同社が発表したレポート「U.S. Games 360 Report: 2017」によると、VRゲーマーを含めた「ゲーマー」のアメリカの人口に占める割合は2016年時点で64%であった(下の画像参照)。

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なお同レポートにおける「ゲーマー」の定義とは、「ゲーム機・スマホ・PCのいずれかのデバイスでゲームをする一般消費者」と定義されており、この定義に従えば例えば「ポケモンGO」をプレイしていた「ライト・ゲーマー」も「ゲーマー」に含まれることになる。それでも、アメリカの全人口の64%が何らかのかたちでゲームをプレイしているという事実から、ゲームが文化としてメインストリームにあると断言できるだろう。

VRヘッドセット購入予定者の31%は女性

先に言及したVRに関する意識調査の詳細を見ると、現在何らかのVRヘッドセットを購入予定の消費者のうち69%が男性で、31%が女性であった(トップ画像参照)。この結果は、本メディアが2017年4月7日に報じた調査会社SuperDataによるVRに関する調査で判明した、アメリカのVRユーザーの40%が女性という結果とあまりかい離していないことから妥当な数値と言えよう。

VRヘッドセット購入予定者を年齢層で分類すると、25~34歳が27%、10~24歳が17%と「若者層」が購入に意欲的なことがわかった。なかでも2000年以降に成人した世代であるいわゆる「ミレニアム世代」が、購入予定者の44%を占めていた。

VRヘッドセット購入予定者を普段プレイしているゲーム・プラットフォーム別に見ると、ゲーム機ゲーマーが77%で最多であり、次いでスマホ・タブレットの64%、PCゲーマーが28%となった。

ゲーマーは非ゲーマーよりVRを意識している

各種VRヘッドセットの認知度(質問対象のVRヘッドセットを知っているかどうか)について尋ねたところ、ゲーマーと非ゲーマーで明らかな違いが認められた。

まず13歳以上の非ゲーマーにおける各VRヘッドセットの認知度をまとめると、以下のグラフのようになる。

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以上のように認知度の高い順にGear VR、PSVR、Oculus Rift、Google Cardboard、VIVEとなった。なお、調査ではHoloLensとRazer OSVRも項目に含まれていた。ランク最上位のGear VRでも34%なので、VRヘッドセットという言葉は知っていても具体的なVRヘッドセット商品名まではわからない消費者が少なくない、と推測される。

同様の調査を13歳以上のゲーマーに実施した結果、以下のグラフのようになった。

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ゲーマーにおけるVRヘッドセットの認知度は、Oculus RiftがPSVRと同率2位となり、以降の順位は非ゲーマーと変わらなかった。ただし、どのVRヘッドセットに関しても、非ゲーマーより認知度が高い結果となった。

ゲーマーと非ゲーマーの認知度の最上位がGear VRであることの原因としては、アメリカにおいて(そして世界全体でも)Gear VR使用時に使うスマホであるGalaxyがメジャーなスマホであり、本メディアでも過去に報じたように2016年に販売されたVRヘッドセット650万台のうち451万台がGear VRであったことが指摘できるだろう。

意外なのはVIVEの順位であり、ゲーマー・非ゲーマーともにOculus Riftより下位となっている。ちなみに販売台数から見ると、VIVEはOculus Riftより売り上げている。こうした結果になったのは、Oculus Riftは開発版がVIVEに先行してリリースされていたためかも知れない。

ゲーマーはPSVR、非ゲーマーはGear VRを欲しがっている

また「どのVRヘッドセットが欲しいか」というVRヘッドセットの購入意欲に関して尋ねた結果、ゲーマーと非ゲーマーで顕著な違いが認められた。その結果は以下の表のようにまとめられる。

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非ゲーマーにおけるVRヘッドセット購入意欲の順位は、VRヘッドセット認知度と同じGear VR、PSVR、Oculus Rift、Google Cardboard、VIVEの順となった。対して、ゲーマーにおいてはPSVRが欲しいVRヘッドセット1位となり、Gear VR、Oculus Rift、Google Cardboard、VIVEと続く。

以上のようなNielsenによる意識調査には、Google Daydreamが調査項目に入っていないようだ。だがしかし、調査結果におけるGrar VRの位置づけを参考にすると、Gear VRと同様にモバイル型VRヘッドセットでかつGear VRより対応スマホが多いDaydreamを調査項目に加えたとしたら、Google Cardboardと同等かそれ以上の順位に位置づけられるかも知れない。

ともあれ、調査結果はVRの普及に関してポジティブな数値を示している。また、この数値からVR市場が順調に成長するということも推測できよう。

アメリカ人を対象としたVRに関する意識調査の結果を発表した調査会社Nielsenのブログ記事
http://www.nielsen.com/us/en/insights/news/2017/virtual-reality-has-real-appeal-among-us-gamers.html

「U.S. Games 360 Report: 2017」の調査結果を報じた調査会社Nielsenのブログ記事
http://www.nielsen.com/us/en/insights/reports/2017/us-games-360-report-2017.html

吉本幸記


千葉県在住のフリーライター。ITエンジニアとしてスマホアプリの開発等に携わった後、 フリーライターとして独立。VRをはじめとした最新テクノロジーがもつ社会変革の可能 性に注目している。 http://resume21century.blog.fc2.com

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